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awai saijiki

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家族と過ごす季節のあわいを綴る、歳時記。
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「awai saijiki」という、ちょっとした記録を綴ってみようと思います。
我が家だけの、「歳時記」を作るような気持ちで。

歳時記との出会い

もともと、こどもの頃から「文字」に興味がある子でした。
小学生の頃は学級新聞みたいなのを作るのが大好きで、自分でファッション誌を作ってみたり(カッコよく言えばあれもZINE!笑)、好きなこども番組の脚本?のようなものを書いてみたりしていたのが
中学生

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冬枯(カルチャーが消える)

冬枯(カルチャーが消える)

冬が深まると、青々とした植物たちはその姿を消して
賑やかだったはずの野原は
静かで、どこか寂しいけれど
趣ある景色がそこ一面に広がる。

妊娠中も含めて、あかちゃんが産まれるまでの生活には
音楽と映画、本がずっとそばにあった。
自分の様々な面においてのエネルギー源だと言えるくらい頼りにしていたはずなのに、
あかちゃんとの生活が始まった途端に
それらの一切を身体が受け容れなくなった。

嫌いになった

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秋風(ベビーカーに乗って)

秋風(ベビーカーに乗って)

冬に向かって、冷気を深める風のこと。
この頃はまだ、ショッピングセンターのような施設で買い物していると
少し汗ばんだりして、休憩につい冷たいドリンクを選んでしまったりする。
外に出た時の、冷たい風が身体を程よく冷まし、気持ちがよい。

娘がしっかり座れるようになった頃に
ほぼほぼ初めて、大きめの商業施設へお出かけした。

時折ひんやりした風がブワッと吹いて
だけど日差しはたっぷりとあるのでとても気

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星冴える(これは前駆陣痛?)

星冴える(これは前駆陣痛?)

冬の澄んだ空気の中では
星も一段とくっきり見える
空気も光も、冴え渡った空間では色々な感覚までもが研ぎ澄まされる。

夜に2人でゆっくり外食するのはもうしばらくできなくなるかもしれない、と言いながら、私たちはお気に入りの店でクリスマスディナーを食べた。
予定日が近づいていて、この頃はよくお腹に「クリスマスディナーとおせち料理はゆっくり食べさせてくれると嬉しいな」と話かけていたので、赤ちゃんはこのお

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雪の声(陣痛のはじまり)

雪の声(陣痛のはじまり)

明け方の静かな寝室
呼吸だけに集中していると
不思議とカーテンの向こうの、降っているかもわからぬ雪の声が聞こえるような気がしてくる。

明け方、寝ぼけた頭の中に冬の海のイメージが浮かぶ。
波がこちらの方に来ては、また遠ざかってゆく。

その波は、自分の身体の中で起こっているものだった。
陣痛のはじまり。
もうすぐ会えるんだ、とすぐにわかった。

静かな静かな寝室に
ただ波が、近くなったり遠くなった

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冬はるる(赤ちゃんが産まれた日)

冬はるる(赤ちゃんが産まれた日)

よく晴れた冬の
朝と昼の境目くらいの時間に生まれた新しい命
特別な、霽れの日

すごく晴れた透明な朝に
母の運転する車で病院に向かった。
窓の外を見る余裕はあって、道中なんとみんなで富士山を見ることができた。
霽れの日にぴったりの景色だね、なんて話しながら。

「出産」は、わたしにはとても野生的、動物的な過程だった。
痛みよりも、自分のコントロール外で自分の身体がものすごく収縮している、というのを

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氷橋(乳腺炎との闘い)

氷橋(乳腺炎との闘い)

寒い寒い冬
滑らないように、恐々少しずつ
何かにつかまりながら渡る、氷でできた橋。
でも慣れてくると滑って進むこともできるようになる。
それも楽しげに!

産後4日目くらいの夜。
急におっぱいがパンパンに張るようになった。
飲ませても飲ませても治るどころか、どんどん硬くなり、気がつけば赤くなるほどで痛みもひどい。
「乳腺炎」だった。

妊娠・出産関連ワードについては散々検索して色々と情報を得ていた

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