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再接近(内科医律 Vol12)

律「まさかあの飾り付けとかをしてるのが皆藤さんだとは思わなくて驚きました」

皆藤「入職してしばらくして何となくあのスペースが寂しい感じがして勝手に始めてみたんですが、先生みたいに楽しんでくれてる方がいるなんて思いませんでしたからとても嬉しくて!」

律「自分も含めた日本人がああいう季節感を失ってしまってる感じがあるじゃないですか、それを感じていた矢先だったのでインパクトもありました、そういう方だからこそちょっとお話してみたくなりました」

皆「それでお誘い頂いたんですか?コーヒーメーカーを直してあげたからではなく?w」

律「まぁあれは理由付けでしたねw」

皆「普通に誘ってくださって良かったのにw」

と皆藤紗那は左手の小指に付けたローズクォーツのピンキーリングが光る手で口元を隠しながら大笑いした。
律もつられて声を上げて笑ってしまった。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、午後の外来時間が迫ってきていた。

皆「そろそろお時間ですよね?ギリギリまですみません・・・」

律「大丈夫ですよ!楽しいランチの時間をありがとうございました」

皆「今度は私からもお誘いしてもよろしいですか?」
律「もちろんです」

そんなランチを共にした二人ではあったが、前回初めて接点があってからしばらく会うことがなかったのと同様になかなか院内ですれ違うこともなく、特に連絡が来るわけでもなく時間が経過していった。

それから約3週間が経過した日の夜、律のLINEが鳴った。また少し頭の中から消えかけていた皆藤紗那からの思わぬLINEであった。

「雛祭りの飾付けをしてみました、週末いらっしゃらなくて見れないと思うので先生にだけは見て欲しいなと思い写真をお送りらせていただきました、また感想聞かせてくださいね」

to be continued


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