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社会事業経営・組織論〜誰のために組織を経営するのか〜

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経営や組織運営におけるヒント、気になる話題を取り上げて紹介します。経営や組織運営、体制整備等の講演のご依頼はこちら→info@hikariba.com
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#組織

正しいから動くわけではない

正しいから動くわけではない

人は正しいから動くのではない。このことを忘れ、正しいことをやろうとする人がいますが、人を動かすという意味では誤りです。

今の社会を見ればよく分かるでしょう。不正犯罪なんでもござれの人が政治、国の中枢にいて、国家を動かす場にいるのですから。最も彼らも動かされているだけですから、動かす歯車でしかないともいえますが。

何はともあれそれで社会が動いているのです。

皆が正しいことで動くならば警察は要ら

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ディスカッションタイム

ディスカッションタイム

常識の檻の中にいると、仕事は勤務時間内にやると考えがちですが、実は時間という枠を超えたところに機会が転がっています。

早朝から午前のディスカッションと夜のディスカッションの違いと日中の不毛なディスカッションについて少し考えてみましょう。

まずは誰もが思っているであろう日中の会議という名の不毛な時間について。

午後の時間帯は脳もまったり、ランチ後などは最高の寛ぎタイムですが、この時間は散歩した

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責任者が無責任な組織

責任者が無責任な組織

責任者が無責任な組織は崩壊に向かいます。

日本では意外と多いですよね。肩書はどう考えても責任ある立場の人なのですが、決断はしない、責任は取らないどころか部下や他人に責任転嫁する、部下の手柄を横取りするなど、あなたの周りでもよく目にするのではないでしょうか。

責任者が役割を放棄して、保身、思惑、自己利益中心に物事を判断していると、総じておかしなことが起こり始めます。最初はちょっとした違和感なので

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他人には理解されない

他人には理解されない

今日は、最近よく相談を受けたり見聞きする"理解されない"話に一言書いてみたいと思います。

他人に100%理解されようなどと期待すること自体が間違いです。説明を尽くしても理解されない、理解できない人もいます。それは考え方や価値観の違いなので、どれだけ丁寧に説明しても理解されない時はされません。そして一人でも理解を示してくれる人がいたらなば御の字と思うことです。

公的機関で理解されるまで説明せよと

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日本の教育がイケてない背景(1)

日本の教育がイケてない背景(1)

シリーズ展開していきたいと思います。
記念すべき第一回は教育委員会問題です。

日本の教育が崩壊しているのは、金太郎飴型でヒラメの忖度が得意な人を教育委員会(役所だと事務局や教育部と言われる部門ですがここでは便宜的に教育委員会とします)という組織に集めていることです。

無論、すべての教育委員会がそうだということではありません。素晴らしい人が組織の中で活躍しているケースもありますが、多くがそうでは

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組織はトップ次第

組織はトップ次第

組織の成長はトップの器が上限です。

正確には、組織は経営陣(幹部)次第ということですが、取り巻きとなる幹部はトップが人選・任命します。よって、最終的にはトップ次第で組織が決まよと。

組織が停滞するのは、そのフェーズと人がマッチしていないからですが、原因はトップにあります。その原因を組織のメンバーや環境の責任にするトップがいますが、これからの時代、そういう組織は伸び悩むだけではなく、消滅していく

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後継者と取り巻きの育成

後継者と取り巻きの育成

後継者とその取り巻きを育てない経営者は経営者の資質に劣ると言えるでしょう。

人は誰もが老い、そして寿命を迎えます。
組織を作り、自分の代が終わったら畳むつもりではないならば、後継者を育てておくことは経営者の役割であり重要な責務です。

よくあるカリスマ創業者の死去による組織の大混乱、お家騒動、これはカリスマに巣食うシロアリのような幹部連中が招く人災です。その人災の根源は経営者にあります。その幹部

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何をやるかより誰とやるか

何をやるかより誰とやるか

やりたいからやるというのは悪いことではないのですが、誰とやるかという観点が抜けていると思わぬところで躓きます。

やること優先で都合の良い時だけ人を使おうとする人は大概のことは失敗しています。いざというときに助けてもらえる人、支え合える人が近くにいないからです。

調子の良い時は様々な思惑を持つ人が擦り寄ってきますが、いざ不調になると蜘蛛の子を散らすようにあっという間にいなくなります。金や思惑で繋

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