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森の国リパブリック構想

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愛媛県で最も人口の少ない3800人の町、松野町。 その中でも更に超限界集落である人口270人の目黒集落。 自然豊かな滑床渓谷の森と、四万十川の源である清流「目黒川」を有するここ…
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森の国Republic構想

森の国Republic構想

愛媛県で最も人口の少ない3800人の町、松野町。 

その中でも更に超限界集落である人口270人の目黒集落。 

自然豊かな滑床渓谷の森と、四万十川の源でもある清流「目黒川」を有するここで、シン・ニホン(Kazuto Ataka)の世界観「風の谷」を実現するべく、森の国リパブリック構想を進めています。

町営で破綻した森の国ホテル(水際のロッジ)再生プロジェクトから始まった超限界集落を再び生き返ら

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Regenerative Agriculture土壌蘇生農:「もっともっと」資本主義から「足るを知る」への転換

我々現代人の生活は、インスタント、コンスタント、コンビニエントといったキーワードが支配する。スーパーマーケットの棚には均一化された食材が並び、一瞬で準備できる食事が手に入る。こうした現代のライフスタイルは確かに便利であるが、その一方で人間の体験価値や自然の豊かさ、身体感覚という観点から見れば大きな不便をもたらしている。これは私たちの「手間ひま」、「不揃い」、「身体感覚」への欠如を示している。この事

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日本の超限界集落で原風景の営み体験-Traditional Experience in Rural Japan-

日本の超限界集落で原風景の営み体験-Traditional Experience in Rural Japan-

四万十川源流の清流「目黒川」の流れる人口わずか270人の集落での日々の営みをご紹介します。

6月 日本の伝統発酵体験「稲わら納豆」「藍染め」お味噌もお醤油もお豆腐も全て発酵食品。日本のお家芸でもある発酵文化は、今も目黒集落の営みの真ん中にあります。

7月 原木しいたけの収穫体験クヌギ(どんぐり)の木に菌を打ち込んで栽培する伝統的な原木しいたけも面白い体験です。稲妻が落ちると菌がびっくり刺激を受

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「ド」がつく田舎での生活の進捗ご報告

「ド」がつく田舎での生活の進捗ご報告

都市から人口270人の超限界集落に一家(妻と中1、小4の娘)で移住して、もうすぐ1年が経とうとしています。

その間、多くの友人や仲間、噂を聞きつけた知人、メディアの方々など、本当にたくさんの皆さんに訪れて頂きました。

そこでここを訪れた方に、最も多く訊かれる質問、No.1は、、、

「でも実際のとこ、不便じゃないの?」

たしかに、この集落にはコンビニはおろか、信号機一つありません。
最も近い

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MEGURO Vision (目黒集落のミライ)

MEGURO Vision (目黒集落のミライ)

人口270人の超限界集落を蘇生させ、あらたな価値を創造する先にあるミライ。

それが、”MEGURO VISION” です。

少し、解説を入れます。

ここでいう近代型都市というのは、首都東京を始めとする各都市の駅前に象徴されるように、マンションと商業施設が立ち並び、アスファルトで固められた地面と、ほんの少しの緑のある人工的に作られた公園がある空間のイメージです。
そこは究極的に利便性と効率性が

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国産食材は安心安全という神話。

国産食材は安心安全という神話。

スーパーに行くと、ブラジル産、チリ産、中国産、さまざまな国の食材が並んでいますが、やはり国産が安心と思っている自分がいます。

我々は日本国政府を信頼して、戦後の農水政策を疑うことなく、今日を迎えています。

国産食材は安心・安全だと。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

事業でレストランを運営していると、あまりにも多くの子供たちがさまざまなアレルギーに苦しんでいることを知ります。

卵アレル

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田んぼ、はじめました。

田んぼ、はじめました。

愛媛県で最も人口の少ないまち、松野町。その中でもわずか270人だけが住む集落、目黒地区。

四万十川の源流として、純度が高く豊富な水量を誇る清流「目黒川」。

この目黒川が運ぶ清らかな水により、この目黒地区は非常に恵まれた土壌に囲まれ、稲作や野菜、柑橘類の作物が美味しく育ちます。

ここでボクは今年(2021年)から稲作を始めました。

この清流の麓でできる目黒のお米は、程よい粘り気としっかりとし

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ANCHOR HOTEL 細羽雅之さん|立教大学ホテル運営論ゲストスピーカー紹介

