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若い作家の台頭

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

2011年2月5日に投稿したブログより。

年とったと感じます。

早稲田大学在学中の有望株。これを書いた時は20歳か、まだ10代の時だったかも。

気になっていて、たまたま安売りしていたので買ってきましたが、生まれ年を見て、「げっ、若いな、失敗したな。」と言っていたら、カミさんに「年齢で決めなくてもいいでしょ。それに自分何歳だと思っているの。自分より若い人は沢山いるでしょ。」みたいな感じで諭されました。

ごもっともで。

で、読み始めたら、素直に感心。

単なる一人称なら分かりますが、この本は連作短編。

タイトルどおり、桐島クンがどうやら部活を辞めてしまうらしいのですが、その共通の話題をもって、各章別々の生徒たちの目線から話は成り立っています。

男だけでなく女子生徒一人称の話なんかも、ホント上手いです。

凄い凄いと思いながら、スラッと読み通してしまいました。

別に張り合うつもりは毛頭ないけれども、叶わないな、と素直に脱帽。

タイトルからして「田村はまだか」に似ているなと思っていましたが、最後まで桐島クンについてはたいして語られないんですよね。

賞も獲っているのに、きちんと就職するらしいですこの作家。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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