韓流エンタメの浸透と政府の国策による後押しで、Kフードは世界市場で躍進|週刊小売業界ニュース|2024/7/15週
2024年7月15日~7月21日の韓国の最新ニュースから、
最近の小売り業界について紐解いていきましょう。
今週のおさらいに、ぜひどうぞ!
韓国│チャプチェ・餃子など韓国産「冷凍食品」が日本で大人
日本のスーパーでも、ハングルがパッケージに書かれた
加工食品やインスタント、日用品を見かけることが多くなりました。
韓国由来の食品は「Kフード」と呼ばれ、
独自のジャンルを形成しています。
韓国のエンタメ産業がKフードの躍進の
後押しをしていることは言うまでもありません。
推しているK-POPアイドルがSNS配信で食べていたから
Netflix等で配信している韓流ドラマに登場する商品だから
そういったアニメでいう「聖地巡礼」のような感覚で
Kフードを娯楽消費する層がとても増加しています。
このようなソフトパワーによる助太刀に加えて、
Kフード輸出増加のため政府の強固な後押しもあります。
食品輸出の中心機関である農林水産食品流通公社によると、
コロナ禍をうけ、オンライン・非対面の販路開拓と広報の強化
地域別の販売戦略を構築。成長が著しい東南アジアなどの「新南方」市場では、果物、HMR、乳幼児食品などの広報を強化
人気生鮮品(イチゴやブドウ)に低温流通システムや鮮度保持技術を適用
伝統食品(キムチやオタネニンジン)は機能性について広報を強化
国策の流れに乗り、成長しているのがCJ(第一製糖)社です。
CJ社はサムスングループ出身で、食品・物流をもつ中堅財閥です。
CJは米ウォルマートやコストコといった世界大手との取引を獲得し、
野菜が豊富な冷凍ギョーザや発酵食品としてのキムチなどを
欧米の健康志向の若年層のニーズに向けて展開しています。
また日本においては加工工場を4カ所新設し、生産拠点を整備。
イオンやコストコなどとの取引を拡大しています。
さらにはベトナム・タイ・インドネシア・マレーシアにも拠点を設け、
先進国および新南方の諸外国の両面で成長を模索しています。
海外市場を急拡大させるCJ社は
ここ10年で売上を約2倍まで拡大しています。
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