#10 「会社は自己実現の場所ではありません」
【シロクマ団長 自己実現】
このタイトルで書くか、とても悩みました。
自分の仕事に誇りを持っている方や、強い意志を持って企業した方などに失礼になるのではと不安で、、、
でも、シロクマ団長にとって、このタイトルの言葉は自分を救ってくれた大切なものです。
そんな葛藤の中、
「シロクマ団長と同じ苦しみを持つ人に届けたい!特に、新社会人のみなさんに伝えたい!」
こんな思いから書くことを決めました。
新社会人に加えて、入学、転職、復職など、新しいスタートを切った方にも同様に伝えられたらなと思います。
さて、時は遡り、シロクマ団長が入社式を経て新人研修を受けた時の話です。
などがテーマの座学研修やグループワークを、1ヶ月間程度の新人研修で頑張って受けていました。
その中に、記事のタイトルにもあるような
「仕事を通じて自己実現をする」
といったテーマで、同期全員の前で自分の思いをプレゼンする機会がありました。
同期たちが次々と大きくキラキラした夢や思いを話していく中、例外なくシロクマ団長も同じスケールでプレゼンを行ったことを覚えています。
そして、1ヶ月間の新人研修が終わり、それぞれの配属先へと異動になりました。
配属先での自己紹介、シロクマ団長は新人研修の時と同じテンションで、
そう高らかに挨拶したんです。
上司からも、
「理想が高いことは良いことだ!これから一緒に頑張ろう!」
そんな激励の言葉を頂き、やる気に満ち溢れていました。
しかし、実際に業務を本格的に始めると、日々の大量の仕事をこなすだけで、時間も体力もギリギリで、余裕は微塵もありませんでした。
それでも、
「この会社の仕事を通じて自己実現!」
この言葉を体現するため必死に頑張りました。
平日は朝から夜遅くまで働き、土日も仕事の勉強をしていました。
上司たちは、シロクマ団長の自己実現のためにと前置きをした上で、明らかにこなせない仕事量を与え続けてきました。
そんな上司達とも上手くやらないとと、必死に笑顔を作り対応していたことを覚えています。
「全ては自己実現のために!!!」
、、、こんな生活絶対無理がありますよね。
心のSOSを無視して働き続けた結果、心の健康を崩し休職することになってしまいました。
そんな時、通院先の心療内科の先生に言われたのが、
この記事のタイトルの言葉だったんです。
理想の自分になるために、自己実現するために、必死に頑張ってきたシロクマ団長にとってはとてもショックな言葉でした。
そんなシロクマ団長に続けて先生は言いました。
シロクマ団長は、いつの間にか自己実現に近づけない自分を責めて、現実と理想のギャップに苦しんでいたんです。
でも、そんな苦しみは必要なかったんですね。
最近は、「やりがい搾取」などといった言葉がニュースでも取り上げられますが、「自己実現」もそれに似たものだと思います。
もちろん、自分の夢や理想に向かって仕事を頑張るのは素敵だと思います。
でも、自分を犠牲にしてまで手に入れるものは、会社にはないと思っています。
新社会人のみなさんは、これから新人研修期間が始まります。
そんな中、「自己実現のために!」のような話があった際には、この記事の話を思い出して頂けると幸いです。
何度も何度も言いますが、
あなた自身以上に大切なものは、
会社にはありません。
自分の心の健康は、自分で守ってくださいね。
シロクマ団長は心からそう伝えたいです。
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