福井晴敏

「そうだ。なにも信頼できないし、共通の拠り所もない。根っこのなさがこの国の弱さと情けなさの源だ。それは愛国精神を強制したり、憲法を書き換えたりしたって救えるもんじゃない。人の心の問題なんだ。」

福井晴敏著 『Twelve Y.O.』より

「そうだ。なにも信頼できないし、共通の拠り所もない。根っこのなさがこの国の弱さと情けなさの源だ。それは愛国精神を強制したり、憲法を書き換えたりしたって救えるもんじゃない。人の心の問題なんだ。」 福井晴敏著 『Twelve Y.O.』より

【おうちシネマで映画を見よう!】   『亡国のイージス』

【おうちシネマで映画を見よう!】 『亡国のイージス』

2004年 日本BS[WOWOW]  8月5日(水)14:30 出演:真田広之 寺尾聰 佐藤浩市 中井貴一 原田芳雄 原田美枝子 谷原章介 豊原功補 岸部一徳 監督:阪本順治 原作:福井晴敏 16年前公開。あの頃より世界状態が複雑になってこれと同じ事が起こるとどうなる事やら…(^_^;)。 https://www.wowow.co.jp/detail/019266/-/02 仙石恒史が先任伍長として乗艦している護衛艦「いそかぜ」が乗っ取られた。仙石と乗艦していた乗員は犯人に

3
「ガンダムUCはガンダムじゃない」理論について考える新婚生活とガンダムチャンネル

「ガンダムUCはガンダムじゃない」理論について考える新婚生活とガンダムチャンネル

『機動戦士ガンダムUC』 福井晴敏によって書かれた小説作品で後にOVA・テレビアニメ化もされている。『逆シャア』から3年後を描いた本作品は旧シリーズ作の世界観を活かしつつシリーズ間の空白を埋めながらも、素晴らしいデザインの新機体や人情味あふれるキャラクター達を生み出した。また昨今のガンダムゲームでの活躍やMAD素材としても人気が出たことから、古参のガンダムを喜ばせただけでなく新規ファンの取り込みにも大成功したのである。 元ツイさんはどのクラスタに消されてしまったんだ…

3
娯楽作品は「戦争」と「軍隊」をどう描いたか|福井晴敏と百田尚樹|仲俣暁生

娯楽作品は「戦争」と「軍隊」をどう描いたか|福井晴敏と百田尚樹|仲俣暁生

 平成元年は第二次世界大戦が終わってから44年目の年だった。昭和天皇が崩御したこの年、20歳で終戦を迎えた世代はまだ64歳。戦場体験のある人たちがこの頃の日本社会には大勢存在した。しかし30年の年月を減るうちに、「先の戦争」の記憶は次第に薄れていく。  その一方で、平成年間は自衛隊がはじめて海外に展開した時代でもある。平成3年に勃発した湾岸戦争に際し、日本が人的貢献を果たさなかったことへ国際的な圧力が強まると、政府はPKO協力法を成立させて自衛隊の海外派遣に道を開いた。  

7
グレタさんと晴敏さん

グレタさんと晴敏さん

 グレタ・トゥーンベリさんは2019年の顔といってもいいでしょう、彼女の主張やそれをめぐる周りの反応に私は既視感を覚えました。「私たちの未来を返してください」「経済の歩みを止めるわけにはいかない」「彼女は怒っているだけだ」これは2011年の震災以降に日本で起こった、原発への反応と似ているのではないでしょうか、原発を止めると経済が停滞すると主張するエコノミストや、私は騙されていたと全ての原発を廃炉にすべきだと主張する元政治家、子供たちのために住みよい地域を残したいと訴える親、日

今日のこれ見たよ#3:亡国のイージス

今日のこれ見たよ#3:亡国のイージス

 なんとか続いています。なんとか 今日のこれ見たよ#3: 亡国のイージス(日本ヘラルド映画、松竹, 2005)  もう15年近く経ってるのか……そら真田広之も若いわけだよ。公開時ではなくレンタルDVDで出会った作品です。これ見て原作小説(福井晴敏,1999)も買って読みました。以下ネタバレあります。  海上自衛隊のミサイル護衛艦「いそかぜ」において、とある叛乱が発生。乗組員は離船せざるをえなかったが、先任伍長である仙石(真田広之)はひとり船に戻り、残っていた新任の如月(

4
月と地球、それぞれの立場での政治的な思惑と個人的な感情で紡ぎ出される糸みたいな物語

月と地球、それぞれの立場での政治的な思惑と個人的な感情で紡ぎ出される糸みたいな物語

シドミード展もあったことだし、同タイミングで∀ガンダムを見てみようと思い立った。もう15年近く前に途中まで見た記憶。あまり盛り上がらない中でも、洗濯するガンダム*1 という印象だけが残っていた。 で、久しぶりに見てみたら、月のお姫様が来て帰る話としてはかぐや姫でもあり、そっくりさんが立場を入れ替えるというとりかえばや物語でもある。 で、やっぱり洗濯をするガンダムの話だった。これに限らず、なんかガンダムと共に生活するシーンがチラホラあるんだよね。相変わらず説明はしょりすぎで基

3
秋の夜長の徹夜本【『亡国のイージス』福井晴敏】後編

秋の夜長の徹夜本【『亡国のイージス』福井晴敏】後編

秋の夜長の徹夜本【『亡国のイージス』福井晴敏】前編 に引き続きこちらの記事でも、私の読書人生において分水嶺となった作品についてご紹介していきます。 既に前編をお読みいただいた方は、このままお進みください。 「まだ」という方は、是非ひとつ前の記事へ。お手間だとは分かっています。でも、やっぱり書き手としては、綴る想いが特別であればあるほど最初から読んで欲しいというのが、隠し切れない本音なのです。 だから。 長い秋の夜の、ほんの数分で構いません。 その時間を私にください。

10
秋の夜長の徹夜本【『亡国のイージス』福井晴敏】前編

秋の夜長の徹夜本【『亡国のイージス』福井晴敏】前編

今回は、私の読書人生において分水嶺となった作品『亡国のイージス』についてご紹介したいと思います。 ******************** 私がこの作品を初めて手に取ったのは、高校一年生の時でした。 16歳。 それまでライトノベルばかり読み漁っていた私が、いわゆる「一般小説」に分類される作品群に手を伸ばし始めた頃、図書館で出会ったのが『亡国のイージス』のハードカバー版。 二段組、約650ページ。文字通りの超大作でした。 本筋には全く関係ありませんが、この『亡国の

8
純血のユニコーン

純血のユニコーン

過去のことは薄れゆくものと 言葉は途切られて 朝が来るものか 深い宇宙(うみ)を少女が眺める 純粋な視線で 真(まこと)の現を 純血なユニコーンは少女しか乗せない 暴れ馬を操るは難しいもの 絶え間ない争いは平和を知ることなく 少女の魂は宇宙(うみ)を駆け抜ける 優しかないアルバムを捲る 綴られた文字には 光は灯らない 歯痒い世界を少女が見据え 純粋なこころが 穢れるの嫌う 純血なユニコーンは少女しか乗せない 暴れ馬を操れない お気の毒 "真心は争

9