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人間ヴェルディ: 彼の音楽と人生、 そして その時代 (19)
著者:ジョージ・W・マーティン
翻訳:萩原治子
出版社:ドッド、ミード&カンパニー
初版 1963年
第二部 ヴェルディアン・オペラ確立期
予想通り、1849年2月9日、ローマ市の人民議会は、法王領の政府体制は憲法に基づいた共和党政権で、ローマを首都とすると宣言した。議会ではこれを実現させるために、法王の複雑な政治的権利を無効にする決定で乗り越えた。将来、牧師や司教や法王自身も、もしローマに
人間ヴェルディ: 彼の音楽と人生、 そして その時代 (17)
著者:ジョージ・W・マーティン
翻訳:萩原治子
出版社:ドッド、ミード&カンパニー
初版 1963年
第二部 ヴェルディアン・オペラ確立期
ヴェルディがミラノに戻った1848年4月頃の、政治的攻略の駆け引きは苛烈で、深刻だった。「あの5日間」中に、マンゾーニを含むミラノの政治的リーダーたちは、ピードモント王国のカルロ・アルバート国王へ援軍要請の嘆願書に署名をした。それは現実の中、常識的な方向
人間ヴェルディ: 彼の音楽と人生、 そして その時代 (15)
著者:ジョージ・W・マーティン
翻訳:萩原治子
出版社:ドッド、ミード&カンパニー
初版 1963年
第二部 ヴェルディアン・オペラ確立期
オペラ「群盗」初演のためにパリ経由でロンドンへ( 1847年 33歳 )
ロンドンで予定された「イ・マスナディエリ(群盗)」の初演は、ヴェルディにとって、最初のイタリア国外の初演公演だったので、彼自身、いつも以上の興奮ムードに浸っていた。ロンドン市にと
人間ヴェルディ: 彼の音楽と人生、 そして その時代 (14)
著者:ジョージ・W・マーティン
翻訳:萩原治子
出版社:ドッド、ミード&カンパニー
初版 1963年
第二部 ヴェルディアン・オペラ確立期
ご挨拶: いつもご愛読いただき、ありがとうございます。
この10月10日はヴェルディの誕生日で、生誕210年となります。
また私にとっては、この連載を始めて、ちょうど1年になり、お祝いしています。まだこの先は長く、かなりの月数が必要です。今後共よろしくお
人間ヴェルディ:彼の音楽と人生、そしてその時代 (13)
著者:ジョージ・W・マーティン
翻訳:萩原治子
出版社:ドッド、ミード&カンパニー
初版 1963年
第二部 ヴェルディアン・オペラ確立期
ガレー船(苦役)時代、その2(1845 - 1846: 31歳から32歳)
1845 年の冬は問題が多かった。ヴェルディ自身の演出による「エルナニ」公演というスカラ座からのオファーを断った理由のひとつは、ナポリのサンカルロ劇場との新作オペラの作曲と演出
人間ヴェルディ:彼の音楽と人生、そしてその時代 (12)
著者:ジョージ・W・マーティン
翻訳:萩原治子
出版社:ドッド、ミード&カンパニー
初版 1963年
第二部 ヴェルディアン・オペラ確立期
ガレー船(苦役)時代、 その1
(1844―1845 : 30歳から31歳)
ヴェニスでの「エルナニ」の初演大成功の後、ミラノに戻ったヴェルディは、その後「ガレー船時代(苦役ということ)」と自ら表現した時期に入る。1839年の「オベルト」初演以降、彼
人間ヴェルディ:彼の音楽と人生、そしてその時代 (10)
著者:ジョージ・W・マーティン
翻訳:萩原治子
出版社:ドッド、ミード&カンパニー
初版 1963年
この本で著者、ジョージ・マーティンはヴェルディの充実した87年の生涯を41章に亘って綴っていて、それを4部に区切っています。それぞれの部に副題はありません。私がつけるとすれば、第一部は「おいたち」と「初期」。今回始める第二部前半には「ヴェルディアン・オペラ確立期」にしたいと思います。
第二部
人間ヴェルディ:彼の音楽と人生、そして その時代(5)
著者:ジョージ・W・マーティン
翻訳:萩原治子
出版社:ドッド、ミード&カンパニー
初版 1963年
第一部
目次
第5章:ブセットの音楽長職の後任選出が引き起こした抗争
町の政治的分裂
それまで何年にも亘って燻っていたことだが、プロヴェージの死は、ブセット町に突如として音楽長の後任者問題を引き起こした。もし、彼の死がもう2年遅く、ヴェルディがミラノでの勉強を終え、ラヴィーニャから輝か