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論語

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#読書

ESG投資と合本主義

ESG投資と合本主義

こんばんは

大河ドラマ 青天を衝け 来週日曜日は第33話「論語と算盤」。

 こんなタイトル付けられたら見逃すわけにはいきません。栄一の設立した第一国立銀行の危機が迫り、窮地に陥ります。そんな中栄一は「論語と算盤」の精神を貫き、、、みたいな展開でしょうか。勝手な推測です。

さて、こんな記事がありました。

米、企業年金にESG基準 法規則改正で脱「収益最優先」

ESGは現代の合本主義
現代版

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正念場の粘り(孟子)

正念場の粘り(孟子)

 こんばんは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。

已むべからざるに於いて已むる者は、已まざる所なし (孟子)

(意味) やめてはいけないところで、やめてしまう人は、何事においても中途半端である。

 人生には正念場が何度か訪れることでしょう。仕事の小さな山場は何度もやって

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論語と算盤 事業の大義とは

論語と算盤 事業の大義とは

 こんばんは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いて、自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てる人間になれることを目指しています。

 最近、NHKオンデマンドで「100分de名著」を楽しんでいます。

 さて、前々回、前回に引き続き、大河ドラマで一躍時の人となった渋沢栄一の著書、「論語と算盤」の回からの学びと考察を書いていきます。ゲストは中国

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論語と算盤 合本主義

論語と算盤 合本主義

 こんばんは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いて、自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てる人間になれることを目指しています。

 最近、NHKオンデマンドで「100分de名著」を楽しんでいます。

 さて、前回に引き続き、大河ドラマで一躍時の人となった渋沢栄一の著書、「論語と算盤」の回。ゲストは中国古典の翻訳家、グロービス経営大学院特任教

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論語と算盤 志と天命

論語と算盤 志と天命

 こんばんは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いて、自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てる人間になれることを目指しています。

 最近、NHKオンデマンドで「100分de名著」を楽しんでいます。リアルタイムでは見たことないのですが、今は伊集院光さんが司会をしているのですね。

 さて、大河ドラマで一躍時の人となった渋沢栄一の著書、「論語と

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マネジリアル・グリッド理論の中国古典的考察

マネジリアル・グリッド理論の中国古典的考察

マネジリアル・グリッドというフレームの考え方 マネジリアル・グリッド理論とは、1964年にロバート・R・ブレイク(テキサス大学元教授)、ジェーン・S・ムートン(テキサス大学元助教授)が提唱したフレームで、リーダーシップ行動論の一つです。
 難しい理論ではないので、ここで簡単に触れておきます。

「人への関心」と「業績への関心」

リーダーシップのスタイルを「人への関心」と「業績への関心」の2軸で評

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偉人たちは偉人足らんと決意する意志力により偉大になる

偉人たちは偉人足らんと決意する意志力により偉大になる

 こんにちは。熱い日々が戻ってきましたね。
 最近読んでいる「指導者とは」(リチャード・ニクソン)から、今回はフランスの偉人シャルル・ド・ゴールとニクソンの指導者観について考察してみたいと思います。

「偉業は偉人を得ずして成ることがない。そして、偉人たちは偉人たらんと決意する意思力により偉大になる。」(シャルル・ドゴール)シャルル・ド・ゴールはフランスの軍人であり、第二次世界大戦時にはナチスドイ

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四徳は君子への道 (論語 公冶長篇)

四徳は君子への道 (論語 公冶長篇)

 こんばんは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いて、自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てる人間になれることを目指しています。

さて、今回は論語から君子の備えるべき徳についてのお話です。

子、子産を謂う。君子の道四つあり。
 その己を行うや恭(きょう)、
 その上に事(つか)うるや敬、
 その民を養うや恵、
 その民を使うや義。

(意

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【習慣化】孔子は習慣化の鬼

【習慣化】孔子は習慣化の鬼

(言葉)吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ。七十にして心の欲する所に従ひて矩(のり)を踰えず(こえず) 。(為政篇)

(意味)私は十五歳のときに学問を志し始めた。三十歳にして独り立ち、四十歳で迷うことがなくなった。五十歳のときに天命を理解し、六十歳のときに人の意見を素直に聞けるようになりった。七十歳の時にやっと自分の思うままに行動をし

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【習慣化】習慣はアイデンティティを形成し、アイデンティティが習慣をつくる

【習慣化】習慣はアイデンティティを形成し、アイデンティティが習慣をつくる

 こんばんは。
 中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いて自分、組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださったみなさんのお役に立てる人間になりたいです。

今日は「アイデンティティ」と「習慣」についての考察です。
 論語には君子のあるべき姿と、そうなるために今どうあるべきか、について多く論じられています。

 ところでアイデンティティとは何でしょうか?世界観、信じているものを

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これを愛する能く労する勿らんや。これに忠する能く誨うること勿らんや。(論語 憲問)

これを愛する能く労する勿らんや。これに忠する能く誨うること勿らんや。(論語 憲問)

(意味) 本当に愛するということは、試練を与えることである。
 人に誠実に尽くすには、しっかりと教え諭すことである。

裏を返せば、
 愛することは甘やかすことではない。
 忠とは勝手になんでもやらせておくことではない。
ということが含まれています。

部下を信頼して仕事を任せる
 組織において、部下を信頼し、仕事(試練)を与えること、その成長を促すことが重要です。ここで孔子は「愛」と表現していま

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君子は事え易くしかも説ばしめ難し(論語 子路)

君子は事え易くしかも説ばしめ難し(論語 子路)

子曰く、君子は事え易くしかも説ばしめ難し。
これを説ばしむるに道を以てせざれば、説ばざるなり。
その人を使うに及んでや、これを器にす。

小人は事え難くしかも説ばしめ易し。
これを説ばしむるに道を以てせずと雖も、説ぶなり。
その人を使う及んでや、備わらんことを求む。

(意味) 君子には仕えるのは容易いが、満足させることが難しい。
その要求レベルは高く、道に反していれば決して満足はしない。
 その

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君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む。(論語 衛霊公)

君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む。(論語 衛霊公)

(意味) 君子は自分を責めることが深く、全てこれを反省する。小人はこれに反し、これを他人に求めて自分で反省しない。

他責にする人
 責任が自分に及ばないように予防線を張って火の粉が舞い込まないようにうまく避けたり。
 または問題が起きたとき、自分の守備範囲から外れているから関係ない、と。

 これらは何か外部の刺激を受けたときに自己防衛的に、刺激に対して直接反応しているのです。

 育った環境、

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士は以て弘毅(こうき)ならざるべからず。 (論語 泰伯)

士は以て弘毅(こうき)ならざるべからず。 (論語 泰伯)

曾子曰く、士は以て弘毅ならざるべからず。
任重くして道遠し。
仁以て己が任となす。また重からずや。
死してしかしてのち已む。また遠からずや。

1フレーズずつ解説。
<人の上に立つ者は、弘毅でなければならない。>

 弘=器量の大きく広いことを言う。つまらぬことで立腹してはいけない。

 毅=強く断行できる、忍び堅く耐え、堪忍に堪忍を重ね、最後には断行する。

<任重くして道遠し。仁以って己が任と

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