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ココロザシナカバ~壮絶な自分史~ 第一話:「私が生まれた」
東京府中市の「3億円事件」が起こる少し前、昭和43年11月の中旬。
岩手県の山奥の産院で、私は阿部家の長女として産声をあげた。
しんしんと雪の降る明け方だったそうだ。
このあと私が、9人(うち3人は里子に出た)きょうだいの長女になるなんて知る由もなかった。
私を産んだ母は20歳と若かった。大工をしている7つ年上の父の元に、18の年に嫁いだと言っていた。見合い結婚だったそうだ。
岩手の家は父の実家
ココロザシナカバ~壮絶な自分史~ 第4話/60話:「長女まゆみの献身」
働こうと。
でも小2の私を働かせてくれるところはない。
そこで思いついたのが瓶拾いで稼ぐことだった。
当時はペットボトルなどなく、瓶が主流だった。
コーラやファンタの瓶を拾って酒屋に持ち込むと、
5円だ10円だ30円だと換金してくれたのだ。
放課後になると目の色を変えて瓶を集めた。
近所の子も巻き込んでジャンジャン集めたので、日々300円ぐらいは稼げた。
カブトムシやクワガタも獲って売った。
ココロザシナカバ~壮絶な自分史~ 第7話/60話:「バイト探しはタウンページ!」
【ここまでのあらすじ】
岩手→練馬→川口→浦和・・・と住まいを転々としてきた阿部家。
父のギャンブル好きが原因で貧乏で婦けんかが絶えない、
そんな一家が今回引っ越した先は茨城県。
家計を助けるために長女まゆみの取った行動は・・・。
社長室みたいなところでおじさんに色々と話を聞かれた。
このおじさんは社長さんで、自分としては面接を受けたと思っている。
どうして働くのかと聞くので、「家のためです、