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コラム

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コラム集です。映画から日常まで色々なことについて論じています。
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2018年1月の記事一覧

ハイブランドと中条あやみさん

東京は寒すぎて屋外にいると手が凍りそうになります。ただ、もう春夏を感じる業界もありますよね。そうです、アパレル業界はもう春の装いで、連日のように世界的ブランドが2018年春夏新作コレクションを発表していますね。今日はそんなはお話です。

これまであまり新作コレクションに注目したことはなかったのですが、最近は学問的なブランド研究について興味がありますので、人生ではじめてこれを見てみたんですよ。そうす

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訳と文学

只今絶賛テスト期間中なので、手短に。

今日は文学のテストでした。内容はシェイクスピアをテクストや演劇から考えるというものです。私の専門は文学ではないので一般教養として受講していました。シェイクスピアについては、この講義を受講するまでは『ロミオとジュリエット』くらいしか筋を知らず、いつか読みたいなあなんて思いながら生きておりましたが、この授業のおかげですっかりファンになりまして、最近は好き好んでシ

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悲しみの分類

最近、悲しみは大きく2分出来るのではないかと思いました。それは、「不条理型」と「エゴ型」です。

まず、「不条理型」について。ラテン語で言うところのabsurdus「不協和な」は不条理の語源であると言われているが、まさにその通りで、協和が取れなかったために生まれる悲しみのことであると考えました。例えば、偶然にも事故に遭ってしまって死んでしまうなどはこちらではないでしょうか。フィッツジェラルドの『グ

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本を読む意味

「本を読みなさい」は日本の大人の常套句ですが、「なぜ本を読むべきなのか」を説明してくれる人はほとんどいません。なされる数少ない説明にしても、ほとんどが「心が豊かになるから」っていうものな気がします。ただ、今の時代の子供はきっと、「テレビゲームだったらサッカーのスターになれるし、街だって作れるよ!本よりもゲームの方が、想像が叶えられる気がするんだよ!」って返すと思います。これを言われてしまうと、なか

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村上春樹とパスタについて

村上春樹の生み出す登場人物は、よくパスタを作って食べていて、やっぱりその様子は読み手の印象にすごく残る。
ある日、村上春樹の本を愛読している友人に、「村上春樹を読むと、パスタ食べたくならない?春樹の描くパスタってすごく美味しそうなんだよね。」と言われた。
なるほど、村上春樹の凄さはそういうところにあるのかと、私には思えた。
パスタの宣伝でもないのに、読者がパスタを食べたいと思う原動力になる文。これ

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ノーベル平和賞は必要ですか?

最近、知り合いが「ノーベル平和賞なんていらない。あんな実態のないものに賞を与えて賞金を払うなんて馬鹿げている。」って言っていたんです。
これを聞いて私はなるほど、これは納得できるぞ、と思いました。

ノーベル平和賞は本当に必要ですか?

まず、平和って、仰々しく表彰するものなのでしょうか?
フランク・ザッパは、平和や反戦の歌を歌わない理由について、「今おれはデンタルフロスの歌を歌ったが、おまえの歯

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君の日本語はカッコよすぎる

昨年の9月から論文執筆をしていて、第1校を12/31に脱稿した。文字数は7500文字程度の軽い論文で、内容はアメリカ人のパリ観についてのものだ。
そして今日、指導教員から講評を頂いた。「君の日本語はかっこよすぎて、僕には理解できない。論文の言葉は、誰にでも理解できないように書かないといけない。」と単刀直入に言われた。
どうも、「ヘミングウェイにとって、パリは戻る場所ではなく、帰る場所なのだ。」と記

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