記事一覧
浪人生の時、勉強が嫌になって自転車旅に出た話
これは僕が浪人生の時、勉強に嫌気がさして九州一周の自転車旅に出た時の話です。
同じく浪人生の友人と二人、夏期講習をサボって行った20日程の夏休みは、つまらない浪人生活の中で唯一輝いていた思い出です。
高校三年生の冬、現役での大学受験に全落ちした僕は晴れて浪人生の身となり、春からは近くの街の予備校に通うことになりました。
予備校の初日、やけっぱちになって入った東大クラスの教室に入り自分の
ワンス・アポン・ア・タイムinダイアリー 8
8、思い出巡りツアー
日記を利用して大金持ちになる計画は失敗してしまいましたが、僕はその後も懲りずに過去にメッセージを送り続けていました。
そうしていくつか分かったことがありました。
一つ目は、同じ日にメッセージを送る事が出来るのは一度きりだということで、その後はメッセージを書き込んでも過去の僕には届けることはできませんでした。
二つ目は、未来の情報を送ることはできない、ということでした
トマト日誌 2024年6月23日
雨にて候 寒い
週間天気を見るにたぶん僕の住む地域もそろそろ梅雨入りしたのではないかと思います。
肌寒い朝です。
雨の日曜日。
今日はどうに過ごそうか。
やるべきことはたくさんあるのですが、雨の日は何だかエンジンがかかりづらい。
前に撒いたトマトの種は、本葉がでてきてちょっぴり大きくなりました。
今週中にはポットに移す準備をしなくては。
しかし雨というのはいやですねえ。
ワンス・アポン・ア・タイムinダイアリー 7
7、書き換わった過去
机の上から消えたゲームソフトに、「あれ?昨日机の上に置いたよな」と独りごちて、どこかに落としたかと部屋の中を探しましたがどこにもありません。
「おかしいなあ。」と僕はまたベッドに寝転がって日記をパラパラと見ていました。
そして、「早くゲーム返せよアホ。」とコメントした次の日の日記をめくると、
「日記の幽霊の指令通り、浩史にゲームを返した。朝、直樹と由紀ちゃんが迎えに
ワンス・アポン・ア・タイムinダイアリー 6
6、夢の中へ
夢の中で目を覚ました僕は小学校6年生の頃に戻っていました。
夢の中での僕は、自分の意思で動いたり喋ったりすることは出来ず、ただ当時の僕が行動するのを後ろから追体験することしかできませんでしたが、その時考えていた事、思いや感情、肌を触れる風の温度や匂いを共有していました。
日記の幽霊からの指示通り、浩史から借りたゲームをランドセルの底にしまい、台所で今より8年分若い両親と朝食
ワンス・アポン・ア・タイムinダイアリー 5
5、日記の中
小学校を卒業し中学生になった僕たちでしたが、直樹や由紀ちゃんとの距離は縮まることなくむしろどんどん開いていき、やがて学校ですれ違ってもお互いに目もあわせないようになってしまっていました。
僕はそんなことを頭から振り払うように部活のバスケに熱中していましたが、直樹や由紀ちゃんは学校の不良達の仲間に入って校舎裏でタバコを吸っていたり、夜な夜なバイクを乗り回したりしていました。
直
ワンス・アポン・ア・タイムinダイアリー 4
4、事件
無邪気な少年時代を過ごしていた僕たちでしたが、そんなキラキラしていた時間はある事件によって突然終わりを迎えます。
僕らが瀬戸内海の離島の夏祭りで遊んでいたまさにその時、僕らの地元では拳銃を持った男が自宅に立て籠もって銃を乱射するという事件が起こっていました。
これはあとから僕の父親に聞いた話なのですが、麻薬で正気を失った暴力団の男が同居していた家族を人質にとってアパートの一室に
ワンス・アポン・ア・タイムinダイアリー 3
3、夏祭り
僕らが小学校6年生の夏休みのこと。
僕と直樹と由紀ちゃんは今度は3人で瀬戸内海に浮かぶ島へと出かけていきました。
