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蝿のギン太と「老いの世界」
パッパラパッパラ〜! ども、はじめまして。ギン太と申します。ニンゲンからは「蝿」って呼ばれています。自由自在に飛び回ります。ときに空に舞い上がり。ときに室内にしれっと舞い込む。
ニンゲンの生活にわりと近いところにいるかんね。これまでも、いろんなことを見聞きしてきたよ。
時刻は夕暮れ。このところよく見かけるのは、おじさんとおばあさんの2人連れ。
おじさんはムラセさんといって、おばあさんのことを「ト
“尊厳”と向き合ってみたら、ことばを超えたものが伝わってきた
いばふく万博 DAY1 「“尊厳”と向き合う」
福祉を知ることは、人間を知ること。
これまで多くの福祉分野の取り組みや活躍する人たちを取材しながら、感じてきたことだ。
「人間を知るって?」
哲学や禅問答のようであり、モヤモヤした心を抱えて帰ってくることも少なくない。
福祉の世界で、よく見聞きする言葉で、心にひっかかっていたものがある。
「尊厳」
そうだろう。そうなんだろうけどさ……。もう
「いばふくコネクト」DAY1―大洗編
暮らし、地域とつながることで景色が違って見えてくる。
地域の魅力に“気づく”フィールドワーク!
「いばふく コネクト」―DAY1 大洗―の様子をご紹介します。
text by Azusa Yamamoto
▼Youtubeでふりかえる「いばふくの舞台裏」も合わせてどうぞ!
▼当日の様子の動画も!
movie by Daisuke Shimada
「日本一わかりやすい介護講座」を体験!
ビギナーズトレーニングvol.02
1日目「自立を促すトランスファー&原理原則に基づく褥瘡予防」
この日は2人の講師が「トランスファー」と「褥瘡予防」を教えてくれるという。
トランスファーのプロ・黒木勝紀さん。
トランスファーとは、移動とか乗り換えという意味で、医療介護の世界では「移乗」と呼ばれる。
この言葉を、数年前まで知らなかった。
ベッドから車椅子へ。車椅子からトイレへ。車椅子から浴室へ
〈SWITH〉「未来志向の福祉〜地域とつながり、社会を変える〜」 ぐるんとびー・菅原健介さん
お気に入りの雑誌『天然生活』(学生時代からずっと好き)をパラパラとめくっていると、ある記事が目に止まった。神奈川県藤沢市の郊外の団地の一室で、小規模多機能型ホームを展開する「ぐるんとびー」の活動が紹介されていた。
暮らしの楽しみや生活の解像度を上げる雑誌に、福祉事業所が取り上げられる時代になったのかーと嬉しく思う。なによりもこの「ぐるんとびー」の取り組みがすごいじゃない……! 記事を夢中で読んで
SWITCH vol.2「自らを導こう!」 伊藤羊一さん
いばふくの登壇者の“人間くささ”……!?
いばふくを主催するメンバーのひとり、〈こばこね〉がこんなことを言った。
「伊藤羊一さんはなんていうか、すごく人間くさいんだよね。自分の失敗も隠さずに教えてくれる。だから好き。いばふくの講座に登壇してくれる人たちとは、応援し合える関係でいたいと思ってるの」
〈こばこね〉とのおしゃべりのなかで、心に残った言葉だった。
この度の登壇者こそ、伊藤羊一さん。どん
超熱血塾 vol.4 「ごきげん道」を極めよう! 辻 秀一さん
目指しているのは、いつもごきげんな人……?
