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ディープフェイク動画の危険をウラヨミ!!

ディープフェイク動画って?

「フェイクニュース」というものがニュースを騒がせたことがありますが、要は「デマ」のニュースです。ということで、ディープフェイク動画とは、デマの動画、偽物の動画という意味ではありますが、「フェイクニュース」とはちょっと意味合いが変わってきます。

百聞は一見にしかずなので、話題になった「ディープフェイク動画」を貼っておきます。18秒の短い動画なので、チラッと観てみてください。

この動画は、ファイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグのディープフェイク動画なんですが、何がフェイクなのかわかりますか?

丸ごとフェイクだそうです。本物のように見えますが、AIによって映像や音声を再現して制作されたものだそうです。この動画だけを観たら、よく知る人でなければフェイクだとわからないでしょうけど、こんなフェイク動画もあったので参考までに貼っておきます。

取り組み後のマツコ・デラックスというフェイク動画何ですが、うまくできていますよね(笑)観たらわかると思いますが、確かにマツコっぽくて面白いんですが、音声はそのままなので、違和感がありますよね。ちなみに、この動画は、2つの動画を組み合わせて作れるサイトがあり、有料なんですが誰でも作ることができるようです。

『ONE PIECE』にみる、ディープフェイク動画の危険性

マツコさんの動画のように、これだけだったらただのオモシロ動画ですが、実際にはかなりの危険性があります。実例を挙げますが、今年の1月に、健康不安で死亡説もあったアフリカのにあるガボンという国のボンゴ大統領のビデオ演説の動画が発表されました。それがディープフェイク動画だとみられ、軍によるクーデターが起こりそうになったということがあったんです。

ディープフェイク動画によって、一歩間違えれば、クーデターや戦争が引き起こされる可能性がありました。

誰がどのような意図でなぜ行ったのかはわかりませんが、この騒動から、『ONE PIECE』のアラバスタ編を思い出しませんか?不定期でお送りしているルフィ名言シリーズではまだ先になりますが、アラバスタ編で、「バロックワークス」のNo.2ボン・クレーは、”マネマネの実”の能力者で、その能力によって国王に扮して問題を起こすことで国民の不信感を扇ぎ、クーデターを起こさせるように仕組みました。それにより、国民による反乱軍が暴動を起こし、止めることができず戦争に発展しました。

これは漫画の話なので、ありえないことだとして観ていましたが、実際にマネマネの能力はないですし、モノマネ芸人のニッチロー’やじゅんいちダビットソンが悪さをしても、似ているだけで、イチローや本田圭佑のには何の影響もありません。
しかし、ネット社会が進んだ現在、リアルで見るよりも、メディアやネットなどで映像から得る情報の方が多く、より巧妙に作られたディープフェイク動画が出回れば、騙されても仕方ありませんよね。仮に、安倍首相のディープフェイク動画で、アメリカや北朝鮮、中国に対して喧嘩を売るような動画が流れたら、国際問題に発展し、戦争に発展することもあり得ます。

実行しなくても実現させてしまうディープフェイク動画

そこまで大きな問題ではなくても、「バカッター」のような動画でも、会社を傾けることができる世の中です。最早、実際にバカッターを投稿しなくても、ライバル企業のバカッターのようなディープフェイク動画を作ってしまえば、会社を潰すことさえできてしまいます。

中には、ポルノ動画のディープフェイク動画もあったりするようで、たまたま最近知り合いに見せてもらったんですが、うまく作られていて、使い方によってはこれを元に女性を脅すことができたり、アイドルや女優などの評判を落とすこともできてしまいます。

何事も使う人次第かもしれませんが、ディープフェイク動画については、面白さよりも危険性の方が強く感じるように感じます。
誰かが意図して作ることだけでも十分危険ですが、より危険なのは、人ではなくAIが発信する場合です。まだ、人間がAIをコントロールする立場にありますが、近い未来、シンギュラリティによって2045年をめどに、AIが人類を追い抜いてしまえば、AIが自発的に人類に干渉するようになってしまうかもしれません。そうなれば、何が真実で何がフェイクなのか、よりわからなくなってしまうでしょう。

先の心配をしてもあまり意味はないですが、現在でも高度な技術ではありますが、数年で本物と見分けがつかないようなディープフェイク動画を作ることができるようになるでしょう。その際、悪用されることが増えれば、ディープフェイク動画規制法ができるかもしれませんが、ネットの規制は簡単ではありません。
悪用されないことを願いますが、大事なのは、ディープフェイク動画に振り回されないことです。誰がどう発言したとしても、それを鵜呑みにせず、いったん受け止めて状況を見守っていかないと、いとも簡単に情報に振り回されてしまいます。簡単に止められることではないからこそ、ここにこそ気をつけないといけないのではないでしょうか。

ディープフェイク動画の希望

危険性ばかり言っても夢がないので、最後に希望も述べておくと、技術がもっと高度になれば、実際に撮影しなくても配信することができるということです。映像においては、実際にやらなくても、表現できてしまうということです。例えば映画などでは「スタントマン」を使ったりして、危険なシーンを撮影しますが、その必要がなくなります。すでに今でもCGなどで可能にしていますが、実際にやらなくても映像にすることが可能です。これは、かなり便利で安全を可能にすると言えます。

ただ、ある意味、人は必要なくなってしまうのかもしれません。段々希望ではなくなってくるようですが・・・(^^;、初音ミクや、Vtuberなど、リアルな存在ではなくても、既に市民権を得ているような架空のキャラが出てきています。まだ人には勝てないかもしれませんが、いずれ、こう言ったデジタルキャラの方が人気を博していくと、ますます人間の居場所はなくなってしまうかもしれません。

だからこそ、人間にしか発想できないこと、人間だからできることを意識していかないと、人間として存在する意味はなくなってくるのかもしれません。私たちが思っている以上に、時代の流れは速く、世界は厳しいものです。さらにAIという存在によって、ますます存在が危ぶまれる人間ですが、変えられるのは自分の観念しかありません。「やりすぎ都市伝説」ではないですが、「その時」になって「知りませんでした」では遅いと言われても仕方ないのかもしれません。自分は自分としてしっかり持ちながら、時代の流れにも対応変化していくことが、より良い人生にしていく方法ではないかと思います。


ー追記

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