Dr.Dske

医師、競技ゴルファー、血統(血糖)評論家。 世の中の常識にとらわれ過ぎないように日々生…

Dr.Dske

医師、競技ゴルファー、血統(血糖)評論家。 世の中の常識にとらわれ過ぎないように日々生活しているつもり。

記事一覧

〇〇ハラスメントと日本の衰退

こんにちは、異端の内科医Dskeです。 さて今回は小説ではなく最近思った事を綴ります。 いつの頃からか当たり前のように聞くようになったハラスメントという言葉。セクハ…

Dr.Dske
10日前
13

ある恋の記憶(vol19)

「おはようございます4/12金曜日の朝、いかがお過ごしでしょうか」 ラジオから流れるアナウンスで律の脳裏には古い記憶が浮かび上がった。 今日4/12は中学校のクラスでマ…

Dr.Dske
1か月前
13

突然の逢瀬2(内科医律vol18)

律の施術を受けた皆藤紗那の症状はかなり改善し、職場で合わせる表情も柔和なものへと変わっていた。 「先生、春分も過ぎましたしまた飾り付けを変えておいたのでご覧にな…

500
Dr.Dske
1か月前
4

突然の逢瀬(内科医律vol17)

「お疲れ様です」 聞き覚えのある声が律の後ろから聞こえた。 給湯室に花を飾る謎の美女 皆藤紗那だった。 「おはようございます!あれ?どうしました?」 「ちょっと腰…

Dr.Dske
1か月前
7

密会その2(内科医律vol16)

「では改めて乾杯!」 二人は律の行きつけの会員制の店にいた。 「しかし本当に久しぶりでしたね、顔を忘れるところでしたよ」 『申し訳ありません、ちょっと上司とトラ…

Dr.Dske
1か月前
10

密告(密会)(内科医律 vol15)

桜の開花も聞こえてきそうな春分を間近に控えた3月中旬、律はいつものように午後の外来を終えて医局に戻っていた。しばらくやり残した雑務などを片付けてから帰宅しようと…

Dr.Dske
2か月前
21

ある冬の出来事 (内科医律vol14)

2023年冬 「以上です、御清聴ありがとうございました」 律は某製薬会社の社内講師として講演を終えた。 その後、律は営業所所長の斉木、斉木の部下であり律の担当者であ…

Dr.Dske
2か月前
15

突然の密会(内科医律vol13)

週明けの月曜日の夜 いつもの様に律は通常業務を終えて当直帯の勤務に入っていた。紹介状の返事、保険の書類などの事務仕事を片付けたり、新たな学びのための本や動画視聴…

Dr.Dske
2か月前
9

再接近(内科医律 Vol12)

律「まさかあの飾り付けとかをしてるのが皆藤さんだとは思わなくて驚きました」 皆藤「入職してしばらくして何となくあのスペースが寂しい感じがして勝手に始めてみたんで…

Dr.Dske
2か月前
10

薬の考え方

Yahooに載っていた記事で薬に対する見事なまでの見解を書いた医者がいたので扱ってみることにした。 副作用はほぼないが効果も証明されていない…そんな「日本独自の薬」…

Dr.Dske
2か月前
17

再会は突然に 内科医律 Vol11

「以上のように、内服薬に頼らない医療により、知らず知らずのうちに起きている医原性の副作用を防ぎ、また別な側面からは医療費の削減も視野に入れられると考えます、癌の…

Dr.Dske
3か月前
12

ある囁き 内科医律 Vol10

瞳から聞いたその名前が律は頭から離れなかった。 「皆藤紗那」 何気なくコーヒーを飲んだりしている給湯室にいつの頃からかちょっとしたお菓子が入ったかごと一輪挿しの…

Dr.Dske
3か月前
12

真犯人?(内科医律 Vol9)

「律ちゃん昨日はありがとう!タノシカッタヨ」 朝の病棟で瞳がこっそりと耳打ちした。 ~~~~~~~~~ あの後二人は瞳の希望でカラオケボックスに入ることになった…

Dr.Dske
3か月前
10

真相の真相(内科医律vol8)

「叙々苑は来週の金曜日の夜ならいいよ」 律は瞳にこうLINEを送った。 彼女が夜勤明けで夜はおそらく空いているであろうことを見越しての誘いだった。 「明けだからちょ…

Dr.Dske
3か月前
8

『あの人とは波長が合う』は科学か非科学か スペースの文字起こし

『あの人とは波長が合う(合わない)』という言い方をよくする。 当然ながら波長を測定しているわけではなく 波長が合うと感じる場合は「心地がよい」「違和感がない」「…

Dr.Dske
4か月前
46

全ては波動?振動?