突然ですが、わたしには目標としている人がいます。
トミナガカヨコさん。
ドラマ『きのう、何食べた?』※1 の主人公・筧史朗(シロ)さんのご近所さんにして、よき相談相手の主婦。シロさんとスーパーの店先で出会ってからというもの、特売品やいただきものを分け合ったり、一緒に料理をしたりする。女優・田中美佐子さんが演じているキャラクターです。
ゲイカップルの日常
〈ケアデザインサミット2023〉第三部くらしとまちづくり―アーストラベル水戸 尾崎精彦さん
レジリエンス(resilience):困難をしなやかに乗り越え回復する力(精神的回復力)
「回復力」「復元力」「耐久力」「再起力」「弾力」などと訳される。
この言葉、近年、ビジネスの現場でも注目を集めている。
ケアデザインサミットの最後の話者である尾崎精彦さんの話を聞いたとき、「レジリエンス」が思い浮かんだ。
こんな前置きをしたのだから、あえて書いておこう。このお話、困難に次ぐ困難からスタートし
〈ケアデザインサミット2023〉第三部くらしとまちづくり―北養会 伊藤浩一さん
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普段、「いばふく」をウロウロしているわたしからしても、伊藤さんは謎の存在。法人の“偉い人”には違いないのだが、いばふくのイベントのエンディングには必ずギターを持って登場するし、いつ会ってもなんだか楽しそうなのだ。
今回マイクを握った伊藤さんも、ニコニコ顔である。
「私が所属している北水会グループ。どんなグループかといいますと、病院や介護福祉、保育園、医療・介護の専門学校、フィットネスク
〈ケアデザインサミット2023〉第三部くらしとまちづくり―ながよ光彩会 貞松徹さん
――長与町(ながよちょう)。長崎県の真ん中に位置する大村湾を抱くこの町に、遊びに来ている。「み館」。この名で呼ばれるここは「みんなのまなびば」というタイトルとともに、「まちのリビング」というキャッチコピーがついている。
初めて訪れているのに自分ちのリビングのごとく、ウッドデッキにかかったハンモックに揺られてぼんやりする。手元には、スタッフのナラさんが丁寧に淹れてくれたコーヒーが。……ああ、おいし。
〈ケアデザインサミット2023〉第三部くらしとまちづくり―BOLDLY 佐治友基さん
自動運転バス。運転手が運転しなくても、乗客を乗せてバスが走る。
今回は、この未来の乗り物を「現代に不可欠な乗り物」としている人のお話だ。
「こんにちは! 佐治と言います。大さじ、小さじの“さじ”と覚えてください」
2月下旬だと言うのに、半袖姿で現れた佐治さん。会場の気温も心なしか上がった……?
「僕は、勝田第一幼稚園、外野小学校、そして茨大付属中に入って、水戸一高に行って……という、正真正銘の
〈ケアデザインサミット2023〉第二部くらしとテクノロジー―海光会 長谷川みほさん
立ちよったコンビニ、ランチで入ったカフェ、トイレットペーパーを買いに入ったドラッグストア……いまやどこでも目にするようになった「求人募集」の貼り紙。
人手不足の波。人が集まらないことが問題とされている福祉業界は、さらなる困難に直面しているのではないだろうか……。
と、眉間にしわを寄せていたら、社会福祉法人海光会の理事長・長谷川みほさんがさわやかに画面の中に登場した。
「オンラインで失礼します。わ
〈ケアデザインサミット2023〉第二部くらしとテクノロジー―山形義肢研究所 阿部伸乃介さん
「義肢装具士に会ったことのある方、いらっしゃいますか?」
阿部伸乃介さん(しんさん、と呼ばせてください)が会場に投げかけた。
手を挙げるのは、1人か2人。
「……こんな感じなんですよね。このくらい知られていない業種なんです」
重ねて、しんさんからの「義肢装具士に対するイメージは?」という質問に、会場から声が上がる。
「影の功労者」
「ありがとうございます。そうなんですよ。“影にひそんだ職人”と
〈ケアデザインサミット2023〉第二部くらしとテクノロジー―ギフモ 水野時枝さん
先日、とある介護施設の栄養士さんたちへの取材をした。
特別養護老人ホームやケアハウス(高齢の方々のためのサポート付きシェアハウス、なんて受け止めている)の食を任されている人たちに、仕事について聞いたのだ。
国家資格の職種である栄養士。専門用語が飛び交い、しばしとまどった記憶がある。話を聞いていく中で、印象に残っているのが、「ミキサー食」とか「きざみ食」と言われるものだ。
――年齢が上がるにつれ