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harunatelier
私はあなたのいない世界で幸せに生きていきますので、あなたもお幸せに。
ふと、考えるときがある。
もう会うことはない、私の人生を通り過ぎていった人のこと。
その人達は好きな人もいれば嫌いな人もいる。
小学生の時に憧れていた近所のお兄ちゃん。
中学生の時に毛嫌いしていた社会科の先生。
高校生の時に私をいじめようとして自滅したあの子。
大学生の時になんとなく付き合ってしまった美容師の彼。
すごく大切で、それがずっと続くものだと思い込んでいたあの人。
良くも悪くも色々な思い入れのある人や、特にそんなに深い思い出もないのに、ふとした時によみがえるもう顔すら上手く思い出せない私を通り過ぎていった人たち。
きっと、もうこの先の人生で会うことはないだろう、交じり合うことはない人たち。
もう隣にいることはできなくても、幸せであってほしいとも思うし、今の私には割とどうでもよかったりもする。
あんなに嫌いだったのに、今頃何してるんだろうなぁなんてふと考えたり、私には関係ないし興味もないけどまぁ幸せだといいねなんて思ったりもする。
好きだった人にも、嫌いだった人にも、私は幸せを願う。
嫌いな人は不幸であれとは思わない。
私の知らない、交わらない世界でどうぞお幸せにお過ごし下さい。今はそう思える。
それでいい。
その方が、いい。
私は、好きだった人の、私がいない世界での幸せも願えるようになったし、好きじゃない人の、私と交わらない世界での幸せも願えるようになった。
自分が、そしてその人が、それぞれの場所で幸せであれるように。
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