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理学療法士(呼吸循環/心不全療養指導士)、ヨガインストラクター、療育。 文系ヨギーニ。…

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理学療法士(呼吸循環/心不全療養指導士)、ヨガインストラクター、療育。 文系ヨギーニ。 https://www.instagram.com/socca.yoga_yuri?igsh=MWw5NmYzNHVhdzdmaQ%3D%3D&utm_source=qr

最近の記事

自己表現は魂を削らなくてもいい

自己表現 夏目漱石「こころ」 太宰治「人間失格」 ちょっとわかりにくいかもしれないので… 井上雄彦「バガボンド」 矢沢あい「NANA」 芸術家たちの作品は、この表現に触れただけでその人となりがわかる。 魂を削って作る自己表現の究極の形。 自分とは何か。自分に眠るものは何か。という奥底に眠るものを、自身の方法で表現すこと。 天野喜孝や山田彰博、CLAMPにミシャを感じたり、エヴァンゲリオンに永井豪や手塚治虫を感じたりするように、見てきたものや触れたもの、経験してきたことは必ず

    • 常住坐臥

      「常住坐臥」 息子が剣道を始め、なんだか武士のような岩の精神を持った愚直に剣の道に勤しんだ方々の教え‥みたいなものをよく見聞きするようになりました。 説教くさく教えたくないな‥と思いながら、いかにリスペクトとユーモアを持ってその意味を教えてあげられるか‥みたいなわたしなりの剣道ライフを送っています。 最近の言葉が「常住坐臥」 寝ても覚めてもという言葉を使って、頭のどこかに剣道をおくみたいな話をされていました。 硬いなぁ‥別にサッカーも昆虫採集も、剣道と同じくらい好きでいい

      • さよなら、4月のプリン

        今すぐ美味しいプリンを食べたい!というときの行動。 コンビニにいけば美味しいプッチンプリンは手に入るし、スーパーでもプリンは買える。 もうちょっとこだわってみる時はたくさんの媒体の中から手に入る範囲でプリンを探して食べる。レシピを調べて家で作ってみるのもいい。 プリンが好きで、最終的にたまごにこだわる人もいるだろうし、おしゃれな雰囲気で食べてこそ!という時もあると思う。 プリンにまつわる行動のきっかけはたくさんあって、その行動の理由や順序、範囲はその人それぞれ、その時それ

        • 準備と後始末

          今は昔…ABCクッキングスタジオという大手お料理教室のパン講座に通っていて、そのスタジオが大好きになった、ささやかな理由がありました。 それはオーブンの扱いです。 パンを焼き上げた後はもちろん、先生の出勤時と退勤前に必ず、さっとアルコール消毒…ではなくて、硬く絞った布巾で丁寧に拭き上げをする。 すでに10年選手…と聞いていましたが、オーブンを開ければ部品に染みこんだパンのにおいがして、ところどころおいしい焦げ目がついていて、新しくはないけどいつも清潔で。 なにより愛情をうけて

        自己表現は魂を削らなくてもいい

          間をおく

          そんなつもりはなかったのだけど、どうやら疲れていたみたいで。 瞑想する時間もない。 ヨガが近くにいない。 と友だちにいってみたら、 1秒でも10秒でもいい。 間をおくんだよ。 と教えてもらった。 手繰り寄せるものじゃなくて、そばにいてくれることに気づくことがヨガや瞑想だったと思い出す。 久しぶりに自分のためだけのヨガをやったあと、黒だと思っていたヘアゴムが茶色だったことに気づいた。 意識して認識しているものにそんな変化があったのだから、無意識のところにはもっとたくさ

          間をおく

          無題

          なんにもしない日。 そう決めたらキャンプに行くのが一番いい。 雑念が消えて 生活をたのしむことができる。

          新しい知識の扉と眠る水脈

          最近は自分が何をわかっていないのかわからなかったり、何を知りたいのか的を絞れなかったり。というフェーズがきています。 それはそれで人生から学べるポイントであると思っているので、悲観したりはしません。 そのかわりインプットの鬼になるし、一切を無駄と思わないように自分と約束しています。 で、最近の謎はメタ認知。 メタ認知は思考でなく行為である。 と読んで以来、さっぱり意味がわからなくなりました。 今もわからないので、結論をこのご案内でお届けすることはできません。 行為じゃな

          新しい知識の扉と眠る水脈

          感覚の積み木③

          積み木の土台となる感覚をもとに、人は様々な感覚刺激を経験していきます。 自分にできること。 安心できる人。 環境や人との関わりを通して、自分は自分でいいんだ。という幸福で満たされることが発達の大きな糧であり、目的地になるのだと思います。 しかし土台の感覚に歪みがあったとすると、なんとかその上に積み木を重ねることができても、どこか不安定でちょっとしたことで壊れやすいピラミッドができあがることが想像できます。 そのイメージを基に考えてみると、感覚の発達に多少のつまずきがあ

