Megumi Goto

リバーカヤックが趣味で仕事。奥多摩でカヤック体験、カヤックスクールを開催。川下りをきっ…

Megumi Goto

リバーカヤックが趣味で仕事。奥多摩でカヤック体験、カヤックスクールを開催。川下りをきっかけに、山と川の関係が気になるように。土中の水をめぐらす講座などを鋭意実施中。山林に興味をもつひとを増やすべく、林業体験イベントなども企画しています。ひとはもっと自然の中に溶けこんだほうがいい。

マガジン

  • メグル水講座/地球のめぐりを手伝おう。

    体の中を血がめぐっているように、土の中にも水や空気の動きがあります。動きがとどこおっていたり、逆に速すぎると、ぬかるみやぐずぐず、がけ崩れの原因になります。根本的に解決するには、土の中の水や空気の動きを考えるといいです。 メグル水のワークショップは、土の中での水や空気の動きを観察しながら整えて、周りの環境をよくしていきます。水はけがよくなったり、植物がいきいきと元気になったり、根づきやすくなったり。小さなスコップで掘った穴ひとつでも、変化を感じられます。 庭先で起こっていることは、山や川でも起こっていること。身近なことから山や川についても考えてみましょう。

  • 徒然体験ノート

    カヤック以外で体験した、いろんなこと。 そこから考えたこと。

  • 初心者のためのパドリング講座

    多摩川上流・御岳渓谷を中心にリバーカヤックの講習をしています。講習で伝えていること、さらに深めたいことなどについて、書いています。1週間以内にスキが30件以下の場合には有料記事にします。

  • 畑と植物の雑雑談

  • 川の上で考えた

最近の記事

ところで「近自然工法」って、どんな工法?

登山道整備に関わるようになってよく聞く単語が「近自然工法」。これはスイスから来た考えで、直線、単一種ではなく、曲線、蛇行、多様性といった自然に寄りそった考え方だ。 以前林業つながりで、「近自然工法」「近自然森づくり」をスイスフォレスターから学んだことがある。当時読んだ本を改めて読み直したり、実際に近自然河川工法で施工された川を見に行ったりして、近自然工法について考察してみた。 近自然学林業にはまっていたころ、スイスフォレスターのロルフ氏をお呼びして開催された「近自然森づく

    • めぐる水講座@宮ノ森(毎月第一金曜日開催)

      めぐる水講座は、地中の水の動きを考えて水の動きをコントロールする方法を学びます。 青梅市柚木町で開催しているめぐる水講座は、裏山の整備。住宅地のすぐ裏にある皆伐した山を再生するワークショップです。 規模は違っても、ポイントは一緒。水脈を読んで、水が走らないように、たまらないように、ちょうどいい速さで水を動かすのが目標。家の庭でも応用できる内容です。 前半は座学で、水の動きの原理原則をお話しします。後半は実際に山に入って作業を体験します。 開催場所はこんなところ 青梅市柚

      • めぐるめぐる、猫もうんこも

        8年間飼っていた猫のナツが亡くなりました。たぶん24歳。 昨年の夏に夏バテで体調をくずし、涼しくなってから一旦回復はしました。今年の6月の厳しい暑さで一気に痩せてしまい、体の厚みが2センチくらいになっちゃいました。 その後は首や喉に大きな腫瘍ができたり、食欲もどんどんなくなり、あれほど身なりをきれいにしていたのに、それもやらなくなり、立っているのが不思議なくらいに筋肉が削げていきました。 食が細くなって、チュール的なものしか口にしなくなって、それでもチュール欲しさに階段を

        • 小さな手道具で、小さな登山道整備をしませんか

          登山道整備は、大掛かりなものもあれば、小さくできるものもあります。今回は、スコップなどの小さな手道具でできる作業についてです。道が大きく荒れてしまう前に再生させられると、登山道の維持作業が軽減できます。 登山道が荒れるのは、歩いたところに水が集まり、集まった水が道を削って掘り下げて起きることが多いです。特に、直登している道は、荒れやすい。 なので、対処の方法としては、  ②角度を変える  ①分散させる  ③硬いものにぶつける の三つ。 人がよく歩くコースでは、多くのひとが

        ところで「近自然工法」って、どんな工法?

