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正しいから動くわけではない

人は正しいから動くのではない。このことを忘れ、正しいことをやろうとする人がいますが、人を動かすという意味では誤りです。

今の社会を見ればよく分かるでしょう。不正犯罪なんでもござれの人が政治、国の中枢にいて、国家を動かす場にいるのですから。最も彼らも動かされているだけですから、動かす歯車でしかないともいえますが。

何はともあれそれで社会が動いているのです。

皆が正しいことで動くならば警察は要らなくなります。正しくないことはやらないのですから当然です。

誰か自分以外の人に動いてもらいたければ、正正当、自らの思い込みによる正義や常識は排除し、何が動くスイッチかを見極めることが必要です。自分がやりたいかどうかは置いといて、そこを集中的にやるべきです。人が動かないと前に進まないのであれば。

自分が正しいと思ってることがどうなのかではないのです。相手がそれなら動こうと思ってもらえるように導く、言い方を変えれば心を揺らして誘導できるか否かが勝負です。勝負とは言いましたが勝ち負けではありません。動かないのは動くスイッチが押せていないだけです。

琴線に触れるとでもいうのでしょうか。最後は損得ではなく心なのです。

共感できること、できないこと、個人的な行動基準もそこにあります。

著者:原田光久(ひかりば 代表 / コミュニケーション・プランナー) ●社会問題解決アドバイザー、新規事業開発・地域創生・経営支援 ●行政・教育機関・民間企業で研修・講演・IT推進をサポート ●連絡先:harada@hikariba.com