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ここは誰かの小宇宙・他者寛容
最近よく分からないけど、もやっとしていること。
「他人に対して共感することが良い」という価値観がなんとなく世の中にある気がしていて、それが少し気になります。家でテレビを見ることはないのですが、定食屋さんとかでふとワイドショーとか見ているととても強い違和感を持つようになりました。なんでだろう。
何かしらの意図された感情を、誰かから押し付けられているような感覚が、自分をなんかもにょっとした気持ちにさ
祖父の本棚・本棚を育てる
祖父母の家を片付けにきたのは、今回で3回目。まだまだ終わりは見えず、最初は片付けを進めるたびに、かえってものが増えてきたような気がしていたが、ようやくものが減ってきた実感が生まれてきた。
祖父母の家で僕が片付けで担当をしていたのは、祖父の書斎だった。祖父の書斎には大きな本棚が構えられている。書斎はとても深く、広くて、長い時間をかけて熟成された香りがした。
終戦前の本など明らかに劣化していたもの
暑中見舞い申し上げます・夏の球技
残暑見舞い申し上げます。
暑い日々が続きますね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
僕の方は、こうも暑いとじりじりと足先から溶けていって、身長がやや縮んでしまってはいないか、と心配な気持ちでいます。実際には縦に縮むのではなく、最近の自粛による(という言い訳で通している)多めの栄養摂取で横に広がっているわけですが。
こんな日に外に少しの間でも出ていようものならば、体の内側はからっからに、そして
豊かな時代ですので・豊かさ再考
豊かさを考える、ないし考え直すということは、今この物質的な豊かさが飽和しつつあるこの日本社会で大事なことだと思います。自分自身の豊かさを手放してしまうときに、人間はどこまでいっても幸福にはなれなくなってしまう。
改めて「豊かさ」を考えるときに、何冊かの本が思い浮かびました。
今回は、種々の観点での豊かさに関する僕の心の師匠のご紹介をしていくことを通して、豊かさを考えてみようと思います。
1.暮
家の中にいると生命を近くに感じる
今僕たちは、おうちで何もしないということを専らとしている。
人間が生きるということには、われわれが「活動」とともにあることが重要であることはアレントが述べた通りだ。
今、人間の活動というものがとても制限されていて、その中でこそ、僕らの生きるとはなんだったのか、ということがますます浮き彫りになってきたように思う。
家の中にいる、どうにも何かをしなければならない気持ちになる。一方で停滞する世界の中で、
降雪を窓から・学びのあり方
金曜日から家にじっと暮らしているのだけれど、案外これが自分の性に合っていて、本を読んだり、映画やドラマをみてじっくりと過ごすことができています。誰かと何かを話すときには感染症の話ばかりになるし、メディアも記事もなにもかも一色になっているのを見るとそれ以外のことを書きたくなる。
そうなんだけど、ある種歴史の教科書に載るようなことに立ち会っているということでもあるので、なんとも微妙な感じ。危機感を感
年明け・非合理の波の中へ
あけましておめでとうございます。昨年は格別のお引き立てをありがとうございました。初めましての方も、いつもふと見てくださる方も、ありがとうございます。世の中にはたくさんの意味ある物事に溢れていますが、僕の文章が小さくささやかなものだとしても、誰かの何かになっているような事がもしあれば、それはこの上ない幸福です。今年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、久しぶりに元旦に初詣をしてきました。鎌倉は鶴
「誰かと一緒にいないといけない」という嘘・好きを磨く
人よりも一人で生きるのが好きな人間であることに最近気がつきました。割とみんな誰かと一緒にいるのが好きなんですね。
SNSの時代では、SNSを誰と一緒に過ごしているか、を発信する使い方をする人が多いと思うのですが、僕はSNSを誰かと緩やかに繋がることにも使いつつも、基本的にはノートみたいに自分の生活の記録を残したり、情報をインプットしたりアウトプットしたりすることに使っている。僕にとっては、時々友人
紫陽花は白めが良い・座禅の日
梅雨ですね。季節の巡りは振り返れば早いもので、季節がやってきたかと思えば、味わおうとした矢先にもう終わりですね、なんて言われてしまいがちなのだから、急いで季節を噛み締めようと、その裾先をひっつかむのが季節の終わりのいつもです。ご飯屋さんなどではもっぱら季節の食べ物ばかり頼んでしまうし、ケーキ屋さんになぞ行ったらば、「季節限定」の四文字の並ぶもの端から白い箱に詰め込んでくださいませと伝えてしまう次第
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