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エンジニアになった私のガクチカ!IT企業アルバイトで「アクセス数」と「配信量」にこだわって努力した話

私が学生時代に頑張ったことは、IT企業でのアルバイトです。

なぜIT企業のアルバイトを頑張ったかと言うと、もともとその企業のとあるサービスが好きだったからです。美容・ファッション情報の記事を提供するサービスでしたが、私もそういった分野が好きで、かわいい世界観も好きでした。

その情報提供サービスはスマートフォンのアプリケーションでした。当時はスマートフォンが社会に出始めた時代で、新しいもの好きな私がスマホのアプリケーションサービスというものに興味を持っていたことも、アルバイトを頑張っていた理由の1つです。


アルバイトでは、自分の課題・行うべきこととして、「社内で何かの1位になること」にもこだわっていました。

そのためには、
①当時提供していた記事のアクセス数を伸ばすということと
②記事の配信量を増やすということ
が必要でした。

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まず、アクセス数を伸ばすために、私は他のWEB媒体の記事には無いような「同世代のターゲットに共感してもらえるような記事」を作成しました。

具体的に行ったこととしては、当時の勤務地が繁華街だったため、通勤前後で近くのファッションビルに通い、新作のコスメや洋服をチェックし、「どのようなシチュエーションになれば同年代のターゲットがその商品を買う必要性を感じるか」ということを考えていました。

そこから、記事で紹介したい商品と文章の構成をスマホのメモ帳に書き溜めていました。その時は得意の妄想力を発揮しましたね。


例えば、紹介したい新作のリップがあったとします。

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艶があるピンク色で、ラメ入り・ウォータープルーフ(耐水)の商品だとしましょう。値段はドラッグストアで1,200円くらい。

かわいいけれども少し派手な商品のため、「大学生が同世代の友達とテーマパークへ遊びに行くシチュエーション」で妄想してみよう、と私の中で決まります。

ここから記事を書くには、もう少し材料が必要……

ラメ入りのリップなので写真映えしますし、艶感があり少し派手な仕上がりになるという特徴から、暗い夜もしっかりお化粧をしている感じを演出できます。当時はスマートフォンのカメラで写真を取り合い、SNSにアップするという文化が浸透しはじめ、”映える” という言葉も流行っていた時期でした。これはいいぞ!

テーマパークへ遊びに行くというシチュエーションは、食事をしたり、8~9時間と長く滞在したりすることもあるので、その商品がウォータープルーフであることもアピールできます。となると、お化粧直しに行く回数は、1日の中で3回くらいかな……その時々で鞄に忍ばせておけるサイズ感だから、便利かな。

よし、完璧! このストーリーで書いてみよう。


――このように、紹介したい商品を “利用したくなるシチュエーション” を考えることで、ただ商品の役割・効能などをアピールするよりも、「買いたい!」と共感してもらえる記事が書けるのではないかと考えていました。

そこからは、例えばリップの話だけでなく「テーマパークに行く時の服装はスニーカーが良いので、かわいいスニーカーやリュックを合わせて紹介する」「実在するテーマパークのランチ情報・タイムスケジュールなどを記載し、時系列でストーリーを見せる」こともありました。

ただ、この商品がすごい! と紹介するだけではなく、もう一歩踏み込んで、どういうシチュエーションだったらこの商品は求められるのか? という妄想を常にしていました。

1,200円だったら、大学生でもお試しで買ってみよう! と思えるような金額ですね。それがもし3倍の値段のデパコス(デパートで販売されている高級志向の化粧品)だったら、お試しではなく普段使いの商品になります。テーマパークに行くのは年に2~3回くらいだと仮定しても、1,200円のリップならそこまで購入ハードルは高くないかな? といったこともあれこれ考えます。

おそらく、実際にその商品を開発した方は、こうした商品の利用シチュエーションを深く考えているのかもしれません。

それが勿体ないことに、当時見かけたドラッグストアのポップやWEBページでは、商品のシチュエーションや用途がそこまでしっかり伝えられていないな、と感じました。(百貨店であれば販売担当の方が詳しく教えてくれるかもしれませんが)

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1つのリップを見た瞬間から、妄想がどんどん広がって、スニーカーやリュックまで紹介する。テーマパークのランチ情報まで紹介している……

このように私がWEB記事で配信していた内容と同等のことを店頭で伝える+同等のアピールで商品を販売することは、難しいような気がします。そのため、私が独自の視点で記事を配信することには、自分なりに価値を感じていました。

始めた当初、2~3か月は1記事に対するアクセス数が2~3万ほどでしたが、4か月を過ぎる頃には1記事平均10万アクセスを獲得できるライター(アルバイター)になっていました。私の記事を定期的にチェックしてくれる、同世代のファンの方がいたようです。

共感でき、ストーリーとしても面白い記事を目指して努力を重ねる中、「ただの商品宣伝ではない!」というところで、とある有名企業からオファーを受け、記事を作成させていただいたこともありました。


次に、配信量をこなすために行った努力としては、スマートフォンのメモに思いついた内容を書き溜めることに加え、記事の中で使いたい画像もスマートフォンにストックしておく、雑誌を月に10冊は読む、友達と流行りの分野について話す、仕事用のSNSアカウントを作って常にファッションや美容の情報をキャッチする、フリーペーパーなど地域密着の情報も味があって面白いので進んで読む…… など様々です。

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量をこなすことで、読者の反応を掴め、反応のあったテーマを次の内容にも詰め込んでいこう、という道筋も見えました。

1週間で60本の記事を作成し、その中で気づいたのは「100円ショップの商品を使ったヘアアレンジ」という組み合わせについて、アクセス数が特に高いことでした。

早速そういったお題で記事を配信してみたところ、通常1ヶ月で1記事10万程だったアクセス数が、25万アクセスと倍以上に増え、社内メンバーの中で月間アクセス数第1位を獲得することができました。

アルバイトを始めて約半年で、記事の作成量とアクセス数の両部門で、1位を獲得することができました。

作成量については、努力すればこなせる! というものではありましたが、そこを頑張ることで「どういった記事を作成すればバズるのか」ということも分かり、アクセス数も獲得できる、という一石二鳥だったのです。


そんなアルバイト経験から、私はWEBでサービスを紹介することに興味を持ち、現在システムエンジニアとして働いています。

今後も「妄想力」と「地道に努力すること」を、新しいサービスを社会に提供し続けている今の会社で、活かしていきたいと思っています。

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