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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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2024年1月の記事一覧

[詩]「手段として。」

[詩]「手段として。」

別に長くなくていい。

無理をしなくてもいい。

でも。

どうしても努力できない。

無駄に凝ろうとして。

思い付かなくて。

やる気がなくなっていく。

それでも。

伝えたいことがある。

抑えられない承認欲求がある。

何より言葉が力を持つから。

手段として。

こうして詩を武器にしたりする。

だけど。

別に詩は嫌いじゃないよ。

私が創作を続けられる手段として。

息をする手段と

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[詩]「冬の誘惑」#シロクマ文芸部

[詩]「冬の誘惑」#シロクマ文芸部

布団から出られない。

少し早く

7:30に目を覚ましたはずなのに。

何故か9:00近くなっている今。

そんなありふれたことを思う。

思い立って。

スマホをやめた。

無理矢理に立ち上がろうとする。

いつまでも布団にいることへの罪悪感。

それに。

冬には布団以外にもたくさんの誘惑がある。

朝から飲むコーンスープ。

焼きたてのパン。

窓を開ければ。

少し寒いけど、澄んだ空気。

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「衝動」(詩)

「初めて」に心踊らされる。

何故心が傾くのか。

それを知りたい。

この感覚を描きたい。

ただ、言葉として切り取って。

心のフォルダに保存したい。

店先で見たあのバック。

電車が都市に向かうあの感覚に。

いてもたってもいられなくなる。

少し高くてかっこいい

あの服。

空港から飛行機に乗る

あの感覚。

ここではない何処かへ

心は向かう。

ただ、突き進む。

この感情に身を

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「退廃から」(詩)

「退廃から」(詩)

心に放たれた爆弾。

街ごと燃やされたような衝撃で。

一度終わったその心。

目に焼き付けた地獄絵図。

酷く絶望して。

そのうち
自責の無意味さに気付いて。

そして時が経っていく。

時間は私を立ち直らせた。

少しずつ街は活気を取り戻し

青空に包まれる。

それでも。

消えない傷があった。

やりようのない想いがあった。

今思えば、

私は愚かだった。

何も見えず、感じもしないで

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「綺麗に見えた」(詩)

「綺麗に見えた」(詩)

この目に移る肉体も。

心も。

傷口なんて見えやしないのに。

理解してしまう。

少しずつ削られて。

再生を繰り返している。

どれだけ醜くても。

どれだけ傷ついたとしても。

気付けば、前に進んでいて。

とうとうここまで来てしまった。

ただ、死にたくなくて。

どれだけ辛くても

生きることを諦めたくなかったから。

ネガティブな心の毒を

吐き出すように。

素直な言葉を詠い出した

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「心音」(詩)

「心音」(詩)

心の音を聴いて。

私の気持ちに従う。

愛は賢者すら愚者にする。

何故かは分からない。

何故か。

私は他人を優先してしまう。

自分の気持ちを押し殺してしまう。

私はそういう人間だった。

自分の好きに生きられないこと。

苦しんで。

どれだけ、その性質を嫌っても。

いつか助けた、

誰かの感謝が心地よかったのだろう。

そこだけは、変わることがなかった。

どれだけ不利益でも。

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「愛とは」(詩)

「愛とは」(詩)

夢を追いかけ道半ば。

慕ってくれる者あらば。

私はそれに困惑している。

自分の価値が揺らぐ。

自分のことは信じていても。

愛される価値を見出だせない。

その愛を信じられない。

だって。

私にとっては、

当然の事をしたまでなんだ。

愛とはなんだろう。

何かを大切にする気持ちだろうか。

その熱量なら知っている。

大好きなものならたくさんある。

ただ。

他人にそれを向けるの

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「つみかさねて」(詩)

「つみかさねて」(詩)

季節は移ろう。

春、夏、秋、冬。

変わる景色。

何気ない日常。

その中で。

多くの事を学んでいく。

間違いも、成功も。

積み重ねている。

初めは酷く小さくても。

きっかけさえあれば。

私達は変われる。

変われるのだ。

ふと、私は不思議に思う。

ここまで生きてきたのは何故だろう。

私は、

どうしてここまで頑張れるのだろう。

頭の中で。

何度も。

何度も、問い続ける

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