瞳と瞳で偶然に見つめあう 僕が瞬きを数回する 君はその瞬きと 同じタイミングで 同じ回数 瞬きを合わせる 君は柔らかく微笑んでいる ただの反応に過ぎないのか 対…
大きな公園の樹の下にいる あなたと二人で樹の幹に身体を預けている 下から吹き上げる風 木の葉が舞い上がる 通り過ぎてゆく人々は私達を引き立てる装置 ここは二人の…
不安の日々が続く 私から発する力と景色が反発を起こす ショーウィンドウを横切るときに浮かぶ曖昧な輪郭の自分 教室で声をかけてくれたあなたが 居てくれて 屈託ない…
何を悩んでいるのだろう 何を秘めているのだろう 君は少し俯いて虚空に瞳を重ねている 見つめた先の虚空に詰まった想いの箱 答えがみつかればいいと思う 間違っていて…
その男性は不思議な人だった 何も持っていないはずなのに 何も手に入れていないはずなのに 成功していないはずなのに 私との暗黙の距離感という膜を破って フワリ と…
わからないものに出会うと 君は一歩退く その瞬間 僕の瞬きと同時に君はみえなくなる 帳へと消えるパスポートを君は持っている その中で君は理由へと続く回路を開く …
郵便受けに挟まれたチラシが風に舞っている 玄関先の段差に腰を下ろしている 君は ハッ と息をのむような仕草で上を見上げている 季節の節目を迎えた花びらが風に舞っ…
君は曖昧さとかあそびを受け入れる心のポケットを持っている 瞳の焦点を意図的に少しズラして自身を可愛く魅せる 波紋一つない佇まい 周りが勝手に大人しくなる ある日…
あなたが今何をしていようと構わない 降り注ぐ欲望の雨があなたの正体を隠してくれる 屹立する文明の連なりがあなたの正体を隠してくれる あなたの 今 の行動に関係な…
ぼんやりとした頭上 同じ地平からいつも眺めていた 見つめ合うのではなく 同じ景色を眺めていた 互いを結ぶ糸がいつのまにかほつれた 空回り 空転した関係 突然の 空…
学校の帰り道 僕と君は土砂降りの雨の中を傘をさして歩いている 地面にできた水溜まりに際限なく波紋が作り出されている そうだ 傘を突き上げてさ 僕たちも虚空に何度…
窓から物事を見ている 窓のなかは安全だ 窓の外の景色と私の空想が混じり合う 例えば私が流す涙の代わりに窓の外に沢山のシャボン玉を浮かばせる 人々が行き交う群像は…
炎天下の昼下がりのコンビニ セミロングの髪を撫でた店員 レジの手前で口を半開きにして惚けたように夢見心地に浸っている 秘密を内包していない 内緒も抱えていない …
公園の池のほとりのベンチに二人は並んで座っている 散歩に連れて行ってもらっている飼い犬の鳴き声 少年達が蹴り合うサッカーボールのバウンド音 誰かが地面の残り雪を…
hames331
2022年11月23日 19:51
瞳と瞳で偶然に見つめあう僕が瞬きを数回する君はその瞬きと同じタイミングで 同じ回数瞬きを合わせる君は柔らかく微笑んでいるただの反応に過ぎないのか対を意図したものかわからない意味が全てぶっ壊れて偶然の意味も跡形もなく崩れて君に恋をする
2022年9月3日 14:00
大きな公園の樹の下にいるあなたと二人で樹の幹に身体を預けている下から吹き上げる風木の葉が舞い上がる通り過ぎてゆく人々は私達を引き立てる装置ここは二人の舞台あなたの雰囲気は現実を変えてくれる私とあなたを中心に世界がまわる目眩をしないようにあなたの瞳をみつめるあなたの優しい瞳をみつめるあなたの唇が私の唇に触れるとっくに理解しているこの優しさはお互い嘘だと
2022年8月8日 21:04
不安の日々が続く私から発する力と景色が反発を起こすショーウィンドウを横切るときに浮かぶ曖昧な輪郭の自分教室で声をかけてくれたあなたが居てくれて屈託ない笑顔をみせてくれるあなたが居てくれて何の取り柄もないはずの私を受け入れてくれたあなたが居てくれてありがとう見える景色 私を囲む景色が一変した一緒に降りしきる雨の中 登校している荒い運転のトラックが猛スピ
2022年6月21日 19:05
何を悩んでいるのだろう何を秘めているのだろう君は少し俯いて虚空に瞳を重ねている見つめた先の虚空に詰まった想いの箱答えがみつかればいいと思う間違っていても正しくてもどちらでもいい時の流れに君の姿が任されてゆく君の姿がまわりの景色と重なって空気の膜が優しく包みこむ君は静かに受け入れて優しく微かに微笑む
