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オリンピックと日米開戦

1940年に予定されていた東京オリンピックは、第二次世界大戦のため中止となった。

その翌年、日本は真珠湾攻撃により日米開戦へ突入する。


幻のオリンピックから80年後、何の因果か又しても東京での開催が白紙になった。

しかし今度は翌年に延期され、今年の開催が予定されている。

日本近現代史上の失策である日米開戦が、形を変えて甦ったかのようだ。

「ニイタカヤマノボレ」ならぬ「セイカダイノボレ」、もしくは新国立競技場の最寄り駅に因んで「センダガヤクダレ」といったところか。


感染拡大のリスクを無視した開催強行路線は、開戦当時の日本政府と同様、理性的判断を著しく欠いた暴走であり国際秩序からの逸脱である。

このままでは2021年7月23日は、1941年12月8日と同じく忌まわしい日付となるだろう。

そして「あの戦争」という呼称よろしく、「あの五輪」と呼ばれるようになるであろう。

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