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シャボテン公園を心に/新しいお仕事/きゅうりに勝ちたい!

白い孔雀の、編まれたレースみたいな尾が垂れている。比喩ではなくて、私の目の前で。

白孔雀


シャボテン公園は、動物を檻で囲むという概念が「ゆるい」。もちろん全ての動物がそうであるわけではないけれど、サムネの写真みたいに上野動物園の鳩の如く孔雀がその辺を歩いて小屋の外に普通にいるし、放し飼いになっているサルもいた。

そして何より、基本全部の動物に餌やりができる。1回200円、大した商売だと思うが、これがまためちゃくちゃ楽しい。ご飯をあげるという行為は、なぜこうもワクワクするのだろう?

檻がない…!

園内のサボテンたちは陽の光を十分に浴びて、どれもツヤツヤとしている。それはもう、以前東京の6畳の部屋の隅で枯らせてしまったサボテンに申し訳なくなるほどに。よしもとばななさんの『王国』の舞台になっていることを抜きにしても、「ここに来れて良かった」と心から思った。

最近珍しく気分がややどんよりとしていて、その原因が自分でもよく分からずにいたから、あいまいでずっしりした暗いものを、伊豆の山の上に置いてこれたのも良かった。

サボテンパラダイス

フリーランスになって人間関係をある程度選べるようになった分、人といるのが、前よりも少し楽しくなった。だからこそ、何年か前とはちょっと違う内側に入ったような悩みもあるわけで。現在進行形で、人間関係は狭く深くが至高だと思っているし、そういう人生のままこれからも進んでいくんだと思う。

でも、本当に上手くいえないのだけど、深くて狭くて近くて好きだから、友達に対して、最近時々今までとは違う「期待」のようなものを寄せてしまう自分の烏滸がましさに凹んだりする。

多分それは私くらいのアラサーがよく悩む「クォーターライフクライシス」とは別で(私は自分の歩んでる人生が1番好きだから、他人の人生が今は別に羨ましくなかったりする)、厳密には「こうだったらいいのに」的な期待ともちょっと違くて、「君はそんなところで終わる人じゃないじゃん…」みたいなもの。

安定することと、やりたいことを諦めることはイコールではない。でも26歳はやりたいことで安定する、をまだ諦める歳でもない気がしている。否、「夢に年齢なんて関係ない!」なんでロックなことを言えたらいいのだけど、そう言い切れないくらいには難しい現実が待っている場合もある。

何より私がアドバイスをした相手の人生の責任を取れないからこそ、無責任なことは言えない。はっきり言ってお節介だと思うし、「ほっとけよ」って自分だったら思うからこそ、上手く消化できていないのかもしれない。

何が幸福かはそれぞれの個人が決めること。私は私の人生の幸福だけをジャッジしていればいい…のだと思う。檻の中に友達を閉じ込めないためにも、私の心の中にも孔雀が歩けるくらいの余裕があればいいのに。

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新しい仕事が決まった。絶対に落ちると思っていた、この面接に受かった。

契約上あまり詳しいことを書けないのだが、はっきり言ってだいぶビビっている。かなり短期間で契約更新(という名の契約の見直し)が入るプロジェクトなので、どこまで生き残れるかも正直危うい。ざっくり言えば、コンペを通過してこの仕事に辿り着いたのだけど、久々の“初心者”スタートでの仕事にガクブルである。

最近ライターという仕事について思うことを同じ記事にも書いた。本当に聞く限りみんな営業の方法も違うし(手当たり次第興味のあるサイトに問い合わせ100本ノック!とか、ひとつの媒体にフルベットとか)三者三様のやり方があるな〜とようやく掴めてきたところ。

そんな中で書き仕事とはいえ、全く違うライター領域とは違う新しい仕事、となると不安なのも当然である。ただ、書き仕事として幅が広がるのであれば、編集者をこの先のキャリアに入れないと決めた身としては頑張ろうと思う。

それと、最近の話題といえばやっぱり創作大賞のタグ。毎年静観しているけど、もし自分が出すとしたら「すなくじら」として出すことはないのかもしれない、なんて思ったり。本当に恥ずかしいのだけど、「一次選考も通らなかったら…」なんていうちっぽけなプライドが…ね……。ペンネームまで使ってるのに、器の小さい女です。笑 

あとは、“クリエイターだけで作られたクラス”の中での読書感想文コンクールの空気のようなものが微妙に肌に合わず…。今後気分が変わるようなことがあれば出すかもしれないけれど、しばらくはどうかな…。でも打席に立たないと始まらないからこそ、エントリーしてる人たちは本当にカッコいいと思う。陰ながら応援しています!

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お家にぷいぷいがきました。私はずっと人生の目標レベルでポメラニアンが欲しいので、先にモルちゃんをお迎えするとは思わなかった。ちなみに犬×モルなら、別室で飼うことを前提とするならギリ大丈夫みたい。最初はちょっと怖かったんだけど(前歯アタックがけっこう鋭い)、ふわふわ、まるまるしていて可愛い。

陰キャなのでデフォは巣箱


うちのぷいぷい(♂)は、親バカながらお顔が綺麗な部類だと思う。でも、ものすごい臆病&クレステッドモルモットという種類の特徴で頭につむじがあるのだけど、少し…ほんの少しだけ頭がハゲているのが難点。でもそんなところも可愛い。「イケメン陰キャだから、人間だったらモテてたね〜」なんてよく話す。人間でも、細身で色素薄い系の髪の薄いイケメンっているじゃん!?一応まだ子どもなので、おハゲは今後に期待。

一般的にモルモットは苺が好きとネットで知り、早速与えてみたものの、スーパーで買ってきた「とちあいか」はお気に召さなかったよう(一口齧って捨てられた)。

代わりに、寝ても覚めてもきゅうりを欲している。最近は名前で呼んでも出てこないくせに、「きゅうり」という言葉には反応するようになった。安上がりでありがたいけど、苺を可愛く頬張るところを見たかった飼い主としては複雑でもある。

ここ数日は、きゅうりパワーでなんとか仲良くなろうと、日々試行錯誤しているところだ。次にnoteを更新する頃には、きゅうりよりも求められる飼い主になりたい。切実に。




2024.5.9
すなくじら

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