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究極のケークを作る!

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究極に美味しいケーク(パウンドケーキ)を目指して…
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究極のケークを作る!(鉄本版) #15

究極のケークを作る!(鉄本版) #15

ここ最近試作を続けている「究極のケーク」の大サイズver.

最初の内こそ火通りや断面の状態に難がありましたが、だんだん盤石の仕上がりになってまいりました!

断面から見たジュレも前のとは違い、綺麗に一直線。

究極のケークを作る!(鉄本版) #14

究極のケークを作る!(鉄本版) #14

今まで「究極のケーク」を仕込む際は一個につき個々の型を使用していました。

今回は効率の良い生産体制を考慮して大きい型で焼き上げてみます。



使用した型はこちら↓

横幅の大きさを自由に変えられる仕様なので、少量で試作を行いたい時には便利!

型の大きさに合わせて縦長に用意したオレンジのジュレとヌガー。

以前と同様、ドライフルーツやヌガーを乗せ、焼き上げて完成。

断面↓

オレンジのジュ

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究極のケークを作る!(鉄本版) #13

究極のケークを作る!(鉄本版) #13

究極のケークに使用している
アンビバージュ(ケークに染み込ませるシロップ)
は、発酵バターと蜂蜜を合わせたものを使用。

比率は、
発酵バター 2 : 蜂蜜 3

これを焼き上がったケークに打ち込んで、しっとりとした質感とバターの香ばしい風味を付与します。

最初は、お水と糖類から作ったシロップにお酒を合わせたものを使ってたんですが、

下に敷いた食感の役割であるヌガーがシロップの水分を吸ってしま

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究極のケークを作る!(鉄本版) #12

究極のケークを作る!(鉄本版) #12

前回の反省

前回の失敗を反省して、再度ホールサイズのケークを作ります。

以前の失敗は、

「焼き上がってすぐ型を外してしまった為に、自重で生地が沈んでしまった」というもの↓

今回は、焼成後は冷まし、ケークが締まったあとに型を外すようにします。



ケーク組み立て

仕込み自体は前回と同様。

一層目のケーク生地を流し、

オレンジのジュレを入れ、

2層目の生地を流してガルニチュールを散

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究極のケークを作る!(鉄本版) #11

究極のケークを作る!(鉄本版) #11

ホールサイズも試作

「究極のケーク」は、自家需要向けの手軽なサイズの他に、贈答用にふさわしい大きいホールサイズも用意したいと考えてます。

サイズが違えば、
仕込み方、焼成具合も当然変わってきます。

数g、数秒レベルで調整しながら試作中です、、、。



やっぱり失敗もする

以前の記事でも取り上げた試作したケーク、実はちょこっと失敗してます。

その箇所がここ↓

中心部が若干潰れ、くびれ

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究極のケークを作る! (鉄本版) #10

究極のケークを作る! (鉄本版) #10

ケークが仕上がってきた!

日々試作を繰り返す中で、
ほんの少しずつ求めていた仕上がりに近づいてきたように思います。

先日、大塚さんにご試食していただいた際も、
概ね好評のお言葉をもらい、進むべき方向性がより明確になりました。

この勢いで、更なる美味しさを目指していきます!



まず、改良案の一つとして、
「香り」の面を向上したいところ。

鼻から抜けるような華やかな香りを強め、より鮮烈で

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究極のケークを作る! (鉄本版) #9

究極のケークを作る! (鉄本版) #9

実験的な意味合いで、今まで試作してたケークを大きなリング状でつくってみた。



各パーツ準備

まずは底に敷くヌガーを用意。

枠組みを作ってあげたら、内側に適量ヌガーを置く。

そのまま焼成して、、、。

ヌガー部分完成↓

センターに入るオレンジのジュレも、
ヌガーと同様の形状に、、、。

仕込んで冷凍したジュレは輪状に抜きます。

ジュレ完成。

以上、必要パーツの準備が出来たらケークを

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究極のケークを作る! (鉄本版) #8

究極のケークを作る! (鉄本版) #8

目指したい生地の仕上がり

究極のケークを作る上で、
以下の点を踏まえ試作にあたっています。

非常に軽い口当たりだが満足感がある。

他のパティスリーでは味わえないユニークな食感、味わいである。

「究極のケーク」と言うからには、
『おいしい』のは当たり前。

より多くの人に喜んでいただくために、
唯一無二の美味しさを追求していくつもりです。



ストーリー作成

今試作してるケークの、簡単

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究極のケークを作る! (鉄本版) #7

究極のケークを作る! (鉄本版) #7

センターのオレンジジュレ

以前の記事でも紹介したように、現在試作中のケークにはオレンジのジュレをセンターにいれて焼成してます↓

ジュレを用いるのは
「オレンジの風味を付与する」他、

ドライフルーツ等を加えるよりも、より果実味のある味わいにする。

周りの生地に水分が移行することでしっとりした質感にさせる。

以上のような効果を期待してのことです。



果肉と果皮に分ける。

ジュレは主に

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究極のケークを作る! (鉄本版) #6

究極のケークを作る! (鉄本版) #6

前回の記事でも述べたように、
他店の「食べ歩き」を行なったことで、作りたいケークの方向性が見えてきたような気がしないでもないです、、、。

生地の配合を調整しつつ、
仕込み方も変えていきます。

例えば、
食感の役割であるヌガー↓

以前までは最初に型に置いたあと、上から生地を流すようにしていました↓

しかし今回は、
「最初に生地を流してある程度焼成した後、途中でヌガーを置いてさらに焼成する」

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究極のケークを作る! (鉄本版) #5

究極のケークを作る! (鉄本版) #5

現在進行中の究極のケーク作り。
お恥ずかしながら大分煮詰まって参りました、、、 。

所謂、業界あるあるみたいなもので。

「作りすぎ、食べすぎ」が続くと、
もう何が美味しくてどんな仕上がりにしたいのか自分でわかんなくなってくるんですよね。
(※僕だけかもしれませんが)

この状態が続く時、自分なりの対処としては以下の2つで、

まず一つは、
「他の人に食べてもらって意見をいただくこと」

そして

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究極のケークを作る! (鉄本版) #4

究極のケークを作る! (鉄本版) #4

現在、進行中のケーク作り。
ここ最近は素材にアールグレイを試したりしてます。

見た目や形状については後回し。

既製品の紙カップで流して試作する方が、作業の手順が少なくて効率がいいことに気がついた、、、。

上写真の容器に入っているのはそれぞれ、
植物性油脂、シロップ、ウォッカ。

アールグレイを入れて香りを抽出しています。

油脂、砂糖、アルコールはいずれも香り成分が溶け出しすく、これらを材料

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究極のケークを作る! (鉄本版) #3

究極のケークを作る! (鉄本版) #3

ケークに用いる素材の一つに「りんご」を試してみようかと、、、。

まずはコンポートとして加工。
実験的に、数種類別に香り付けも施します。

⚫︎各フレーバー 例

白ワインのみ

カルダモン

バニラ

角切りにして生地に混ぜ込むなどして使用する予定です。

前回。

究極のケークを作る! (鉄本版) #2

究極のケークを作る! (鉄本版) #2

現在進行中の『究極のケーク作り』
先日はその試食会がありました!

試食していただく時は。

基本的に試食をしていただく際は、
もちろん一つだけを持ち込むことはありません。

同じお菓子だとしても必ず配合や味わいを変え、それぞれ「パターンA」「パターンB」といった様に、いくつか作って用意しておきます。

一つを食べてもらうより、ある程度違いのあるものをその場で同時に食べていただいた方が意見も広がり

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