見出し画像

薬の考え方

Yahooに載っていた記事で薬に対する見事なまでの見解を書いた医者がいたので扱ってみることにした。

副作用はほぼないが効果も証明されていない…そんな「日本独自の薬」が50年以上販売され続けているワケ(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

「副作用はほぼないが効果も証明されいない、そんな「日本独自の薬」が50年以上も販売され続けているワケ」 という題名の記事である。

早速読んでみると、最初の段落に

「効果を誤認することはよくある。検証不十分な薬にはリスクもあるため判断は保留すべきだ」 とあります。早速昨今これに反する事が国を挙げて、多くの著名な高名な医師によって行われておりましたね。

続いて次は薬の治験について、基本的な治験の仕組みについて書かれたのちに・・・
「いったんは保険適用された薬でも再検証によって効果が確認できない場合は承認を取り消されることもあります。」

「昔は十分な検証が行われないまま薬が承認されてしまうことがありました。効果がなかったり、そればかりか広く健康被害が生じて社会問題になったりしたのです」
「現在の薬の承認の仕組みは以前の過ちを踏まえて成立しました」

「現在の仕組みも完璧ではないが」と逃げ道を作って書いているあたりも見逃してはならない点ですが、過去の失敗を踏まえて、現在承認されている薬は信用に足ると言いたいようです。最近の事例ちゃんと見ていますかね?

そのあとは抗癌剤の話がズラズラと書かれておりますが、ここはもう触れる価値もないので割愛します。副作用は確かに少ないが効果にも疑問がある抗癌剤がかつて日本にあったという内容なのですが、それに続いて・・・

「最近でも緊急避難的に投与が容認された、新型コロナに対するアビガンやイベルメクチンもそうです」とさらっと書かれております。

他にも緊急承認されて投与しまくって、なんの検証もされていない商品があるんですけど御存知ないのですかね、この人は。

その後丸山ワクチンの話題に終始しますが、丸山ワクチンの治験の例を挙げて、実薬群よりも対象群(この場合プラセボではなくB液という薄めのワクチンの方が使われた)の方が生存期間が長かったというもの。

この結果について「単なる偶然」なども含めていろいろな可能性が考えられるためこの研究だけではどの可能性が正しいかはわかりませんとしっかりと記載されている。これはその通りで治験で設定した極めて似たタイプの2群で効果に差が出たとしても、本当にその薬が効いたと証明することは出来ないということですね。いつもいう通り「同じ人間」に投与した際と投与しない際の比較は不可能だからです。年齢、性別、罹患期間、前治療薬などのファクターをなるべく合わせて2群を設定しても栄養状態、自律神経のバランス、ストレスの有無など合わせようのない他のファクターが人間には無数に存在するからです。

「癌のような通常は自然治癒しない疾患でも誤認が起きるなら新型コロナのような自然治癒しうる疾患ではより誤認が起きやすいでしょう。患者が誤認するのは仕方ないが医者が誤認するのは問題だ」と書かれております。

要は『アビガンやイベルメクチンが効いたと決めるつけるのは問題だ』とおっしゃりたいようですね。それなら他にも評価しておいた方がよいものがあるのでそちらの考察もお聞きしたいところですね。

現在の医療における薬のありようについて述べられている記事ではあるのですが、「簡単に薬の効果を過信するな」的な内容に関しては全く同意見です。ただそれならもっと他の、もっと多くの人間に使われて、いろいろな意見が出ている薬剤についてもこの方の御意見を聞いてみたいものですね。

何というか中途半端なポジショントークはただただカッコ悪いだけですね。

皆さんはどうようにお考えでしょうか。
それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?