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Vol37 山梨へGo!移住の心得

全国一の人気移住地が山梨県です。東京からのアクセスも良い山梨県に移住をしたけれでも、地域に馴染めずに後悔をする人がいます。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から、
皆さんにお役に立てる情報を発信しています。
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1⃣ 移住地人気No1

東京有楽町にある、地方移住を支援する相談窓口「ふるさと回帰支援センタ−」では、来場者を対象にしたアンケートを実施し、「移住希望地ランキング」を毎年発表しています。
その山梨県は2018年から2022年の5年間をみても、常にTOP5にランクインしています。

人気の秘密は、日本一の富士山をはじめ、四方を山で囲まれてた風光明媚な地であり、桃やぶどうなどのフルーツと、美味しいワインのイメージでしょうか。

また、登山や紅葉などの自然が楽しめたり、武田信玄公ゆかりの史跡が数多く残されているなど、歴史に触れたりすることも出来ます。

とくに、同アンケートから、山梨に移住を希望する年齢内訳では、中高年の世代に人気が高い傾向もあります。

2⃣ 山梨に移住して失敗した3つの事

移住先として人気の山梨でも、移住をしたことに後悔をし、失敗する人もいます。
そこで、移住に失敗する原因について書いてみました。

1.都会感覚で失敗

山梨は東京のお隣にあり、日帰りで気楽に行けることから、都会感覚で移住をする人がいます。
しかし、電車で1時間以内であっても、東京都とは大きなギャップがあります。
例えば、日曜日を定休日とする飲食店は多くあります。
「日曜日こそ稼ぎどき」と考えるのは、都会や観光地の人ですね。

その他にも、都市ガスの整備は行き届いておらず、使用料金の高いプロパンガスの地域が残っています。

また、山梨県には「組」と呼ばれる習慣が存在する地域があります。
この「組」とは、「自治会」や「町内会」よりも小さな組織ですが、その地域の神社や畑の権利、そしてゴミBOXの管理を担っていたりします。

この「組」とトラブルを起こしてしまい、「ゴミ出しをさせてもらえない」なんてこともあるようです。

都会感覚のままに移住をしたことで、地域の古い慣習に馴染むことが出来なかったり、トラブルに巻き込まれたりして、移住を後悔する人もいます。

2.底冷えする寒さに失敗

山梨は東京から近いことで、「それほど気候は変わらない」と思っていると、冬の寒さに驚かされます。
移住の際に、木造の古い中古物件を購入すると、室内がいつまでも暖まらずに、後悔をする人もいるようです。

盆地内に雪はあまり降りませんが、雪が積もった山から吹き降りてくる風がとても冷たくて、底冷えします。

3.甲州弁に馴染めず失敗

山梨県といえば甲州弁です。
若い方でも、甲州弁の「ずら」を話す人がいるようです。

以前、山梨県では交通安全の呼び掛けに、甲州弁を使用した標語を掲載したことで話題になりました。
「気をつけろしね」、「前を見て走れしね」、「こぴっとライトつけろしね」等の標語がありました。
残念ながら、他県の人には意味が通じずに不評であったようです。

子育て世代にとっては、学校で会話が通じず友達が出来なかったり、地元の企業に就職をしたけれども、職場でコミュニケーションがとれなかったりと、苦労をすることもあります。

3⃣ 山梨に移住を成功させる2つのコツ

1.不動産屋さんからリサーチ

山梨県の古い慣習は、移住をする前にリサーチが必要ですね。
そこで、住居選びの際、地域の不動産屋さんに、町の慣習などについて聞いてみては如何でしょうか。「組」の存在や、「よそ者がゴミ出し出来ないトラブルが、これまでにあったのか?」と聞ければ安心ですよね。

また、「組」の集まりなどに、積極的に参加をして、自らが地域に溶け込もうとする姿勢を見せることも大切です。それでも、慣習に馴染めるのか不安ならば、別荘地など移住者が多く住む地域を選択する方法もあります。

2.方言を学ぶ

方言も英語と同じで、興味を持って勉強をすることが大切です。
「郷に入っては郷に従え」の言葉とおり、よそ者が地元の方言を使うことは、とても大切なことではないでしょうか。

ところで、甲州弁といえば、2014年(平成26年)度上半期に放送された、NHK「連続テレビ小説」の「花子とアン」を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。主役の吉高由里子さんがドラマの中で話す甲州弁が、その年の流行語対象にもノミネートされました。

田舎への移住を成功させる一番の秘訣は、地域に溶け込むためのコミュニケーション能力です。甲州弁に進んで学ぶ姿勢を持つことで、移住を成功させられるはずです。

4⃣ 山梨県で楽しく暮らすには


東京から近距離の山梨は、人気の移住先として間違いがありません。
都市型志向の強い人であっても、利便性の良い山梨ならば、安心して移住できるでしょう。

その一方で、山梨には古いしきたりや慣習も残っていますが、「郷に入っては郷に従え」の気持ちを忘れずに、移住の成功につなげてください。

そして、何よりも「冬を楽しむ」気持ちを持つことが大切です。
冬は空気が透きとおり、山や星が一段ときれいに見えます。
雪をかぶった富士山や八ヶ岳を見ていると、移住を後悔をすることも無くなるのではないでしょうか

5⃣ TOPの画像

私のおススメの移住地紹介

山梨県河口湖

山梨県側から見る富士山が好きな人は多いと思います。
そのなかでも、私は河口湖からの富士山が好きですね。

日本一の富士山を眺めながらの暮らしは、誰もが憧れたりしますよね。
とくに、ワイン好きな私としては、なおさらですね。

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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで17年間2000組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。