暑中見舞い申し上げます・夏の球技

残暑見舞い申し上げます。

暑い日々が続きますね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

僕の方は、こうも暑いとじりじりと足先から溶けていって、身長がやや縮んでしまってはいないか、と心配な気持ちでいます。実際には縦に縮むのではなく、最近の自粛による(という言い訳で通している)多めの栄養摂取で横に広がっているわけですが。

こんな日に外に少しの間でも出ていようものならば、体の内側はからっからに、そして汗が滝のように流れます。
そんな酷暑の中にかかわらず、昨日は友人と二人でテニスコートを借りて、テニスをしていた訳ですが、これが日中15時から公園の屋外コートという無鉄砲極まりないコンディションでして、クーラーのよく聞いた部屋で友人と練習の日時場所を打ち合わせていると、ああ別に昼でもいいじゃん、外でもいいじゃない、ちょうどいいコートが空いているのだから、なんて気軽に思っていたのですが、いざ当日コートに降り立つと、もうプレーをはじめる前からあつくてあつくてたまらない訳です。力強くセミはミャーンミャンミャンと合唱している。太陽が近くに感じられる。

降り立った隣のコートでは、流石に人数こそ6名から8名くらいだったと思いますが、おじさまおばさまが闊達にラケットを振り回されており、わあ元気だ。と思いました。一方その隣のコートでは、相対的には若者ではあるはずの私達およそ二名が、夏の日に散歩する犬のようにハッハと息を荒くして、ボールを打ってはペットボトルのアクエリアス(2Lサイズ)に噛り付くようにして水分補給をして肩で息をするという有り様なのでした。
少し記憶を遡ると、この時に借りていたコートはオムニコートという種類の人工芝コートなのですが、高校生の頃はハードコートというより日差しの反射が厳しいコートの上で、半日とか、下手すれば一日中練習をしていたわけで、その時と比べると、もはや身体の組成から変わってしまったような気分にもなります。いやしっかり運動しないとダメですね。

テニスは見る分には涼しそうな色合い(コートが鮮やかな緑だったり)で紳士的なスポーツ(ネットを挟んで爽やかにラリーをしている情景)と捉えられていますが、結構過酷なスポーツのうちの一つです。特に夏なんかはなかなかハードです。中学校、高校の頃の厳しい練習が走馬灯のように蘇ります。

・・・断片的に思い出しはしたのですけど、つらそうすぎてあんまり文字にする気は起きませんでした。思い出すだけでも暑いです。しかし皆さんと夏のテニスというものの厳しさというもの(特に求められていないだろうでしょうけれど)を少しでも共有するためにお伝えすると、広めの銭湯に時々ついているサウナを少し和らげた環境で、10mくらいの距離のダッシュとストップを延々繰り返すという感じです。僕が高校の時に使っていたコートは先の通りにハードコートというコンクリートの上にコーティングをしたコートでして、これが大変に熱を持つもので、多分というか確実に目玉焼きは作れるくらいの温度で、この上でストレッチをしようものならば、手を数秒間つくのも無理なので(反射的にあつっっとなる具合)夏場は日陰に避難してストレッチしていたものです。

あの頃に感じる夏の暑さと、大人になってから感じる夏の暑さは、どうやら別物であると感ぜられます。あの頃、気が遠くなりそうになりながらも、夢中にボールを追い回して、汗はかけばかくほど、己が身はどんどんと研ぎ澄まされていく気がしたものです。
なんて感傷的になることなんかしないで、明らかにこれは運動不足の問題でございますので、もう少し身体を鍛えることをしたいと思います。人生はどうにもまだまだ長くて、子どもの頃に培ってきた貯金を蔑ろにするのではなく、中身だけむやみやたらに熟成されていくのではなくて、およそ根源的な意味での健康(つまり健康な肉体)や、力強さを取り戻すべく、この夏を良いものにしていきたいと思います。さっき冷蔵庫のアイスキャンデーを取ろうとした右手を自制しました。

さあ、夏よ、仲良くしようじゃありませんか。

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