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#インスタントフィクション
自由創作#41 駅アナウンス事件 其の一
2番線に電車が到着します。
黄色い線の…
な、なんだ!?誰だ!何を持ってる。やめてくれ。やめろー!
…
8:26発名古屋行きの電車は只今3分ほど遅れて到着の予定となっております。
お急ぎのところご迷惑をおかけする事をお詫び申し上げます。
なにがあったんや。
3分しか遅れないんか。
自由創作#39 今度の金曜日
「今度の金曜日はなんの日?」
と、夫に問いを投げた。月曜日。
夫は“ああ、金曜な”と誤魔化して、すごく考えていた。
ちなみに今週の金曜日は、私たち夫婦の結婚記念日だ。
その当日、夫は仕事帰りにケーキを買ってきてくれた
恐らくなんの日かは分かっていない。
でも、ケーキを買ってきてくれた。
私の夫はそう言う人だ。
私も頑なに自分から結婚記念日だと言う事は明かさず、“美味しそうなケーキ!あ
自由創作#37 特別訓練所
※特別な訓練をしています。絶対にマネしないでください。
の訓練をあなたは見たことがありますか?
知りたいですか?
あー、知らない方が良いと思いますけどね…
芸人やタレント…
芸能界で生き残るのは一握り。とよく聞くだろうが、本当にその通りだ。
面白いとか面白くないとかではなく、
生命力のない奴は脱落していく。
特別な訓練は恐ろしい。
それを乗り越えた者だけが、スターになる。
リアクションこ
自由創作#32 タクシー屋の新ビジネス
怖い話を怪談師向けに1ネタから売っております。
ご依頼頂ければ、イベント,ライブなど所属運転手が直接怪談も披露させて頂きます。
タクシーご利用のお客様も追加料金は掛かりますが、乗車時間に合わせた怪談をさせて頂きます。
牡丹タクシーHPから
各種サービス料金表、専属運転手プロフィールをご覧いただけます。
灯籠型の行灯が目印の牡丹タクシー!
皆様のご利用お待ちしております。
自由創作#23 laughter night
テレビを観ていた。
久しぶりにテレビで大笑いした。
思わず声が漏れるほど。
いやー、面白かった。
誰かと喋りたいなと思った。
ほとんど使っていないTwitterを開き、
番組名を検索した。
なんとなく、
同じように笑ってる人がいないかな?と思った。
沢山いた。少しだけ嬉しかった。少しだけ。
でも、自分では呟かない。
ネット上のお笑い評論家にはなりたくないから。
1つのツイートに目が止まった。
自由創作#18 バーナム博士
バーナム博士
バーナム博士は私の通う大学の教授だ。
バーナム博士のゼミはとても人気だ。
特に女子生徒からの人気が高い。
それに加えて、
バーナム博士は決まって12人しか生徒を取らない為、その倍率は極めて高い。
バーナムゼミを専攻するには、面接に通らなければならない。
面接と言っても
名前、生年月日、後は雑談をするだけのラフな雰囲気なものだ。
私の代も12の枠に対して
72名の応募があっ
自由創作#14 小銭が足りない
「小銭が足りない」
あ、ちょ10円ない?
あー、あったよ。はい。
ごめん、できた時に返すから
ええよ。10円くらい
ほんと?ありがと
あ、20円ないなー。万札しかないや。
俺、20円あるよ。
あ、まじ?
はい。
後で返すから
いや、いいよ。20円くらい。
ありがとな
あー、惜しい。100円足りないや、札崩すかー。
100円出したるよ
え?いいの?
いいよ。
返すから。
いいって。
悪いな。
自由創作#11 浸して、触れて
自分の世界に没入し、
外界の刺激を受けて変化を遂げて、
自分の色が出てくる。
やがてその物は、
使い込むうちに色が落ちていく。
それは劣化ではない。
唯一無二の個性になるのだ。
藍染体験たのしいな〜
自由創作#6 うましか
・うましか
肉は食べないけど、魚は食う。
私は肉を食べない。
だって可哀想じゃないか。
牛さん、豚さん、鳥さん………
でも、鹿と猪は食う。
あ、もうこんな時間だ!競馬が始まる!
この間珍しく、若い女の子たちが競馬場に居た。
「馬しか勝たん」
そりゃそうだろ。
馬しか走らんのだから。
バカか。
私は魚を食う。
だって可哀想に思わないじゃん。
マグロ、サケ、タイ………
でも、金魚くんとグッピーち
自由創作#5 先生の人間味
先生の人間味
職員室。
生徒は失礼しますと一言言ってからじゃないと入れない場所
職員室には先生の人間味が出ているからだ。
2年3組の担任三谷先生を食事に誘う3年1組の担任原田先生
生徒の愚痴を溢す生物の尾藤先生
生活指導の山﨑先生にパシられる新任の田中先生
卓球部に顔出さずに帰り支度する数学の高田先生
昼休みにはYouTubeを観る古典の菅原先生
音楽の酒寄先生はおじさんの先生たちを手玉に取
自由創作#4 モノクロ遊び
モノクロ遊び
白と黒。
白のところだけ踏んで家まで帰る
黒を踏むと死ぬから。
横断歩道は少し跳ねるように白を踏んでいく。
この遊び。
実は、旧国土庁(現:国土交通省)が発案したものなのだ。
当時、下校の際に小学生の事故が多発していた。
道路交通政策を担う国土庁が何か遊びながら小学生の安全を守る方法はないか。と考えたのが例の遊びだ。
名前は「天国と地獄」
白を天国、黒を地獄と喩えたわけだ。
この
自由創作#3 ジャンケンポンワールド
ジャンケンポンワールド
石鋏紙的世界
ジャンケンポン!
あー、負けたー。
じゃあ山田くんが鬼ね!
ジャンケンポン!
やったー!勝ったー!
お米のタルトゲット〜
ジャンケンポン!
よし!勝ったー!
高橋の奢りな〜
ジャンケンポン!
おし!じゃあ俺から時計回りねー
ルーレット取ってー
ジャンケンポン!
勝った!一発で勝った!よっしゃー!
…
右の結果!
山田太郎くんを新衆議院規則第18条第