異端の内科医Dskeことリッチストライクこと内科医律ですw  さて最近特に強く感じる事があるので書いてみました。 現代医療の構造については「医師の全能感」という記事…

Dr.Dske
4か月前
27
〇〇ハラスメントと日本の衰退

〇〇ハラスメントと日本の衰退

こんにちは、異端の内科医Dskeです。
さて今回は小説ではなく最近思った事を綴ります。

いつの頃からか当たり前のように聞くようになったハラスメントという言葉。セクハラ(セクシャルハラスメント)、パワハラ(パワーハラスメント)あたりまでは理解は出来たがその後『何でもハラスメント』状態に陥っているのは皆さまも御承知の通りかと思います。

もちろん男性から女性を守ったり、上司から部下を守ったりという

もっとみる
ある恋の記憶(vol19)

ある恋の記憶(vol19)

「おはようございます4/12金曜日の朝、いかがお過ごしでしょうか」

ラジオから流れるアナウンスで律の脳裏には古い記憶が浮かび上がった。

今日4/12は中学校のクラスでマドンナ的な存在だった朋美の誕生日、記憶に残っているのには理由がある。

律の中学校はこの時期に東京に修学旅行があった。当日の行動は6人程の班に分かれて行動することになっていた。

男子の誰もがマドンナである朋美と過ごす時間を夢見

もっとみる

突然の逢瀬2(内科医律vol18)

律の施術を受けた皆藤紗那の症状はかなり改善し、職場で合わせる表情も柔和なものへと変わっていた。

「先生、春分も過ぎましたしまた飾り付けを変えておいたのでご覧になってくださいね」

律の自宅からの帰り道の車内で紗那はそう律に話していたのを思い出して律は給湯室へ自然と足を運んでいた。

季節の飾付けと小さなお菓子が綺麗に並べられていた。

コーヒーメーカーでエスプレッソを抽出してお菓子を2.3個持っ

もっとみる
突然の逢瀬(内科医律vol17)

突然の逢瀬(内科医律vol17)

「お疲れ様です」
聞き覚えのある声が律の後ろから聞こえた。
給湯室に花を飾る謎の美女 皆藤紗那だった。

「おはようございます!あれ?どうしました?」

「ちょっと腰を痛めてしまって。。。」

皆藤紗那は痛そうに左の腰をさすっている。

「それは辛いですね、簡単なストレッチとかなら指導出来ますので外来にいらしてくれれば」

「ほんとうですか?仕事の合間を見て伺いますね・・・」

しかしその日の外来

もっとみる
密会その2(内科医律vol16)

密会その2(内科医律vol16)

「では改めて乾杯!」

二人は律の行きつけの会員制の店にいた。

「しかし本当に久しぶりでしたね、顔を忘れるところでしたよ」

『申し訳ありません、ちょっと上司とトラブルがあって退職も考えて動いていたので・・・』

「え?上司ってあの?」
『はい』

真中伊織が言う上司というのは前回の講演会で律にべったりくっついていたあの男のことだろう。
コテコテの典型的おべっか使いのベテランMRだ。

「それで

もっとみる
密告(密会)(内科医律 vol15)

密告(密会)(内科医律 vol15)

桜の開花も聞こえてきそうな春分を間近に控えた3月中旬、律はいつものように午後の外来を終えて医局に戻っていた。しばらくやり残した雑務などを片付けてから帰宅しようと考えていたのだが、18時近くなったその時電話が鳴る

「はい、神宮寺です」
「あ、事務の者ですけどメルカディオファーマの真中さんという女性の方が先生に御面会出来ないかとのことなのですが」

メルカディオファーマの真中とは冬の社内講演会の後に

もっとみる

ある冬の出来事 (内科医律vol14)

2023年冬

「以上です、御清聴ありがとうございました」

律は某製薬会社の社内講師として講演を終えた。

その後、律は営業所所長の斉木、斉木の部下であり律の担当者である真中伊織の三人で恵比寿の個室高級居酒屋にいた。

「神宮寺先生、本日は暮れのお忙しい中ありがとうございました」

50代半ばの斉木がMR特有の月並な文句を並べてくるのに対して、まだ29才と若い真中伊織が

「先生の薬に対する考え

もっとみる
突然の密会(内科医律vol13)

突然の密会(内科医律vol13)

週明けの月曜日の夜

いつもの様に律は通常業務を終えて当直帯の勤務に入っていた。紹介状の返事、保険の書類などの事務仕事を片付けたり、新たな学びのための本や動画視聴などをしているとあっと言う間に21時近くなっていた。

