とあるコンサルタントのつぶやき

普通のサラリーマンがひょんなことから副業で経営コンサルティング会社のコンサルタントとし…

とあるコンサルタントのつぶやき

普通のサラリーマンがひょんなことから副業で経営コンサルティング会社のコンサルタントとして働くことに。2年間、組織改革、チームビルディング、経営者の思考整理・言語化などのセッションを担当し、独立。心理学的見地からの人間関係改善や、課題解決のための道筋をつくることを得意としています。

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最近の記事

秘密の牛の角

昔々あるところに、一人の少年が住んでいました。少年は祖父母と両親と一緒に、少し年の離れた姉と兄とがおり、一軒の家で暮らしておりました。 少年を一番可愛がってくれたのは祖父でした。両親は畑を耕すことをなりわいとしていて、麦とたくさんの野菜を育てます。祖父は猟師をしていて、時々山に連れて行ってくれるのですが、色んな生き物に興味があった少年は山も、山に詳しい祖父も大好きなのでした。 ◆◆ 祖父は猟のかたわら、動物の剥製を作ることがありました。特に猛禽の勇猛な剥製は村でも評判が

    • 映画「月」を見ました(ネタバレあります)。

      宮沢りえ主演で津久井やまゆり園の事件をテーマにした映画、「月」を見た。原作に同名の辺見庸氏の小説があって、それが元になっている。ただ、小説では寝たきりで言葉を発せないきーちゃんの心理描写が主体となって構成されている。それをあえて描かずに、周りに配したオリジナルの登場人物たちで物語を紡いでいく構成が驚愕だった(辺見庸氏の小説は図書館で人気でリクエスト待ちをしているので、まだ読めていない)。 関心を持たれた方はぜひ映画を見て欲しい。ショッキングな描写がないとは言わないが、相当抑

      • エホバの証人ってカルトなの?

        僕が小さい頃に信仰していた、エホバの証人。名前は(スキャンダルなんかもあったので)有名ですが、一体どんな宗教なのでしょうか。カルトという言葉は、学問で使われる正確な言葉ではないのですが、なんとなーく反社会的+理由が宗教、というイメージですよね。概略を見てみましょう。 ■ 大ちゃん事件で有名に!輸血拒否 エホバの証人で有名なことの一つに、輸血をしないということがあります。1985年に大ちゃん事件といって、当時10歳の大ちゃんがダンプカーに轢かれる事故に遭い、熱心なエホバの証

        • エホバの証人の教育体制

          エホバの証人の日常の一幕として、普段の学習の様子をお伝えしたいと思います。結構いろんなプログラムがあるのと、あとは時間拘束は大きいです。改めて振り返ってみました。 ■ 集会 エホバの証人では「教会」という言葉を使いません。集まる建物は「王国会館」という名前です。そして、皆で集まって学ぶ事は「集会」と呼ばれていました。30年くらい前の当時、週に3日集会がありました。今はもう少し日数が少ないみたい。そんな時間割を振り返ってみたいと思います。 まず、エホバの証人では、基本的な

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        • 新興宗教の家庭に生まれて
          3本
        • サービスを考える
          6本
        • 本・読書
          8本

        記事

          とある新興宗教と僕のおいたち

          僕は小さい時にとある新興宗教を信じる家庭に育ちました。そのことを少し書いてみたいと思います。 ■ どんな宗教? その宗教はエホバの証人といい、積極的に布教活動をすることで有名なので、皆さんもご存知かも知れません。英語だとJW(Jehovas witness=エホバの証人)と略します。「ものみの塔」と「目ざめよ」という雑誌を家々や駅などで配っていて、そちらの名前も有名かも知れません(「ものみの塔」は主に聖書の教えについて、「目ざめよ」は科学や政治トピックへの聖書的見方につい

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          さよならの前に、伝えること

          電車に乗っていて、――4回泣けます というピンク色の広告に目が止まった。普段僕は泣ける物語をそれほど好まないので、あまり気に留めていなかったのだが、その日は何となく続きを目で追った。 「最後」があるとわかっていたのに、なぜそれが「あの日」だと思えなかったんだろう―過去に戻れる不思議な喫茶店で起きた、4つの希望の物語。とある。 さて、僕はこの本を読んでいない。前作もとても話題で、過去同じ場所、同じ喫茶店に戻る事の出来る不思議なお店の物語らしい。そっちも読んでない(ひどい)。

          さよならの前に、伝えること

          【本当の自分であるということ】

          今、読書会で「デーミアン」(ヘルマン・ヘッセ著)を読んでいる。 (宣長と二本立てだ) 育ちがよくて甘々な少年が主人公で、名前をシンクレアというのだけれど小学生の頃に学校で教えられている聖書の道徳に、堂々と自分の違う意見を持って語る年上の少年デーミアンに出会い、 シンクレアは疑いもなく信じていたから驚いて、でもピンチを救けてもらったりしながら強く惹きつけられる。 しばらくして、シンクレアは寄宿舎のある高校に一人進学する。 (それが今月読んだ章だ) 同学年の子たちは少し未

          【本当の自分であるということ】

          僕が占いを信じない理由

          占い。経営者はとても孤独なもので、事業の最終的な決断を一身に追うことも少なくありません。そのため、自身の判断に少しでもヒントを得ようとして、占いを好む人も多いものです。 ただ、僕は個人的に占いは聞かないタイプです。「しいたけ占い」とか、いい事を言ってることもあるみたいだけれど、影響を受けるのが嫌なんですよね。フーンと思っても、反発しても影響を受ける事には変わらない。まあ、こだわりすぎるのも捕らわれであるといいますけれど。 ■ 占いの起源 最も古い占いは古代中国の「卜占」

