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【詩を食べる】木蔭が人の心を帰らせる(谷川俊太郎)/新じゃがのヴィシソワーズ
溢れる光の季節に5月。新緑の季節。
樹々が圧倒的な生命力を見せだす初夏。
あまりに溢れる光のなかで、なぜか、
しんと黙っていたいような気持ちにもなる。
そんなとき、谷川俊太郎さんの『62のソネット』を取り出す。
木蔭が人の心を帰らせる
今日を抱くつつましさで
ただここへ
人の佇むところへと
空を読み
雲を歌い
祈るばかりに喜びを呟く時
私の忘れ
私の限りなく憶えているものを
陽もみつめ