誰かに救われたことのある命は捨てがたい 自らを無価値と認めようと世を去った方がどんなに楽かと呻吟しようと去ね去ね去ねと罵られ続けようと 誰かに救われたことのある命は捨てがたい 救われたことなど一度もないのは気づかなかっただけかもしれない 助けたと必ず言い立てるものでもないから