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いい音オヤジのオーディオ雑記

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オーディオ関連の色々な事を、思ったままに書き出した雑記と、いろいろ作った物の発表をしています。
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2023年9月の記事一覧

明らかに違いがわかる

明らかに違いがわかる

EL34の三結プッシュプルで、バイオリンとピアノのソナチネを聞いていた時、バイオリンの音がいつもと違い、耳に刺さるような音で、心地よく聴いていられなかった。

今までこのレコードは、他のアンプで何回かかけているがそのような事は無かった。

もしかすると、このプッシュプルアンプだけがそうなのかもしれないと思い、早速、今、外装製作中の6B4Gに変えて聴いてみたところ、あっという間に寝落ちした。つまり、

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イムジチのコンサート(3)

イムジチのコンサート(3)

昨日のイムジチの四季の演奏に感動し、今も、余韻に浸っている午後、音楽、ましてはクラシックの、素養のない私ながら今回のマルコ・フィオリーニ版の演奏を聴いて理解した事を書かずにはいられない。

今まで、同じクラシックの曲目の演奏でこれほど違う印象を受けたことはなかった。
良い、悪いではなく、手持ちの、または、今まで聴いてきたイムジチの四季とは、全く違う曲に感じたのである。もちろん、四季であり、春夏秋冬

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イムジチのコンサート(2)

イムジチのコンサート(2)

前述は、イムジチや、コンサートの素晴らしさを素直に書いたが、いい音オヤジとしては、やはり、オーディオ目線で何かものを申したい。

実は、自宅オーディオで聴くレコードの音が、コンサートの生の演奏と比べて、かなりいい線行っていると感じたのである。いや、ダメ耳の私のいう事なので、その評価レベルは当てにならないが、私の中では、自宅オーディオでも十分感動し、楽しむ事ができるという事を理解し、これからの自宅音

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イムジチのコンサート

イムジチのコンサート

もう10月もすぐそこまで来ていると言うのに、東京の夜は、まだ蒸し蒸ししている。
9月27日、4年ぶりに開催されるイムジチのコンサートの為に山から下界のサントリーホールへ降りてきた。

こんなに日々音楽を聴いているのに、本物のコンサートを見に行くのは久しぶりである。
コロナが始まる直前のニューヨークで、デュダメルの新世界を聴いたのが前回だった。

やはり、本物を見て聴くという経験は、素晴らしい。一階

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心が動く季節がもうそこに!

心が動く季節がもうそこに!

つい先日まで、空気はよどみ、湿気でむんむんするような日が続いていたのに、急に秋らしくなり、温度と、湿気が下がりとっても過ごしやすい一日になりそうである。日差しを憎らしく思っていた頃とは違い、木々からの木漏れ日が透き通って、体にあたることが心地よい。

そのような陽気の日に聴く音楽は、やはり透き通っていて、スピーカーから耳に届く音が、とてもクリアで清らかに聴こえるのは不思議なものだ。

真空管アンプ

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容姿は音に関係する?

容姿は音に関係する?

朝の散歩では、犬連れの近隣の方々とすれ違い、挨拶をする。
漸く朝夕涼しくなりましたねぇ、がこの頃の合言葉。

うちには、ペットはいないのだが、夫婦お互い相手の世話で手一杯なので、結構それでいいかなと思っている。もちろん、カミさんの方が、相方(私)の世話が大変なのだろうなぁと思う事もあるが、私だってカミさんの面倒を結構見ている、と主張しておく。

ところで、不思議なもので、ペット、特に犬に関して、飼

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頭の中がワクワクで混乱している

頭の中がワクワクで混乱している

頭の中で、y=ax+bと、ゼンマイと、チャコの海岸物語が交差して入り乱れていて混乱している。

私は、これまでどちらかというと学問とか、科学という概念を無視して、自分の感じる五感を頼りに生きてきたように思う。というより、学生時時代を振り返れば、日本の世間一般の人が通るように小中高、そして大学と敷かれたレールに従って社会人になったごく普通のサラリーマンだったので、特に学業に目覚めたり、専門を極めたり