          感覚の積み木③

          感覚の積み木②

          教室で授業を聞く 学生の基本と思われる行為ですが、ここにもさまざまな感覚が関与しています。 ✏︎多くの感覚刺激の中から必要な情報を選ぶ力 ✏︎抗重力位で姿勢を保持する力 ✏︎黒板⇄ノートと交互に目を動かす力 ✏︎えんぴつや消しゴムを使うために腕の力を調整する ✏︎先生の話を聴いて文章を書いたりメモをとる力 以前お伝えした感覚の土台となる積み木による情報処理がうまくいかないと、その先にある社会生活の課題に影響がでる。 ‥ということが、授業に必要な能力を分解してみると理解しや

          感覚の積み木②

          生活のための練習

          リハビリテーションじゃ満足できなかった。 人生をヨガ一本にしなかった。 療育の分野を選んだ。 そんなわたしが最近思うのが、やっぱり人間って生活がベースなんだなぁということ。 フォーマルな練習だけじゃなくて、もうちょっと自分の内側に寄せたようなインフォーマルな練習は生活の中でこそ積み重ねることができて、それこそがコンディショニングの材料になると思うのです。 まだまだ新米で、わたしの前には壁しかありませんが生活の中で成長する人類の手助けになれるようにわたしはわたしのできること

          生活のための練習

          終わりがみえてようやくできるようになること

          よる、疲れ果てているはずなのに眠れないとモゾモゾ動く子どもとお話ししたり、マッサージをしたりしながら布団に入る。 もうずいぶん大きくなって、気軽に抱っこしたりはできない。 外で手をつなぐ時間も少しずつ減ってきた。 それでも腕の中にいる子どもは、小さくてもろくてつぶれてしまいそうな感覚がある。 自己肯定感とか、未来や過去の出来事とか。 たくさんの刺激と重圧の中で折れてしまいそうな、折れずにがんばっている姿をみつけて、わたしは母としてこの瞬間だけは大切に扱おうとやさしいきも

          終わりがみえてようやくできるようになること

          感覚の積み木①

          感覚の発達の土台になるのは 1.聴覚 2.前庭覚 3.固有間隔 4.触覚 5.視覚 から得られる感覚情報の積み木です。 この土台となる積み木が基礎となり、その上にはさらに積み木が積み重なっていきピラミッドを構成します。 基礎の積み木は人間が生きていく上で必要な適応能力の偉大な基礎となります。 自分の身体を意のままにうごかすこと 姿勢を保つこと お箸を使うこと バランスをとること これらの力が基礎の上に育っていく。 そしてピラミッドの頂上付近になると、心のコントロールが加

          感覚の積み木①

          朝ヨガ、生活、日常。

          新しい環境は心身になじみ、やがてそれが日常になっていきます。 その瞬間をみたいと毎回注意深く観察してみるのですが、まばたきをした瞬間にその時がやってくるような感覚で、どうにもその味を知ることができないのです。 朝ヨガは生活の一部です。 そう思っていますが、逆説的に生活とは?日常とは? ‥と推し問答になる。 そういう時間の使い方がもしかしたら生活、日常の瞬間なのかも。 それでも新しい味、試してみたくない?みたいな心が虎視眈々とその瞬間を狙っているのが、寝首をかかれるような緊

          朝ヨガ、生活、日常。

          キッズヨガは伊達じゃない

          最近キッズヨガについて考えています。 進化や発達を考えると、経験や知識を持ってヨガの中で触れることができるのは「感覚」であることに気づきました。 その「感覚」を紐解くと、それはキッズヨガに限ったことではなくて、日頃やっている朝ヨガがこの概念に当てはまる。これをキッズヨガとするのならば、わたしは全人類をキッズと捉えているし、大人の身体の中にある、子どもだった頃の感覚を抱きしめてあげられる‥ わたしのイメージの中では、身体の中にいる子どもだった頃の自分はいつも泣いてる。昇華で

          キッズヨガは伊達じゃない

          感覚情報のはいりかた

          脳に入ってくる感覚情報は、現実ありのままの状態で入ってくるわけではないそうです。 目的に応じて不要な情報を抑制したり必要な情報を切り抜いて情報処理をしています。 この情報処理が感覚統合の働きによるものと言われています。 ⭐︎耳を澄ます ⭐︎目を凝らす といった表現をしますが、たくさんの情報の中から必要な感覚情報を選択的に意識して(集中して)とりだすことをさします。 これは脳が持っている感覚情報の調節機能によるものであり、 ⭐︎うるさい中では大切な話はしにくい ⭐︎眩しい

          感覚情報のはいりかた

          感覚は脳の栄養。

          感覚は脳の栄養。といわれます。 触ること、見ること、聞くこと。五感の他にも大切なのが運動感覚。 運動してバランスをとったり、自分の身体の位置関係を知ったり、いろんな動かし方を試してみたり。 運動を通した感覚も、脳にとっては大切な栄養になります。 脳は身体と環境からの感覚情報をもとに機能的にはたらくことができて、成長していく‥ 赤ちゃんは生命維持のための機能だけを持って生まれてきます。 それ以外は白いキャンバスで、まだなんの感覚もそだっていない‥(厳密にいうと、お腹の中でも

          感覚は脳の栄養。