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論語のススメ

『現代的論語』をいつも読んでいただきありがとうございます。

論語は現代にも通じる話や教えが多くあるものの、
現代社会や私達の今の生き方に、
どう照らし合わせて理解していけば良いのか…
現代のこととして考えるとしたら、
一体どのようなことを論語から学び得たら良いのか…

論語を聞く・読む側も、
伝える側も、その点が難しいなと思うのです。

論語をよく知る人からすると、
学びも専門性も高くなっている方が多いので、
ついつい、かしこまった言い方になってしまう…
ついつい、知っている人にしか通じない話ばかりになってしまう…

論語の良さをたくさん知っていても、
伝えていくこと・広めていくことが難しい…

私達は今そんな悩みを持ちながら、論語とふれあっています。

私達、というのは「論語普及会」です。
私も会員としてお世話になっているNPO法人です。

論語を広く親しんでもらい、
より良い生き方・考え方を磨き、
人間的成長と人生を豊かにするための学びの会です。

いかにも善人的な人間を目指すかのように
感じられるかもしれませんが、
仏様や聖人のようなものを目指そうということではありません。
そんなに大層なことではなく、
思いやりのある心を持った人になろうということです。

これに関して論語では「仁」という言葉が使われますが
「仁」とはつまり、真心のことです。
『真心ある人になりましょう』
そう伝えているのです。

教育では、知識や知恵、将来に必要な学力、礼儀、社会性など、生きていくうえで必須の事柄を教わります。
教育の機会は皆等しく基本的には与えられていますが、
教わったその先…
学んだことをどう力にして発揮するか。

学んだことの”活かし方”
これは自ら考え、磨いていかなければなりません。

人としてした方が良いことは教育の場で教わったけれども、
それを実生活で実践しよう、きちんと取り組もうとする人と、
そうでない人がいます。

例えば、人に親切にしようと思う人と、そうでない人。

困っている人が目の前にいた時、
何かしら手助けしよう、協力しようという人もいれば、
見て見ぬふりして、我関せずな人もいます。

学校では「困った人がいたら手を差し伸べましょう」と道徳の時間などで教わっています。
ですが、実生活でその教えを活かすかどうか。
道徳心をもって人に接するのか、
他人のことなど知らぬ、と考えるのか。

どのような人間性で生きていこうとするのか。
学んだ道徳を活かすも殺すもその人の在り様や、心持ち次第です。

私達は”活かす”ために学びを得たい、
生活や人生を、自分だけでなく、
他者と共により良くしていきたい、そう思い集まった者達です。

論語は”活かし方”を多様に説いています。

悩んだ時、困った時、偉い人の格言やら名言をふと読むと
すごいな、なるほどな、今欲しかった言葉だ!と思うことありませんか?
私達にとっての論語はそういった感じなのです。

人は言葉で救われることがあるのです。

決して宗教的なことを広めようというのではありません。
時々、宗教か何かと勘違いされますが、論語は宗教ではありません。
人間学です。生き方の勉強です。

渋沢栄一や、松下幸之助、稲盛和夫など、
偉大な経営者も皆、論語を愛し、何度も読み込み、
自分の生き方に落とし込んで活用し、成功者となりました。

人を大事にし、人と社会の在り様を常に考え、
自分にできる人として善きことは何ぞや、を考え続けたからこそ成功しました。

私利私欲だけの人は本当の意味で成功しません。

自分も周りも豊かにする、幸せにする。
その考えが人と社会を善き方向へと導くのです。

そんな語り合い、学び合いができる仲間の輪が広がることを私達は望んでいます。

以前は論語ブームと言われた時期もありました。
ですが今は、若い人や働き世代の人達になかなか興味を持ってもらえません。

論語を学んできた諸先輩方は皆年齢を重ねていっています。
次の世代につないでいくことが難しい現状…
日本人らしさのルーツでもある論語がこのまま過去の学問となり、消えていってしまうのではないかと、私達は不安に思っています。

座右の銘や、自分を突き動かす名言
そういったものを探したいな、と思ってもらえるだけでも良いのです。

論語の言葉に少しでもふれてもらい、何かを感じてもらえれば幸いです。

そんな思いから論語普及会もnoteで発信することを始めました。

こちらのアカウント↑
文章は会長が書かれたものです。
それを編集し、投稿しているのが私です。

論語のいずれかの言葉が、皆さんの役に立つものになれば良いなと思っております。

よろしければ『ともに共に』論語普及会の記事もご覧くださいませ。

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