すなくじら

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自由気ままな備忘録。新しい記事から読んで頂けると嬉しいです。 ▼ポートフォリオはこちら https://www.foriio.com/sandwhale-sea 📩sandwhale.sea@gmail.com

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最近の記事

【フリーランスになって1年】今、ライターの仕事について思うこと

タイトル通りフリーランスのライターになって1年……いや、正直なところ1年ともう少し経ったのだけど、なかなか更新する時間が取れずピッタリ1年のタイミングを逃して書くことになった。頭の片隅で誰かの「時間は作るものだ!」という叱責が聞こえる気もするが、それほどにありがたいことに忙しい日々だった。 まず、フリーランスになってからとにかくあっというまに時間が過ぎていったことに自分自身が何よりも驚いている。フリーランスになってすぐのnoteにも「すぐ食いっぱぐれるかもしれない」的な不安

    • 蟹は3秒、失恋は3ヶ月。

      1月、京都に行った。目的は、蟹を食べに。最初は金沢で宿をとっていたのだけど、件の震災の件があって宿を急遽京都に変更した。とはいえ、ここ最近仕事が立て続いていたこともあって本当に“蟹を食べる”意外はノープラン。なんなら、京都でも仕事はしつつで、寺社仏閣にも特に足を運ばなかった。 清水寺も金閣寺もない京都旅。蟹を食べ、展示を見て、誠光社で本を買い、六曜社でコーヒーを飲む。せっかくなので、京都国立近代美術館には行った。スケジュールを組みすぎるのも、他者に組まれすぎるのもあまり好き

      • ばいばい、下北沢。

        「どこに住んでるんですか?」 「下北沢です」と答える度に、こわばった体が少しずつ楽になっていく気がした。中央線沿いでもなくて、東横線沿いでもなくて、絶対に絶対に下北でないとだめだった。家を探す時に、「下北沢にこだわる人って、洗濯機が外でも木造でも絶対下北がいいっていうんですよ」と不動産の担当者が笑っていたけど、私にとってあの街は“そういう街”だった。小説の『もしもし下北沢』(このnoteのタイトルにかかっている)で描かれる、どこか懐かしくて、どうしようもなく狭くて広い街。

        • 誕生日とか、とおるくんとか

          誕生日だった。少し前のこと。本当にめんどうな性格だなと思うのだけど、誕生日の日こそ某SNSで“風船が飛ばないように”細心の注意を払う。それはLINEも一緒。自分には今放送してる木曜ドラマ『いちばんすきな花』とは、別のベクトルの面倒な一面があるように思う。「おめでとうございます」「ありがとうございます」のやりとり、SNSで何十件も対応できる人の気がしれない。ちなみに『すき花』で言うなら私は二人組を作るのは超得意なタイプでした(お互いに「お前しかいない!」と依存しあっている親友と

        【フリーランスになって1年】今、ライターの仕事について思うこと

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        • 書きもののはなし
          8本
        • 人生1回目。
          82本

        記事

          「話を聞く」って難しい

          もうきっと半分も忘れてしまったことの連続で私の人生はできていて、それを忘れないためにある透明な箱の外側が言葉なんだと思う。パック寿司の外側みたいに。 ハマる取材とハマらない取材。準備の質だけじゃない何かがそこにあるような気がする。人と人、だからもちろん相性も少しはあるだろう。でも「相性」に逃げてしまうのは、テストの点が悪いことを体調のせいにするのと似ている気がして納得がいかない。アイスコーヒーの氷をストローでカラカラ混ぜながら、さっきからそのことばかり考えている。口の中がさ

          「話を聞く」って難しい

          【フリーライター10ヶ月目】“何でも屋”をゆるく脱する

          夜風がだいぶ涼しくなって、過ごしやすい季節になってきた。フリーランスになって10ヶ月目。メロンパンみたいな中秋の名月も見た。前回の更新は7ヶ月目の頃だっただろうか。 今年の夏はとにかく暑かった。そして多分、人生で一番忙しかった。会社員時代、ブラック企業で働きながらライターの副業をしていた時代に比べても、今年の夏が一番忙しかったのではないかと思う。だから何?という話ではあるのだけど、月間の最高本数を叩き出した8月には、62本の記事を書いた。1日2本弱、というところだろうか。他

          【フリーライター10ヶ月目】“何でも屋”をゆるく脱する

          痛い目を見る

          久しぶりに2週間連続でわんわん泣いた。大の大人の癖に恥ずかしい。先週は珍しく悪酔いをしてしまい反省(酒はそこまで弱い方ではないと思っているが、流石に飲みすぎた一面もありしばらく禁酒の刑に自分を処していた)。今週はそういう訳ではなかったけれど、なんだか気持ちがまとまらなくなって泣いてしまった。 今週末はキュウくんの親友に会ったり、私の親友をキュウくんに会わせたりした。その時間自体は凄く楽しくて(お世辞抜きに本当に)キュウくんの親友も素敵な方でしかなく、その時間自体は有意義で楽

          痛い目を見る

          【フリーライター7ヶ月目】ライターのキャリアはどうなるの?

          フリーランスになって7ヶ月が経過した。正直フリーになったばかりの頃は3ヶ月食べていけるのかどうかすら不安だったので、心底驚いている。お仕事でご一緒してくださる皆様、いつもありがとうございます。 さて、7ヶ月目を迎えたライター生活だが、ノウハウとして偉そうに言えることは何もなく、毎日締め切りに追われる日々である。夏休みの宿題が毎日ある感じ。ライターになる前にSNSで見ていたキラキラフリーランスとは程遠く、朝の4時に就寝し12時に起きるような生活を繰り返している。よく考えれば会

          【フリーライター7ヶ月目】ライターのキャリアはどうなるの?