2022年6月14日 06:57
その男性は不思議な人だった何も持っていないはずなのに何も手に入れていないはずなのに成功していないはずなのに私との暗黙の距離感という膜を破ってフワリ と踏み込んでくるそこでは私の多次元世界を司る演技が通用しない私の次元の膜が剥がれ両頬がいつのまにか朱色に染まるその男性は自然な笑みで相槌を打つだけで去っていったこういう時間 瞬間も悪くはないかもと私は思ういつ
2022年6月14日 06:35
わからないものに出会うと君は一歩退く その瞬間僕の瞬きと同時に君はみえなくなる帳へと消えるパスポートを君は持っているその中で君は理由へと続く回路を開くつじつまとゆうピースを手にしジグソーパズルを埋めてゆくピタリ と嵌る安心して君は帳を開く脚色された眩しさと共に再び現れる現実は君の力で変わるのかもしれない
2022年5月3日 11:45
郵便受けに挟まれたチラシが風に舞っている玄関先の段差に腰を下ろしている君は ハッ と息をのむような仕草で上を見上げている季節の節目を迎えた花びらが風に舞っているチラリと心を覗き込んでくるもう一人の君が花びらの舞を心に受け入れて眺めているともう一人の悩んでいた君の輪郭をボヤけさせて霞ませる君は答えが出ているのにこうして座って悩んでいたのかもしれない時間の許す限り君は花
2022年4月29日 20:06
君は曖昧さとかあそびを受け入れる心のポケットを持っている瞳の焦点を意図的に少しズラして自身を可愛く魅せる波紋一つない佇まい周りが勝手に大人しくなるある日 突然 この世界の変わりように絶望して死を選ぶかのような美しさ明日に顔を背けても構わない現実を殺しても構わない君に生きていて欲しい
2022年4月21日 16:51
あなたが今何をしていようと構わない降り注ぐ欲望の雨があなたの正体を隠してくれる屹立する文明の連なりがあなたの正体を隠してくれるあなたの 今 の行動に関係なく存在する私事実と虚構が織り成す私の記憶を辿るとあなたがはっきりと居るからフィクションの幕をかけた空間で私はあなたの顔に両手を添えるあなたは静かに受け入れる力が抜けたあなたは私の両手から剥がれてうずくまる冴えた
2022年4月20日 10:20
ぼんやりとした頭上同じ地平からいつも眺めていた見つめ合うのではなく同じ景色を眺めていた互いを結ぶ糸がいつのまにかほつれた空回り空転した関係突然の空という曖昧なものからの誘惑からになった心を空に重ねて遠い空に何一つない空に自身を隠れさせる
2022年4月19日 00:23
学校の帰り道 僕と君は土砂降りの雨の中を傘をさして歩いている地面にできた水溜まりに際限なく波紋が作り出されているそうだ傘を突き上げてさ僕たちも虚空に何度も何度も波紋を作っていこうよそうやっているうちに雨粒が固まっていく君にも見えるだろう 雨粒の階段が雨粒を伝って僕たちは昇っていく雷の閃光 次いで雷鳴が轟く閃光はカメラのフラッシュ轟く雷鳴は龍の雄叫びあ
2022年4月18日 14:57
窓から物事を見ている窓のなかは安全だ窓の外の景色と私の空想が混じり合う例えば私が流す涙の代わりに窓の外に沢山のシャボン玉を浮かばせる人々が行き交う群像は私に不快な関与を与えない自我と自我がぶつかりあう世界を窓の外に作り出さない世界とはこんなにも美しいいつか誰かが私の部屋の鍵を開ける宿命は心の澱みに引き受けて
2022年4月1日 16:06
炎天下の昼下がりのコンビニセミロングの髪を撫でた店員レジの手前で口を半開きにして惚けたように夢見心地に浸っている秘密を内包していない内緒も抱えていない無防備に心を放している君の幸せを表す自然なだらしなさ店内の張り詰めた空気が緩んでゆく周りのお客が溶けてゆく君の周りが君に成ってゆく無軌道な絵空事が溶かしてゆく君もお客も幸せそうに溶けてゆく
2022年3月2日 19:25
公園の池のほとりのベンチに二人は並んで座っている散歩に連れて行ってもらっている飼い犬の鳴き声少年達が蹴り合うサッカーボールのバウンド音誰かが地面の残り雪を踏みつける音池のほとりの二人はいたって自然体景色が移ろいゆく陽が傾いてゆくさっきまで膨らんでいた音が萎んでゆく黄昏時が訪れる二人を少し酔わせて身体を軽くさせる視界がグラスに注いだウイスキーの色に染まる