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民藝

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民藝に思うこと
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9月に受講した『「民藝」という美学』の修了証書が届きました⛄️

\鳥取大学一般公開講座/ 民藝という美学 (4日目)

\鳥取大学一般公開講座/ 民藝という美学 (4日目)

9月18日(4日目)

三人の陶工の方から話を聞きました。
焼きものの土や焼き方、模様のことなど説明していただき、中には吉田璋也さんと親交のあった方もいて、吉田さんの思い出話もしてくださりました。

机の上には、御三方の民藝品が並べられていて、どれもちょこんとした居住まいが可愛らしかったです。小さな焼きものが、万人を受け入れるような寛さを持っていました。

手取り足取り教えてもらうのではなく、師匠

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\鳥取大学一般公開講座/ 民藝という美学 (3日目)

\鳥取大学一般公開講座/ 民藝という美学 (3日目)

9月17日(3日目)

よく、民藝の話を聞いていると「用の美」という言葉を耳にします。この「用の美」の補足として講師の方は、柳さんがいった「用即美」は、単に「用いられるものが美しい」や「機能美」とは異なり、むしろ「美と用は不可分である」ということだと説明されました。
「用」については、もう一人の講師の方もお話をされました。『用の美』のなかで、柳さんは「用」という言葉を「生活」という言葉に置き換えて

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\鳥取大学一般公開講座/ 民藝という美学(2日目)

\鳥取大学一般公開講座/ 民藝という美学(2日目)

9月16日(2日目)

印象に残ったのは、民俗学と民藝論の違いにについてのお話でした。
民俗学は過去を検証する、歴史を正確にする、「こと」を知るもので、民藝論は今この時に民具を見る、「もの」を観るものだという説明でした。
1日目の講義を聞き終えて、民具と民藝品の違いについて疑問に思うことが多々あったので、2日目のこの話には特に興味がありました。

民俗学者の柳田國男さんと民藝の柳宗悦さんは、過去に

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\鳥取大学一般公開講座/ 民藝という美学 (1日目)

\鳥取大学一般公開講座/ 民藝という美学 (1日目)

9月15日 (1日目)

民藝の概要や史実を教えていただきました。
柳宗悦さんの著書の中で、注目すべきもの数冊に書かれてあることを講師の方がわかりやすくまとめて下さったという感じでした。ただ、簡潔にまとめられたものを受け取るだけでは、学びとは少し違うような気もします。自分で原本を読み、柳さんの文脈を感じながら、もう少し深く思索したいです。所々生まれてくる疑問を自分なりに紐解いてゆければ、と思います

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\ 鳥取大学一般公開講座 /  民藝という美学 (序)

\ 鳥取大学一般公開講座 /  民藝という美学 (序)

「民藝」という概念を何となく知ってはいたものの、今年7月、初めて大阪日本民芸館に展示を見に行きました。そこで偶然、鳥取大学一般公開講座「民藝という美学」のチラシを見つけたので、参加することにしました。

9月15日から9月18日までの4日間、「民藝(民衆が日常用いる工藝品<柳宗悦の造語>)」について学びました。

「民藝」について教えていただき、私の考えや新しく生まれた疑問、気付きなどが、ろくろの

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来月、鳥取大学の公開講座「民藝という美学」に参加します。柳宗悦氏の著書を少しずつ読んでいます。氏は仏教学者でもあり、仏教の女子校を卒業した私にとって、氏の文章はとても分かりやすいです。民藝の美学は、これからも私の人生の指針となりそうです。
写真は、れんこんの挟み揚げです🥢

今のかたち -西日本の民藝-

今のかたち -西日本の民藝-

先日、大阪日本民藝館で行われた「今のかたち」という展示会に行ってきた。丹波の布、小鹿田の焼き物、松本の家具、出雲の和紙、、、等々いろいろな民藝品が展示されていた。
民藝品の柔らかな表情に心和むひとときで、手触りや、生活の中に品々が織り込まれた様子など想像して、楽しく拝覧した。

民藝は、伝統工芸と呼ばれるものが持つ緊張感とはまた違い、もっと生活に馴染むような感じがする。
各々の地で採集できる材料を

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