久石奏

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:五章 ~卒業式、エピローグ (9/9)

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:五章 ~卒業式、エピローグ (9/9)

目次、お断り(リンク) 五章 ~卒業式、エピローグ 再度の訪問晩秋のある日、奏と佳穂は玉田の運転する車に乗っていた。助手席には佳穂が座り、後部座席には奏がハードケースに収められたユーフォニアムを大切そうに傍らに携えている。あの初春の日のように。 程なくして、車は目的地近くに到着した。三人は車を降り、記された住所を辿って、そしてインターホンを押した。奏にとっては一年弱ぶりだ。 あすかと香織が出迎えた。 「やあやあよく来たね。おっ、三人お揃いか・・・まあいっか、どうぞ。」 「い

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響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:Extra章 (8/9)

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:Extra章 (8/9)

目次、お断り(リンク) Extra章 美玲ラブストーリー(?)「玉田、今帰り?」 「あ、美玲先輩、おつかれさまです。はい、そろそろ帰ろうかと。・・・練習時間、短すぎますか?」 「そんなことないよ。効率的でよく考えた練習をしているから大丈夫。」 「だとよいのですが。特に二年生の皆さんは熱心に朝早くから遅くまで練習されているようなので。」 「三人とも高校から始めたからね。玉田に刺激を受けて頑張っているみたい。私もだらだらと練習するのは好きじゃないけど、どこかでがむしゃらにやらなき

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響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:四章 ~全国大会(後)(7/9)

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:四章 ~全国大会(後)(7/9)

目次、お断り(リンク) 四章 ~全国大会(続き) 全国大会への日々:滝と美智恵「おはようございます。」 「美智恵先生、おはようございます。えっと・・・」 「今朝、ちゃんと一番乗りの生徒に間に合いましたので、ご安心を。」 「すみません。」 「滝先生。すみません、ではなくて。」 「そうでした、ありがとうございました。」 「あと何年かしたら私も定年なのです、どうぞこき使ってくださいね。」 「恐縮です。今朝はわがままを言いました。」 「いえいえ。それにしても、今年と去年、こんなに

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響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:四章 ~全国大会(前)(6/9)

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:四章 ~全国大会(前)(6/9)

目次、お断り(リンク)プロローグ④あの秋、いてもたってもいられず京都駅に向かい、我に返ったら新幹線に乗っていた。 去年のコンクール、先輩にオーディションで競り勝ち私が本番の舞台に立った。死にものぐるいで練習したが、結果は届かなかった。部内からは後ろ指を刺されるようになった。あの頃はそう思い込んでいた。 あの日から、判断基準が大きく狂っていった。 確かに今年のコンクールも全力は尽くしたが、去年ほど死にものぐるいになれなかったような気がする。結果は似たりよったりだった。 そんな

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響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:三章 ~関西大会(後)(5/9)

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:三章 ~関西大会(後)(5/9)

目次、お断り(リンク) 三章 ~関西大会(続) 強化合宿 一日目今年もバスに揺られて恒例の合宿施設へやってきた。自然に囲まれた素晴らしいロケーションだが結局はホールや練習室にこもっているばかりでちょっともったいない気もする。とはいえ、つかの間の休憩時間や早朝などに散策したりリフレッシュできる環境はありがたいと思う・・・それに気づいたのは去年コンクールメンバーに入れず練習時間が少なめだったからだが。今年は違う、それに、ここに来るのも今年が最後なのだ。荷物を降ろしながら気合が入っ

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響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:三章 ~関西大会(前)(4/9)

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:三章 ~関西大会(前)(4/9)

目次、お断り(リンク)プロローグ③あの夏、全てを失った。 音楽も、楽器も、仲間も。 ついこの前までいた場所にいることすらできなくなった。 ついこの前まで一緒にいた人ともいられなくなった。 孤独な日々。 暗澹たる日々。 目に耳に入ってくるものが何もかも憂鬱になる。 心地よく感じたはずのものすらいちいち煩わしい。 もう一度表舞台に。もう一度。 まだくたばれない。くたばりたくない。 その望みが完全に断ち切られた晩夏。 早くなった日没のせいか気分は晩秋かのようだった。 もはやじた

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響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:二章 三年生進級~京都府大会(後)(3/9)

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:二章 三年生進級~京都府大会(後)(3/9)

目次、お断り(リンク先) 二章 三年生進級~京都府大会(続き) あがた祭「玉田くん?」 「?。あ、奏先輩。」 「ちょ、ちょっと?」 玉田は少し離れたところから軽く駆けて向かってくる。 「こんばんは。いらしてたんですね。浴衣・・・お綺麗です。」 「あら、そんなこと、ありますけど。それよりわざわざここまで来てくれたのですか?息まで切らして。」 「あー・・・浴衣姿が見えたので、速く歩かせるのは申し訳ないと言うか。」 玉田直樹。今年の新入生で二年後輩。大人びてる、という表現では合わ

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響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:二章 三年生進級~京都府大会(前)(2/9)

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:二章 三年生進級~京都府大会(前)(2/9)

目次、お断り(リンク先) プロローグ②郵便か。紙の葉書、たまには風情があっていいかも。 表の面には今の住所が印刷されたシールが貼られている。どうやら昔の住所が宛先に書かれていて転送されたようだ。同じ面には差出人が書かれていない。葉書を裏返す。 楽器と楽譜を無造作にあしらったデザインの中に数行の文面がある。 「北宇治高校へ通うことになりました」 なんだか懐かしい響きだ。 見覚えがあり、そして乱れた筆跡だ。 右下に差出人が書いてある。目頭が熱くなる。 「・・・あいつ・・・」 春は

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響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:一章 二年生後半(1/9)

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:一章 二年生後半(1/9)

目次、お断り(リンク先) プロローグ① もうすぐ桜という季節がめぐってきた。正直、卒業式というものに大した感慨はないし、妙にガヤガヤした人の群がりもすきじゃない。 真っ白ではない少し白い息を吐く。 ただ・・・あいつにもう一度会いたかったな。 突然いなくなりやがって。 踵を返し、見えないくらいにうっすら積もった雪を踏みしめながら歩き始める。 自分にはどうしようもできないこと。でも。 だからといって忘れるのは難しい。純粋に、忘れるには惜しい。しょうがない、では片付けられない

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響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:目次(投稿は9分割)

響け!ユーフォニアム 久石奏3年生編を待ちきれなくて盛大に妄想した 全10万字:目次(投稿は9分割)

全章掲載しました 1/16 お断り ・響けユーフォニアムがとっても好きです。決意の最終楽章で奏があまりに不憫だったので、SS投稿ゼロの初心者ですが書きました。 ・他の方のSS等創作内容は参照引用してません。純一人妄想です。よって求奏成分はありません。 ・楽器演奏描写は、原作・アニメやいろんな書籍やサイトを参考にしました。 ・テキストベタの横書きです、縦書き派の方すみません。 ・絵は公式名簿から一枚借用しています。 ・公開後修正することがあります。ご了承下さい。 目次:各

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