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読書ノート

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#性

2019年2月に読んだもののメモ

2019年2月に読んだもののメモ


『現代思想』2019年2月号:「男性学」の現在海妻径子「CSMM(男性[性]批判研究)とフェミニズム」の、「男性性について研究する上で研究者自身の男性としての被抑圧経験を重要視する当事者主義」を本質的な特徴とする日本の男性学のあり方は特異的だ、という指摘はとりわけ重要だと思う。
欧米様が偉いわけではないけれども、少なくとも日本の男性学はガラパゴス的であるということ。総論的な位置に置かれた論文が、

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2019年6月に読んだもののメモ、感想

2019年6月に読んだもののメモ、感想

河口和也,2007,『クイア・スタディーズ』岩波書店.クィア理論の教科書。「思考のフロンティア」シリーズは、著者陣も豪華だし、文献紹介が充実していることと、Kindleで読めることがとても助かる。

長谷正人,2017,『ヴァナキュラー・モダニズムとしての映像文化』東京大学出版会.
ヴァナキュラー=土着的な、すなわち「他人から『格好悪い』と言われそうな卑俗な題材をわざわざ選ぼうとする欲望」、そして

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