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自分を信じて

自分を信じて

今まで真空管アンプを使ってくる中で、いい音とはどういう音なのだろうと、自分の中で模索しつづけてきた。

シングルアンプ、プッシュプルアンプ、負帰還、無帰還、三極管、五極管、ST、GT、MT云々、そして真空管のモデル、、、

組み合わせは無数であり、それぞれで皆、完成度の高い良い音を出してくれるという事がわかってきた。

しかしながら、ダメ耳の私には、真空管アンプ毎に皆いい音に聴こえて、あまり音色の

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6B4Gシングルアンプ費用

6B4Gシングルアンプ費用

一般的に2A3(6B4G)を自作するとどれくらいの費用がかかるのだろうか?
安いキットでも10万円は下らないだろうし、こだわれば20万円を軽く超えてくるだろう。

私の場合、サラリーマン引退後でお小遣いは限られているので、そんな大金をおいそれとかけるわけにはいかない。

でも、何とか作りたいから色々考えてみた結果、費用的にはこんな感じになった。

電源トランス:ZTU-03
電圧増幅段用ヒーター電

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ヒーターハム対策を忘れていた!

ヒーターハム対策を忘れていた!

昨日の記事で、バランスについて書いたが、その中で左右の雑音、ハムについての記事を訂正しなくてはならなくなった。

6B4Gシングルアンプの真空管の個体差による音量バランスについては、昨日の記事で正しいと思うが、雑音、ハムに関しては、その後、色々考えたのち、単に、電圧増幅段のヒーターをアースに落としていなかった事が原因で、ジー音が出ていたようだ。
ヒーターの片側をアースに落としたところ、ジー音が左右

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バランスは大事だ!

バランスは大事だ!

世の中の物、事は、全てバランスが関係していると思う。
自然界にある物は、バランスを保とうとして存在している。このバランスが崩れると、いろいろな事に影響が及んでくる。
そして、このバランスという事は、時間軸で見ると交流の波形のようにプラスとマイナスを行き来して、波打っている。経済も過去から現在まで、好景気、不景気の波で表す事ができる。
本当に、バランスした状態、いわゆるプラスマイナスゼロのところでバ

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人情が入った音

人情が入った音

今作成中の6B4Gシングルアンプ(無帰還)は、アンプとしての機能は、一応完成しているので昨日から聴き入っている。

周りには、過去作ったアンプ類が取り巻いているが、まだ、側を纏っていないネイキッドな6B4Gがひときわ輝いて見える。そして、その音は、何とも柔らかく、深く、広がりを持って耳元に伝わってくる。特に低音の豊かさと、中高音の繊細さが、体を包むように優しく心に届く。

な〜んて評価したくなるの

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6B4G シングルアンプ作成中→進捗状況

6B4G シングルアンプ作成中→進捗状況

本作の作成が進んできたので、今の状態を写真でアップ。

組み立てた後、初めて電源を入れて電圧の確認をすると、いきなり問題発生。
B電源用のトランスの電圧が上がらない。
交流で240Vが出るはずのところ、180V程度しか出ない。
ブレッドボード上の試作ではうまくいっているので、機器の問題ではなくて、自身の配線がまずいはず。
出力段の真空管を外すと、電圧が上がるので、出力段周りがおかしそうな気がしてい

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真空管アンプの世界は、緩くて懐が深いからやめられない。

真空管アンプの世界は、緩くて懐が深いからやめられない。

真空管アンプを知り、自作し始めて早5年ほど経つだろうか?漸く先輩方の回路の真似から少し脱皮して、自分で考えた「こうしたらどうなるだろう回路」を楽しめるようになってきた。もちろんこの世界は奥が深いので、まだまだ知らないところはたくさんある。しかし、この世界は意外に懐が広いのだなぁと感じるこの頃である。

先輩方の回路を見ていると同じ出力管を使用しても、抵抗、コンデンサーの定数はそれぞれ違っているし、

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