          【日記】上の階には玉田が住んでいる

          個人の趣味として人の日記を読むことが会社員の頃から好きで、下北沢の日記屋「月日」にもよく足を運んでいる。ただ、日記に関しては自分は概ね“読み専”である。たまに紙につけている黒歴史ノート(になってしまっている日記)とは5年の仲になるが、人に読まれることを想定した日記、というのがなかなか自分には難しい。なので、よく見かける日記人のみなさまは本当にすごい。こちらの更新はゆるくたまに。よかったら、お付き合いくださいませ。 ◼︎0618 家から徒歩1分のところにある、いつもの大好きな

          【日記】上の階には玉田が住んでいる

          モノづくりが好きなのか、モノを作って有名になりたいのか

          前職の後輩と細々と酒盛り。仕事の話などをしながら、ほぼ確信を持って「〇〇さんと(社内で)付き合ってるよね?」と矢を射てみる。矢が当たる。「絶対に誰にもバレてないと思ったのに、何で辞めた先輩にわかるんですか」と驚かれたが、結構自信があった。スルーすることもできたけど、どちらかと言うと「触れてくれ」と言う空気に満ち満ちていたのであえて触れた。とはいえ、付き合う一歩前の2人をかぎ分けられるというミーハーで下世話な特技は何の役にも立たない。特技といえば、前職が携帯販売員だったのでスマ

          モノづくりが好きなのか、モノを作って有名になりたいのか

          結婚式しんどい症候群

          1年半ぶりに結婚式の披露宴に参加した。コロナ禍をぬけたことと、筆者がアラサー1年生(今年26歳)であることが重なり、現時点ですでに年内3件の招待が届いている。 こんなことを言ってはなんだが、率直に言って私は結婚式があまり得意ではない。否、式ではなく、おそらく披露宴が苦手だ。「他人の幸福くらい祝福できないなら行くな」というお叱りは承知の上で、“様々な事情” によって参加せざるを得ない場合はあるわけで(実際断るとしても、約一年〜半年前から『その日は…』とは断りづらいのもある)、

          結婚式しんどい症候群

          幸せになっても、落ちない染みと。

          随分と遠くへ来たように感じる。とはいえ、ここは私の部屋で、見えるのはいつもの天井で。 先日、毎月のトリートメントのために向かった美容院で暇つぶしに渡された、楽天マガジンのページが開かれたiPad。有名な女性誌をひととおり流し読みして、巻末の今月の占いを読む。蠍座の欄には“自由に生きよ”と書かれていたのでなるほどと思い、そのまま目を走らせると“この春は副業を始めてみたり、会社を辞めてフリーになるのも視野に入れて”とのこと。ここまで読んで、自分が既にこの雑誌がターゲットにしてい

          幸せになっても、落ちない染みと。

          『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んで感じた違和感

          「絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作!」のコピーに惹かれて、『82年生まれ、キム・ジヨン』を読了。前々からさまざまな本屋で、顔のない女性の印象的な表紙が山積みになった光景を見ていたので気になってはいた。 帯には「女性たちの絶望が詰まったこの本は、 未来に向かうための希望の書」と書かれており、これまた興味をそそる。今回は読んでみての簡単な感想を。 ※「フェミニズム」をテーマにした作品ですが、あくまで当方には特定の強い思想はなく、個人の感想として軽い気持ちで読んでいた

          『82年生まれ、キム・ジヨン』を読んで感じた違和感

          【フリーライター2ヶ月目】ゆるく長く息をしたい

          フリーランス生活も3ヶ月目に突入し、得たものと失ったものを強く感じながらこの文章を書いている。バタバタと駆け回っているうちに、外はだんだんと春の陽気が感じられる気温になっていて、お花見の予定をカレンダーに入れた。 まずは、2月の振り返りから。2月は、フリーランスの良さも大変さも感じた1ヶ月だった。複業の時にはあまり感じたことがなかったのだが、まずは案件にも相性があること。正社員の時の複業でのライティングは本当に本業が忙しくて、死ぬ気で捻出した時間で書いていたこともあり、自ず

          【フリーライター2ヶ月目】ゆるく長く息をしたい

          体調が悪いのも相まって元気がない。世の99%の人間に興味がない代わりに一度箱庭の内側に入れたものを手放すことがひどく苦手で、1%への愛にいつも泣いている。向き合ってから手放すくらいなら、最初から出逢わない方が楽なのではないかと思ってしまうくらいには常に何かとの別れが怖いのです

          体調が悪いのも相まって元気がない。世の99%の人間に興味がない代わりに一度箱庭の内側に入れたものを手放すことがひどく苦手で、1%への愛にいつも泣いている。向き合ってから手放すくらいなら、最初から出逢わない方が楽なのではないかと思ってしまうくらいには常に何かとの別れが怖いのです

          【フリーライター1ヶ月目】“ですますパズル”は「書く」なのか?

          今なら感情のままに書けそうな気がするのでこのチャンスをものにしようと思う。まあとりあえず、今の私はとてもイライラしている。理由はといえば、自身の呆れるポンコツ具合のせいでしかない。 18時半に代々木上原集合の約束で、17時に毎月通っている眉毛サロンの予約を入れた。ところが渋谷で鞄に財布が入っていないことに気が付き、サロンにキャンセルを詫びながら帰宅。まじでごめん。こういう時に限って鞄の口が開いてたりして、落としたのかソワソワしながら来た道を戻る。 これ何回目?2022年の

          【フリーライター1ヶ月目】“ですますパズル”は「書く」なのか?