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#コラム

男社会で負けて男をやめた話

男社会で負けて男をやめた話

まず、私は男社会で完全敗北した男です。
もう2度と社会に戻ることはないでしょう。

『強い男』になりたかった男でした。

警察官。現場作業員。前科者だらけのブラック企業。
・・・これまで私が勤めてきた会社はどれも、過剰なほど『男らしさ』を求められる男の職場ばかりでした。

男は男らしさを求められるあまり、
苦しんだり、苦しめたりしてしまうことがある。

最近では「男は弱くても良い」という意見をたび

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さよなら、こじらせ女子

さよなら、こじらせ女子

「お前は俺が考える、現代のこじらせ女子だ」

伸ばしきった長髪を結び、下駄を履いて登校するような同級生に突然そう言われた。

「はぁ?」

その時、私は過労死寸前で休職中。心療内科に通いつつ、映画やアニメを見ては死にたい衝動を抑えているニートだった。

「とりあえずこれを読め」

2011年当時、AVライターとして活躍していた雨宮まみさんの『女子をこじらせて』という本だった。

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『ゴシップガール』が教えてくれた、ネット社会と恋愛のハナシ|Netflix

『ゴシップガール』が教えてくれた、ネット社会と恋愛のハナシ|Netflix

時は少し遡って、2020年12月末。年内にハマったものは年内に消化しようと思って、海外ドラマ『ゴシップガール』をNetflixでひたすら観ていた。元々、アメリカのスクールものが大好きなわたしには、この作品はかなりハマった。ファイナルシーズンを含めて全6シーズンとかなりの長丁場ではあったが、最後まで目が離せず、飽きることはなかった。ネタバレがないようざっくりとした物語の流れだけを載せ、感想に早々うつ

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漫画の描き方|それぞれ漫画ジャンルによって求められるものとは #022

漫画の描き方|それぞれ漫画ジャンルによって求められるものとは #022

少年漫画、少女漫画、青年漫画、いったい何が求められるのか、何が描ければいいのか、ということは一概には言えなそうです。大きく時代によっても、細かく雑誌ごとに見ても、求められるものは違いそうですよね。

想定する読者もなかなかに複雑です。今や少年漫画を大人も女性も読む時代です。少年漫画というジャンルが「10代の男の子読者に向けたもの」という意味ではなくなってきています。

そんな風に漫画を取り巻く状況

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なにかが腹落ちするのにはどうしても2、3年はかかります

なにかが腹落ちするのにはどうしても2、3年はかかります

なにごともある程度腹落ちするまでには、どうしても最低2、3年かかります。

これは、学問でも仕事でも趣味でも同じことです。

また、この「2、3年」という年数はかなり必死こいてやった場合のみで、ボワーンとやっていると10年くらい経っても何一つ腹落ちしないこともあります。

なお、ここでいう「腹落ち」というのは「ああ、なるほど。そういうことか」とある程度納得感が芽生えるレベルです。知識として頭で知っ

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小説家の魅力的なキャラの作り方、教えます

小説家の魅力的なキャラの作り方、教えます

小説はキャラがすべてを決める、と言ってもけっして言い過ぎではありません。
誰がなにを考えて、どう行動したのか……。
その積み重なりが、物語の流れを決定づけるからです。

本当に心に残るクリエイティブな作品を思い返してください。
そこには魅力的なキャラが必ずいるはずです。

私の知るとある編集さんは、「キャラさえしっかり立てれる作家さんだったら、多少文章力が低くても安心して仕事が任せられる」と言って

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漫画家になるには|考えるほど描けなくなる…キャラクターの罠  #015

漫画家になるには|考えるほど描けなくなる…キャラクターの罠 #015

こんにちは!東京ネームタンクのごとうです。
先日「まんが奨励会」の定期講座である「スクリプト基礎コース」を開催しました。いつも取り扱う作品は事前に講師勉強会でしっかりと精査と確認をします。今回の作品も5時間くらい講師と読み込みました。

今回やや反省点があって…直前の講師勉強会に熱が入ったことで「まんが奨励会」への頭の切り替えがうまくいかず、「まんが奨励会」でも「添削で気をつけるべきこと」を少し押

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漫画の描き方|自分の漫画の作風と志望雑誌が合わない
            #017

漫画の描き方|自分の漫画の作風と志望雑誌が合わない #017

憧れの雑誌があってそこに載せるのが夢だった!しかしその雑誌のカラーと自分の作風が合わない…!

こういうことってあるんじゃないかと思います。悩んでしまうときというのはたいていの場合自分に二つ以上の欲求があって、それがバッティングして身動き取れなくなってしまうときだと感じます。

この場合も求めているものが実は二つあり、一つは「自分の作風を曲げてでも志望雑誌に載せたい」という想いと、もう一つは「自分

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