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#休日

4/4

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テレキャスターの飾られた店でハンバーガーを食べていた。

これが連休最後の晩餐になりそうだ。

外に出たいとあれだけ強く決意したものの、朝起きてから数時間は外に出る目的をずっと考えていた。

見つからない。

そうして午前中が終わっていく。

このまま午後もずるずる終わっていくのかと、既に連休に別れを告げようと思っていた。

なんかしない?

突然友人からLINEが送られてきた。

神かと思ったが

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3/4

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来週には満開とキャスターは笑った。

でもその1週間後の今日は、外には出ずに終わりそうだ。

寝る前に充電していたカメラのバッテリーも、今日は休むと言わんばかりに充電中の光がまだ点滅している。

虚しい1日の始まりだ。

布団から出ることを後回しにして、頭上に転がるスマホを開いた。

目覚ましの音楽はまだ鳴っている。

確かこの曲は、向暑はるが高校生の時に一つ上の先輩たちがコピーしていた。

今日

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2/4

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昨日のキャスターも雨が降ると言った。

でも今日は青色の空さえ見えている。

晴れたからといって特に予定はないので、毎週土曜日恒例の掃除から1日を始める。

大学生のときからずっと続けていることだけど、ゴミ箱に捨てる時の埃や塵の多さに毎度驚いている。

ほとんど家を空けているはずなのに、この埃や塵はどこからやってくるのだろうか。

向暑はるが家を空けている間にアリエッティたちが遊んでるに違いない。

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1/4

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明日は雨だとキャスターは言っていた。

せっかくの連休初日が雨なのはちょっぴり悲しくなる。

休日の日数が割に合わなくなってきたので、向暑はるは有給を取った。

脳は平日だと勘違いしてたようで、いつも通りの時間に起きてしまった。

カーテンを開けると曇天が広がっている。

キャスターの予想通りにはいかなかったらしい。

身支度を整えて外に出た。

スーツ姿にせかせかと歩く社会人の集団に紛れ込んだ。

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田舎っぺが行く高級レストラン

田舎っぺが行く高級レストラン

高級な料理を食べるときは、値段に見合った食べ方をしようとするあまりに食べ方を忘れる。

終いには箸の持ち方も変になってしまった。

年末の某格付け特番にでも出たら、開始30分後には画面から消えている気がする。

それくらい向暑はるは田舎っぺの庶民育ちなのである。

久しぶりの祝日を利用して、中学からの親友とご飯に行ってきた。

大切な休みを使ってわざわざ遠くから足を運んでもらったのは本当にありがた

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素敵な感性は、素敵な環境から

素敵な感性は、素敵な環境から

何もしないというのは億劫なので、何かしようと考えているのに、

その何かしようと考えてる時間が、実は何もしていなかったりする。

向暑はるも久しぶりの3連休に向けて、何かしようかと計画を立てようとはしてみたものの、

2時間ほど悩んだ末、結局何も決まらずに終わった。

ちなみに仕事中。

生産性も効率も悪い時間になってしまった。

向暑はるは、久しぶりの3連休ということでスーパーハイテンションにな

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コーヒーの湯気が立っている間に

コーヒーの湯気が立っている間に

不安定な雨音をBGMに、コーヒーの香りを室内に開放させる。

雨で予定も崩れ、退屈に過ごしていた休日をなんとか有意義な時間に変えようと思って考えた苦肉の策である。

特に心の変化はなかったけど、この雰囲気と向暑はるのパソコンがよく似合っていて、昨日から閉じていたパソコンを意味もなく開いた。

そして意味もなくnoteを開く。

今日もnoteには、素敵な言葉と素敵な感性が溢れている。

言葉通り溢

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良き無き休日

良き無き休日

久しぶりに良き休日を過ごした。

でも向暑はるは全く覚えていない。

ほとんど寝ていたので。

朝起きてご飯を食べて、気づいたらお昼時まで寝ていた。

流石に起きてからご飯を食べられるくらいのお腹の余裕はなかったので、適当にスマホをかまっていたら少しずつお腹が空いてきた。

ご飯を食べたら気持ち良くなったので、適当に横になりながらスマホをかまっていた。

そして気づいたら寝ていた。

そのまま今ま

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