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        • メグル水講座/地球のめぐりを手伝おう。
          43本
        • 徒然体験ノート
          29本
        • 初心者のためのパドリング講座
          39本
        • 畑と植物の雑雑談
          8本
        • 川の上で考えた
          26本

        記事

          エディラインは溝だと思え。

          流れを渡って沈する。 瀬を下り終わって沈する。 流れの当たっている壁沿いで沈する。 エディに入ろうとして沈する。 これ、エディラインでやられています。 エディラインとはエディラインとは、違った方向からやってくる水流がぶつかり合っているところです。そこが筋に見えるので、エディラインと呼ばれます。 エディラインは、はっきり見えるものと見えにくいもの、角度が平行に近いものと正面からのもの、流速差が大きいものと小さいものなど、さまざまなぶつかりかたがあります。 ぶつかり合ってい

          エディラインは溝だと思え。

          フェリーグライドをいろんな場面でつかってみよう

          こんにちは。東京の多摩川上流、奥多摩と青梅でカヤックを教えている後藤めぐみです。安全に楽しくカヤックを楽しむコツを書いています。 今回は、フェリーグライドについて。「フェリーグライド」とは、流れを流されずに横切るテクニックのことです。フェリー(運ぶ・渡す)+グライド(滑る・なめらかに動く)が組み合わさった言葉です。 フェリーグライドは対岸に渡るだけではないフェリーグライドというと、流れを横切って右岸から左岸、もしくは左岸から右岸に渡るのをイメージすると思います。 実は、応

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          💩はどこに埋める?

          2024年6月18-20日の三日間、青梅&あきる野で開催された「アウトドアリーダーシップカンファレンス」で、『土中の水の循環から考える負荷の少ないアウトドア活動』というテーマでワークショップを行いました。 LNT(リーブノートレース=足跡を残さない)のインストラクターをされている方も多数参加していたので、7つの原則に関連する内容でお話ししました。 山などで活動する上でも、土中の水の流れを知っておくと、負荷の少ない活動ができます。 登山道を荒らすのも水だし、うんちの分解を促

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          ロールの確率を上げるコツ。安心感を得るには「ポンポン」するといい

          多摩川上流、青梅&奥多摩のカヌースクール「グラビティ」でリバーカヤックを教えている後藤めぐみです。リバーカヤックのあれこれについて、noteを書いています。 今年の夏はとても暑いですね。暑いときには水に入るのが一番です!この季節にたくさんロールの練習をしましょう。

          ¥300

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          土中をめぐる水のチカラ。庭の実験でわかった有機物分解の秘密

          有機物が分解されやすいのは、どんなところでしょうか。土中の水循環の影響がとても大きいことが、実験をしてみてわかりました。 庭先での実験庭先に放置されていた木材を、ふと思い立って土に埋めて腐らせてみたことがあります。なぜそんなことをしたのかはナゾですが(笑)、木材が微生物によって分解され、良い肥料になると考えたのです。しかし、木材はすぐには腐らず、2年ほど経ってようやく分解されはじめました。 結果として、とても学びの多い実験となりました。 庭に木材を置いてみた 庭には庭

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          池のはたらき

          土中の水の動きがイメージできるようになってから、いろんな庭を見て回るのが好きになりました。 「水捌け(みずはけ)」の視点が備わってくると、以前は気づかなかったことが見えてくるからです。 最近気になっているのは、池のはたらきについてです。 池は庭の装飾物じゃない ほとんどの日本庭園には池があります。鯉がゆったりと泳いでいたり、ししおどしがあったり。ちょっとした贅沢、装飾的なものというイメージをもっていました。 でも、土中の水の動きがわかるようになると、必要があって、その場

