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さいきんのよろこび

療育に携わり、正解のない世界をわたしなりの方法で泳いでいます。

とはいえ。
わたしが自信を持って相談なしに理解できる観察項目は運動のみ。
運動の良さや課題を見つめながら、できそうなことを遊びに盛りこんだりわざと課題としてやってみたりします。
そしてわたし最大の強みは、それをじっくり待てること。
結果は10年後くらいにでるものだと思っているので、今はひたすら種を蒔いて可能性を広げて深めるだけ。

入ってまだ2ヶ月半ですが、その間ずっと身体の使い方がうまくいかない子どもと、シートベルトをつける練習をしてきました。
ヨガと一緒で、動作を分解してそこからできそうな動きをイメージして声かけ変えたり、実際にしたり練習、目的を決めて手伝ったり‥ほんの数分の話ですが、送迎の担当が当たるたびに繰り返し繰り返し‥。

暦や学校行事の関係で10日ほど会えない日が続いた先日、上司と面談していたその子のお母さんが「先生が練習してくれてたって聞いてたシートベルトが自分でできるようになりました」と伝えてくれたのを聞きました。

できればこの目で見て最初に知りたかったけれど‥
この積み重ねがこれからのわたしのしごとなんだな‥と使命感とは別の喜びがじんわり染み渡りました。

ベルトをつけられるかどうかを問いたいわけではなく、できなかったことも練習したらできるという体験。
できるようになったことで、お母さんが喜んでくれたという経験。
こういうのって小さければ小さいほど、心を支えてくれる事実になるのだとわたしは思います。

がんばる子どもたちが愛おしい。
そこに気付けるご家族はすばらしい。
良い仕事に就けてよかった。

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