ANCHOR HOTEL 細羽雅之さん|立教大学ホテル運営論ゲストスピーカー紹介

立教大学観光学部で開講される「ホテル運営論」では、さまざまなゲストスピーカーをお呼びして、講義を展開しています。今回はANCHOR HOTELを運営する株式会社サン・クレアCEOの細羽雅之さんへのインタビューをお届けします。

PROFILE:岡山県出身。慶応義塾大学卒業後、日本IBM社のエンジニアを経て、経営破綻した実家のホテル事業の再生に取り組む。国内外の多くのホテルを渡り歩き、日本のホテルカ

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消費し消費される経済から、豊かさを稼ぎ出す経済へ

消費し消費される経済から、豊かさを稼ぎ出す経済へ

この連載は、「ポスト資本主義の住まいをつくる」と題し、BIOTOPE佐宗邦威とVUILD秋吉浩気がオブニバス連載の形で全6回で綴り、問いかけていくものです。

各回の内容は、以下の通りです。

第1回:内省編(佐宗)、第2回:経済編(佐宗)、第3回:運動編(秋吉)、第4回:実践編(秋吉)、第5回:教育編(佐宗)、第6回:提案編(秋吉)

今回はその2回目「経済編」。BIOTOPE佐宗が新常態の経済

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空き家アップサイクルの新居ご紹介。

空き家アップサイクルの新居ご紹介。

森とパンに住もう!1年間の森での単身生活を経て、いよいよボクの家族が移住することになりました。

妻と次女(中1)、三女(小4)の4人での新たな生活です。ちなみに中3の長女は、広島の中学校での寮生活を自分自身で決断しました。(14才の大きな決断に我が子ながらリスペクトです。)

さて、森の新居ですが昨年オープンしたベーカリーショップ「森とパン」のある一軒家を1棟借りすることになりました。

ちなみ

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森のAnchoring Cycle Model.

森のAnchoring Cycle Model.

【ルーツ】Anchor Hotel FUKUYAMAのはじまり。2018年、広島県福山市の駅前に築23年のワンルームマンションをリノベして、Anchor Hotel 福山を開業しました。

その時のコンセプトが、

「地域とアンカリングするホテル」

アンカリングとは、碇(いかり)を下ろすという意味。

その地域、その空間に、ココロの碇を下ろしていただきたい。

そんな想いでプロデュースしたホテル

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森の国Republicを着想した理由

森の国Republicを着想した理由

何故、超限界集落「目黒」なのか

安宅和人さんの「風の谷構想」の説明記事に、下記のような一節がありました。(ちなみにこの記事はコロナ前のものです)

松野町の目黒集落は人口わずか270人、高齢化率は63.7%、70歳が若者と呼ばれるほどのエリアです。

カテゴリーとしては、「超限界集落」に値し、まさに消滅集落、廃村の一歩手前です。

安宅さんが記事中で懸念されている、古い集落ならではの「地縁血縁や

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【まじめ】森の国リパブリック構想のある集落、目黒について

【まじめ】森の国リパブリック構想のある集落、目黒について

ここ松野町は人口わずか3800人。愛媛県で一番小さなまちです。

その中でも、ボクらの住んでいる目黒地区の人口は273人、世帯数は159戸。

ここで最も深刻なのが、超限界集落問題です。

*限界集落とは、高齢化率 (65才以上の人口割合)が50%以上の地域。ちなみに目黒は64%。このまま進行すると、廃村、消滅集落となる。

下記の人口分布グラフをご覧ください。

極端に高齢者が多く、反して若年層

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風の谷

風の谷

風の谷のナウシカ、もう何十回も観たよというヒトいますよね。

それボクです。w

実は映画版より、原作のほうが断然、奥深くてスケールもデカく面白い!

と、あっちゃんも言うてます。

その解説は、あっちゃんに任せて、、、w

2021年、風の時代。

「風の谷」構想というプロジェクトを提唱されている方がいらっしゃいます。

Yahoo CSOの安宅和人さんです。

ここで語られているのは、

DA

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