僕らはまた海で泳いだり、釣りをしたりして過ごしていましたが、日記の幽霊から「クラゲには気を付けろ。」と指示が出されていて、たしかにところどころ白い半透明のクラゲがふよふよと浮いていました。
地元の子によると、お盆を過ぎた頃になると海にクラゲが増えてくるそうで、裏
ワンス・アポン・ア・タイムinダイアリー 2
2、夏休み
幼馴染の直樹のおばあちゃんは、瀬戸内海に浮かぶ小さな島の出身で、毎年夏休みになるとその島に遊びに行っていました。
小さい頃から家族ぐるみの付き合いだった僕達は皆で一緒になって、親戚がやっているという民宿に二泊三日くらいで泊まって、海で泳いだり浜辺でBBQをしたりしました。
それが小学校3年生くらいになった時から、お前らだけで行ってみろよ、となって僕と直樹の二人だけで電車と船を
トマト日誌 2024年6月10日
晴れのち曇り
◆畑徒然草
今日は朝から気分が優れません。理由はこれ。
鳥どもは飽きもせずに僕の軽トラの上でばかり糞をしていっていて、白いから便器かなにかと勘違いしているのかもしれません。
そんな鳥に恨みを買うようなことをした覚えはないのですが、全く腹立たしい限りです。
農場につくや、ホースを引っ張り出してきてバシャバシャと水で洗って、転がっていた布で擦って、やっと綺麗になったのでスッ
ワンス・アポン・ア・タイムinダイアリー
note大賞に小説で挑戦してみようかと思い、SF小説を書いてみたいと思います。
もっとストーリーをこうした方がいい、とか文書がおかしい、とかあったらアドバイスくださいまし。
1、日記の幽霊
僕の家には幽霊が住んでいました。
いや、正確には幽霊は僕の部屋の、僕の机の上の小さな本棚に立てかけてある、僕の日記帳の中に住んでいました。
僕は毎日、寝る前に必ず日記をつけていて、その日なにがあ
トマト日誌 2024年6月6日
晴れ
夏はつとめて。ようよう赤くなりゆくトマト。
トマトがだんだんと色づいてきて、なんこか食べてみましたが、採れ始めの1段目ということで酸っぱい。
甘みよりも酸味が先に立ってキイチゴみたいな感じでしたが、これはこれで美味しいですね。
もう少し樹が成長していけば、だんだんと甘みが勝つようになっていくと思います。
これは糖分を作り出す光合成の機能がまだ十分でないためで、簡単に言うと【葉
トマト日誌 2024年6月4日
晴れのち嵐
ここ数日、招待した覚えのない者たちが畑に千客万来で訪ねてきており大変迷惑しております。
特にヘビ君。
僕はヘビというのが苦手でして、目が悪いのもあって土気色のボディがシュルシュル動いているのに、すぐそばに近づくまで気がつかないものですから、至近距離で遭遇して「うわあっ」と跳び上がるほど驚くわけです。
ここら辺に生息しているのはヤマカガシという小柄なヘビで背中に赤い模様がある
トマト日誌 2024年6月3日
雨の予報だったけど晴れ
今日は鳥難の相が出ているのに違いなく、朝から立て続けに鳥の糞をくらっています。
車だけで3発もらって、僕にも直接攻撃をしかけてこられたのですが、ギリギリのところで外れてスレスレの所をかすめていきました。
こうなると電線の上の鳥なんかがやけに気になって、いつでも僕の方を監視して隙を伺っているんじゃないかという疑心暗鬼になってしまいます。
いいか鳥野郎!一つ言ってお
トマト日誌 2024年5月25日
晴れ 暑い
昨日は甲府で31℃まで気温が上がったみたいで、一足先に夏を堪能させていただいています。
そして暑くなってくるこの季節になると必須なのが麦わら帽子。
近所のホームセンターで買ってきました。
僕としては、ワンピースのルフィみたいな、赤い布の巻いてある麦わら帽子が良いのですが、探すとなかなかないんですね。
かわりに買ったのがこのピンクのしましまの可愛い麦わら。あご紐もピンクのリ