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死にたいと思ったら、まずして欲しいこと。

環境の変化が激しくなると、時勢に取り残されてしまったり、時には追い詰められるような時があるかも知れません。そんな時は、独りぼっちで、頼れるものもなくて、または自分がいることで誰かに迷惑をかけるとか、そんな風に感じるかも知れませんね。


■ 死を選択肢とすること

通常死にたいという時は、「それほど辛いのだ」という気持ちでいるということです。自殺は時に究極の逃避でもあるのですが、一度選んでしまうと取り戻すことができない選択肢でもあります。それにも関わらず知識としては知っているので、選択できてしまう訳です。

特にうつ状態にあって、衝動的に自殺をしてしまう時は、うつの始まりと終わりの頃が一番自殺の可能性が高いと言われています。真っ最中は自殺する元気もなくなるのですが、衝動的に動きやすい状態でもあるということです。特にメンタルが落ち込んでいる、通常ではない時には重要な決断をしない方が良いです。DVやハラスメントは別にして、結婚・離婚や、退職・転職・起業など、頭がクリアに働いている時に決断した方が良いことが沢山あります。

切る、辞める、ということでなくて、まずは距離を置く、休むことが必要です。その許可を自分にまず与えてあげて下さい。ちょっとバランスを崩してしまったから、仕事は止めて少し休もう、それでも大丈夫だし、何とかなると思えたらいいですね。


■ 身体の声を聞く

人間は理性的な生き物です。その理性が選択肢を狭めて、努力し続けるように自分を追い詰めます。そういう時に、生き続けようとして自分に力をくれるのは、自分の身体や五感です。

ある大女優さんが、若い駆け出しのころに、ひどく苛められて、もう死のうと思ったことがありました。最後に死に化粧をしようとしていた時にふと、自分の爪が伸びていることに気づいた。その時に、「ああ、この身体は、まだ生きようとしていたんだ」と、ふと思って気を取り直し、その後大女優となりました。

ある社長さんが、会社がうまくいかないことがあって、もう死んでしまおうと近くの駅に行ったそうです。それで、即死できるようにと電車が駅に入ってくる方向にプラットホームを歩いていきました。すると、ふと何かいい匂いがして、振り返ると高校生が三人、立ち食いそばをすごく美味しそうにかき込んでいたのだそうです。ふとその時に、「私、何を馬鹿なことをしようとしているんだろう」と思って引き返しました。今は会社は軌道に乗ってとても順調になっています。

些細なものでもいいから、好きな食べ物を味わって食べること(食べられたくないなんて拒否する食べ物はありませんからね)。それに、呼吸をすることはどうでしょうか。目を見上げれば大気、空が広がっていて、その向こうは果てしない星空の宇宙。そこには真空があって、この声明を維持してくれる空気はないのです。深く呼吸をして、新鮮な空気が肺にいっぱい入り、酸素が血流にのっていく、それってそれだけで気持ちいいでしょう?この今あなたがいる場所と、身体は、そんな風にあなたを支えて包んでくれているのです。


■ まとめ

まず、死を選択肢から除外します。趣味が見つからない、楽しいことが何もないと思っても、それを満たす手段として殺人を選ばないように、自殺という逃げ道を塞ぐのです。そして、深呼吸をして、美味しいものを食べ、必要ならしばらく休む勇気を持ちましょう。

そうして落ち着いたら、もしかしたら助けてくれる、またはそのきっかけをくれそうな友人、知人、親戚などはいませんか?思いもよらない解決を与えてくれるかも知れません。世界は、今行き詰った頭で考えるより、きっと広くて、思いがけない何かをくれるものです。


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