週末の疲れがあるのか、眠気をいつもよりも感じていたため律は早めに当直室に移動することにした。

医局から真っ直ぐ続く廊下は既に暗く、人の気配は消えていた。その一番奥に当直室がある。灯

もっとみる
再接近(内科医律 Vol12)

再接近(内科医律 Vol12)

律「まさかあの飾り付けとかをしてるのが皆藤さんだとは思わなくて驚きました」

皆藤「入職してしばらくして何となくあのスペースが寂しい感じがして勝手に始めてみたんですが、先生みたいに楽しんでくれてる方がいるなんて思いませんでしたからとても嬉しくて!」

律「自分も含めた日本人がああいう季節感を失ってしまってる感じがあるじゃないですか、それを感じていた矢先だったのでインパクトもありました、そういう方だ

もっとみる
薬の考え方

薬の考え方

Yahooに載っていた記事で薬に対する見事なまでの見解を書いた医者がいたので扱ってみることにした。

副作用はほぼないが効果も証明されていない…そんな「日本独自の薬」が50年以上販売され続けているワケ(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

「副作用はほぼないが効果も証明されいない、そんな「日本独自の薬」が50年以上も販売され続けているワケ」 という題名の記事である。

早速読んでみ

もっとみる
再会は突然に 内科医律 Vol11

再会は突然に 内科医律 Vol11

「以上のように、内服薬に頼らない医療により、知らず知らずのうちに起きている医原性の副作用を防ぎ、また別な側面からは医療費の削減も視野に入れられると考えます、癌の治療などに関しても・・・」

と律が話かけた時、聴衆の中の一人が声を上げた。

「神宮寺君、癌の治療には三大標準療法言うてな、手術、放射線、化学療法、この三つが全てやねん!エビデンスはこれしかないねんな、君もそれはよう知っとるやろ?そのほか

もっとみる
ある囁き 内科医律 Vol10

ある囁き 内科医律 Vol10

瞳から聞いたその名前が律は頭から離れなかった。

「皆藤紗那」

何気なくコーヒーを飲んだりしている給湯室にいつの頃からかちょっとしたお菓子が入ったかごと一輪挿しの花が置かれるようになり、季節ごとに
いや二十四節気ごとくらいに花がかわっていくのを何となく律は気が付いていた。

「実は育ちが良いと評判の看護部長あたりがきっとやっているんだろうな」
と律は思いながらも、小さな楽しみになっていたのは事実

もっとみる
真犯人?(内科医律 Vol9)

真犯人?(内科医律 Vol9)

「律ちゃん昨日はありがとう!タノシカッタヨ」

朝の病棟で瞳がこっそりと耳打ちした。

~~~~~~~~~

あの後二人は瞳の希望でカラオケボックスに入ることになった。

「律ちゃん歌上手いって聞いてたから、独り占めしてやろうと思ってさ」

どこで聞いてきたのかわからないが、瞳が入職した頃からコロナ騒動が始まって病棟スタッフと飲み会などを行うこともめっきり減っていたたため瞳は同僚から話だけは聞いて

もっとみる
真相の真相(内科医律vol8)

真相の真相(内科医律vol8)

「叙々苑は来週の金曜日の夜ならいいよ」

律は瞳にこうLINEを送った。
彼女が夜勤明けで夜はおそらく空いているであろうことを見越しての誘いだった。

「明けだからちょうど良いです!やった!楽しみ💕」

瞳からは予想通りの返信がしばらくして届いていた。

二人で食事をしているところを目撃されるといろいろと噂も立つ可能性はあったのだが、元々職場では最も意識していた瞳が相手でもあり律も吝かでない気持

もっとみる
『あの人とは波長が合う』は科学か非科学か スペースの文字起こし

『あの人とは波長が合う』は科学か非科学か スペースの文字起こし

『あの人とは波長が合う(合わない)』という言い方をよくする。

当然ながら波長を測定しているわけではなく
波長が合うと感じる場合は「心地がよい」「違和感がない」「単純に楽しい」と感じている
波長が合わないと感じる場合は「気を遣う」「楽しくない」「ストレスになる」と感じている

世の中に一般的になっている現状の科学ではこの現象を立証することは出来ていないのだが人間をはじめとした生物、植物、そして無生

もっとみる
全ては波動?振動?

全ては波動?振動?

異端の内科医Dskeことリッチストライクこと内科医律ですw 

さて最近特に強く感じる事があるので書いてみました。
現代医療の構造については「医師の全能感」という記事を書いたものの残念ながら公開停止とされてしまっています。
(リッチストライクのTwitterの方で全文公開しております)

結局エビデンスのある医療だけが正しい医療であると喧伝され、それバカ正直に信じてしまっている医師がほとんどである

もっとみる