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          子どもたちと土中環境改善<広場の水はけにチャレンジ>

          土の中の水の動き。 子どもたちに伝えると、おとなよりも感じ取りやすいように思います。 愛知県豊田市のフリースクール「かのこ」で、土中の水の動きを考えるワークショップを実施しました。 参加者は小学2年生から5年生の7人。みんな男の子。 砂場が大好きだった子や、フリースクールの活動で川の作業が好きな子など、土や水に親しんでいる子も多い。 前半は、土の中の水の動きについて考えました。 水は役に立つ反面、環境を悪くすることもあります。その水の動きについて、説明しました。 人

          子どもたちと土中環境改善<広場の水はけにチャレンジ>

          ベテラン林家(りんか)さんに学ぶ、山を傷めない歩き方

          山歩きの技術:林家さんの知恵奥多摩の林業に従事する林家(りんか)さんたちは、急峻な山で日々作業をしています。彼らの歩き方は、山を荒らさないことを意識しており、体への負担も少ないのが特徴です。ちょうど一緒に行動する機会があり、じっくり観察できました。 一般の登山でも、山道を傷めない歩き方を意識すると、道を荒れにくくするばかりでなく、体への負担も減って山歩きがもっと楽しくなると思います。 とても参考になったので、その歩き方のポイントをまとめました。 1. 安定した場所に足を

          ベテラン林家(りんか)さんに学ぶ、山を傷めない歩き方

          実際よりも長くイメージしてみる

          わたしのカヤック体験では、本格的なリバーカヤックのボートを使っています。急流の中でも岩や危険なものをすばやくよけられるように、とても回転性の高いボートです。 自分は運動神経抜群!だからなんでもできると過信しているひとや、観光地でまっすぐに進むタイプのボートに乗った経験のあるひとは、このボートを「まっすぐに進むもの」「簡単にできる」と思ってしまいやすいです。自分が思っているのと現実と、ギャップに苦しむ人が多いのです。 「あれれ?思っていたよりも曲がっちゃう」 「難しい!」

          実際よりも長くイメージしてみる

          登山道を傷めにくい歩き方

          たくさんの人が歩くと、道は荒れていきます。都心からのアクセスがいいところでは大勢のひとが来るので、負荷が大きくなりやすいです。 登山道を傷めない歩き方を多くの人に意識してもらえると、登山道への負荷も小さくできるのではないかと考えます。 登山道の歩き方を考えるそもそも、登山道を歩くときに、どのように意識していますか? 檜原村で林業をやっている林家さんは、土を動かさないように気をつけて歩くといいます。急斜面の山では土壌が流れ落ちやすく、木の育成に影響するからです。 登山道

          登山道を傷めにくい歩き方

          山と川が元気になる、登山道整備。

          トレイル整備に参加してきました Hさんに声をかけてもらい、青梅市の古刹・即清寺の上にある八十八めぐりのトレイル整備に参加しました。このコースはふもとに駐車場があり、道迷いも少なく、初心者にも優しいトレイルです。八十八番の上にはすばらしい眺めのスポットもあります。 登山道が荒れる原因そもそも、なぜ登山道が荒れるのでしょうか。 多くの人が歩くと道が踏み固められて凹んで、水が流れやすくなります。流れる水が土を削り、道がさらに掘れていきます。急斜面では泥が集まり、ツルツルした歩

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          わたしは英語を流暢に話せない

          最近はカヤック体験に外国人の方が参加してくれる割合が増えてきた。わたしのスクールは、英語対応をしておらず、日本語しか話せないんだけれども、申し込みがある。 最近は外国のお客さまが増えてきている 今はカヤック体験の1割くらいが外国人だ。ほとんどが都心に住む在住外国人。そのため、外国人といっても日本語を話せるひとがほとんどだ。 でも、長く日本に住んでいても、日本語が話せないひとは案外多い。日常生活では、まわりの日本人も英語を話せるから、不便しないのだそうだ。 昨日はイング

          わたしは英語を流暢に話せない