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\鳥取大学一般公開講座/ 民藝という美学 (4日目)

9月18日(4日目)

三人の陶工の方から話を聞きました。
焼きものの土や焼き方、模様のことなど説明していただき、中には吉田璋也さんと親交のあった方もいて、吉田さんの思い出話もしてくださりました。

机の上には、御三方の民藝品が並べられていて、どれもちょこんとした居住まいが可愛らしかったです。小さな焼きものが、万人を受け入れるような寛さを持っていました。

手取り足取り教えてもらうのではなく、師匠の背中を見て、技を盗み、自分のものにしてこられたそうです。良く観て、自分の手で作ってみるという工程を重ねることによって、何の嫌味も感じさせない素朴な焼き物たちが自然と生まれてくるのだろうと思いました。

一度に五枚ほど重ねて焼ける、「蛇の目」と呼ばれるうつわの紹介がありました。「民」が地域産業としてのうつわ作りをしている気配を感じられて、なぜだか心惹かれました。

4日目は民藝品をみて、作り手の方の話を聞き、ほっこりした気持ちになりました。焼きものと、その作り手を前にしたとき、私が机の前で考え込んだことはほとんど無力に過ぎません。


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