これを愛する能く労する勿らんや。これに忠する能く誨うること勿らんや。(論語 憲問)
(意味)
本当に愛するということは、試練を与えることである。
人に誠実に尽くすには、しっかりと教え諭すことである。
裏を返せば、
愛することは甘やかすことではない。
忠とは勝手になんでもやらせておくことではない。
ということが含まれています。
部下を信頼して仕事を任せる
組織において、部下を信頼し、仕事(試練)を与えること、その成長を促すことが重要です。ここで孔子は「愛」と表現しています。
仕事の上では部下を信頼し尊敬すること、だからこそ成長を望んで仕事を与える、本人が成長できるような試練となる仕事を与えることが肝要なのだと考えます。
仕事の任せ方についてあらためて考えてみます
この言葉の通り、前提には部下を愛する(信頼する)姿勢があります。その土壌の上で、部下の現状レベルと、成長で到達したいレベルのギャップを考慮して、それに応じたチャレンジをしてもらいます。
目標を設定するための面談や対話の中で、このチャレンジ度をしっかりと話しあうこと、そして達成したら言葉で認める・評価すること。また、達成できなかったら、一緒に振り返る。
これができてようやく、愛を持って接するということなのかな、と感じています。
え、そこまで個人個人にケアできないよ、と思いますか?私も全員に対してここまでやれている自信はありません。でも、対象者を複数人決めて上記の育成をしたら、一皮剥けたなあ、とやはり感じたものです。
そして感じるのは、こんなきめ細やかな育成指導ができるのは、せいぜい七、8人くらいと言われています。私のキャパではもっと少ないかもしれません。それを超えた場合、育成という仕事も分担をしたほうがよいでしょう。
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