          死にたいと思ったら、まずして欲しいこと。

          環境の変化が激しくなると、時勢に取り残されてしまったり、時には追い詰められるような時があるかも知れません。そんな時は、独りぼっちで、頼れるものもなくて、または自分がいることで誰かに迷惑をかけるとか、そんな風に感じるかも知れませんね。 ■ 死を選択肢とすること 通常死にたいという時は、「それほど辛いのだ」という気持ちでいるということです。自殺は時に究極の逃避でもあるのですが、一度選んでしまうと取り戻すことができない選択肢でもあります。それにも関わらず知識としては知っているの

          死にたいと思ったら、まずして欲しいこと。

          【共読】「夜間飛行」サン=テグジュペリ、全員の感想!

          先日、全五回かけて「夜間飛行」を皆で共読し終わりました。著者のサン=テグジュペリは、「星の王子さま」で有名ですが、「夜間飛行」も構成も表現も、とても洗練されていて大満足。論点や切り口も沢山ありそうだったので、この度この読書会をやってきて四年目にして初めて、メンバーの皆に感想を書いてもらいました。 ※次回(2021/7月スタート)の共読サロン参加にご興味ある方はこちらからメッセージ下さい。詳細をご案内致します。  ↓ ↓ https://form.os7.biz/f/e437

          【共読】「夜間飛行」サン=テグジュペリ、全員の感想!

          「量子論的引き寄せ」についての一私見

          先日こんな記事を見つけました。「量子論的アファメーション」についてという記事なのだけど、【量子】という物理学でとても大切な概念と、【アファメーション】という心理学的に使える技術と、【引き寄せ】という荒唐無稽な概念をごちゃごちゃにしているのがとても残念。 「量子論的アファメーション」 https://inthetic.com/archives/3949?fbclid=IwAR21Sh3_7pr7aunmThtJqXX_cs2H7N06kfXDYHBkAXLh5Hdy8P9GB

          「量子論的引き寄せ」についての一私見

          現状を批判する前に大事にしたい視点とは

          ○○警察、炎上、スキャンダル。ニュースとして取り上げられるものに、批判を含むものはとても多いですね。ちょっとした日常の構造ですけれど、ふと気がつくと会社で、部下や上司に同じ視点を向けてしまうことが起こり得ます。 特に会社では雇用関係がありますので、その上で「これくらいは当然だろう」という常識の押し付けが起こりやすいです。また、身内に関しては特にこうあるのが当然だという気持ちが強く湧きやすくなります。しかし、現状を批判するというのは楽で簡単でもあります。そして前向きではない。

          現状を批判する前に大事にしたい視点とは

          中小企業や個人事業主の商品設計3ステップとは

          先日、ある講師の方に招かれて、商品設計について講義をしてきました。特に初心の段階で商品を設計するのに大切なことを3つまとめます。 ■ 提供できるものの棚卸し まず、自分・自社が提供できるものを棚卸しすることが大切です。特に個人事業主の場合、自身ができること・やりたいことを整理する必要があります。やりたいだけだとニーズがないかも知れず、できることでやりたい(楽しい)ことでないと、行動しない・続かないため、結果が出ないことになります。 「できること」が「提供できる」までにな

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          自分の「強み」を仕事に活かす <サービスを考える vol.6>

           ネブラスカ大学の学生を前に著名な投資家であるウォーレン・バフェットは「私はきみたちとなんら変わりません」という言葉で講義を始めた。 学生はみな忍び笑いをもらした。バフェットは世界長者番付にその名を連ねる一人だ。「もしきみたちと私になんらかの違いがあるとすれば、私は毎日朝から晩までこの世で一番好きなことをしている。ただそれだけのことではないでしょうか。きみたちに向けて何かアドバイスめいたことが私にあるとすれば、それに尽きます」  投資家といえば複雑な市場の流れを読む能力や

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          自分の「強み」を仕事に活かす <サービスを考える vol.6>

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          感情と看護 <サービスを考える vol.5>

          コールセンターは離職率が高いと言われている。改善のヒントが無いかと色々調べていると、看護師の職場もコールセンターと似た悩みを抱えていることに気づいた。 看護学校での長期の教育から実践の場に出たときの現実とのギャップから受けるショックを「リアリティショック」と表現することがある。  それはつまり「最初、新人は患者に何がなされるべきかを全部わからないし、患者の期待に見合うだけの能力もないと思っている。しばらくすると受け持ちの患者の期待すべてに応えることができないということがわ

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          感情と看護 <サービスを考える vol.5>

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          レストラン・オペレーション <サービスを考える vol.4>

          今回は、レストランのサービスから、接客について大切なことを考えてみたい。 紹介する新川義弘は、2002年の小泉・ブッシュ会談で両首脳に接客しサービスの神様と呼ばれるようになった。彼はサービスの基礎としてまず「オペレーション」の確かさを徹底する。お皿をきちんと持って、運び、オーダーを間違えず、お客様をお待たせすることなく料理を提供する。金曜の夜の満席時でも、月曜のガラガラの夜でも変わらずに、生ビールを1分で出す。 その上で、「リコグニション(お客様を個人として深く知り、認知す

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          レストラン・オペレーション <サービスを考える vol.4>

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