一瞬だけの絵画
不安の日々が続く
私から発する力と景色が反発を起こす
ショーウィンドウを横切るときに浮かぶ曖昧な輪郭の自分
教室で声をかけてくれたあなたが
居てくれて
屈託ない笑顔をみせてくれるあなたが
居てくれて
何の取り柄もないはずの私を受け入れてくれたあなたが
居てくれて
ありがとう
見える景色 私を囲む景色が一変した
一緒に降りしきる雨の中 登校している
荒い運転のトラックが猛スピードで横切る
飛沫が舞う
瞬間
沢山の水の粒が浮かぶ
その一瞬を一枚の絵画としてみなす
水が弾けて
笑顔が弾ける
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