#映画レビュー
映画「花束みたいな恋をした」感想 もうひとりの私達のはなし
同じものが好きな人と出逢いたいとずっと思っていた。ある単語を言っただけで「あれ最高だよね」って好きな作品が伝わるような。もうひとりの私がいたら、どんなに楽しいだろうって。
でも、もうひとりの私は、やっぱり私ではない別の人間。出会った時から、いつか必ず別れがくることは決まっている。鑑賞しながらヘドウィグ・アンド・アングリーインチの「The Origin Of Love〜愛の起源〜」の歌詞を思い出し
映画感想 「ジョジョ・ラビット」 生涯ベスト級に出会う
「生涯ベスト級」という言葉をよく耳にするけれど、私は映画観賞後「うぅ~良かった!今年観た中では5本の指に入るなぁ」など年間レベルで判断することが常だった。でも、この作品は観賞中から「あぁ、これが生涯ベスト級っていうんだな」ということがストンと胸に落ちてきた。
10歳のジョジョと母のロージーは二人暮らし。ジョジョの前にはアドルフがいつも現れる。アドルフはナチスの教えをジョジョに叩き込む空想上の人物
映画感想「パラサイト 半地下の家族」 水は地下へ流れ込む
水に流す、我田引水、覆水盆に返らず…など水に関する言葉が頭の中にとめどなく浮かんでは消える作品でした。
階級と生活レベル「仕事があり、スーパーで深く悩まずに買い物ができる生活レベルが当たり前」と思い込むのは危険だ。普通という線引きが曖昧となり、見えない格差がボーダーライン上に広がりいくつもの階級が生まれているのは、現在の日本も韓国でも同じように思える。
スマホもあり、住む家もあると外見上は何と
映画 「殺さない彼と死なない彼女」 逆光みたいに射し込むもの
完全に“舐めてた案件”でした。「高校生の胸キュンラブストーリーね」とスルーしていましたが、評判が尋常ではないため調べてみたら埼玉で2カ所しか上映していない…車で1時間かけて観てきましたが、この作品を上映していないってどうかしてるよ?
何だか妙に白っぽくて、現実味が薄い逆光気味の不思議な画面。小坂と鹿野、きゃぴ子と地味子、撫子と八千代君の3組の場面が交互に入れ替わりつつ物語が進みます。
撫子さん