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現代的論語5 物事の本質を見極める力を磨け

君子は本(もと)を務む、本立ちて道生ず。
「何事でもまず本を努めることが大事である。
本が立てば、進むべき道は自ら開けるものだ」

『仮名論語』学而第一より

物事の根本を見つめ直すと、物事の道理や道徳などが明らかになります。

何か問題が起きた時、その問題の本質をまず見極めなさい、ということです。

『緩んだ心に喝を入れる言葉4』で
学習に集中できないことの根本にある問題を採り上げました。

学習する以前に、姿勢が整っていない、
体や目線・感覚の力が養われていないなど…
そういった根本的問題が見えていないのに
何とかして物事に取り組もうとする。

子どもの学習できない・集中できないことの
本質が分かっていないままに行動するから失敗します。

本質をまず見極めれば、改善点が分かり、
すべきことができるように整えられます。

学習でも、仕事でも、
うまくいかないことの背景や根本には一体何が潜んでいるのか。
何が邪魔してきているのか。
それらを分析して、問題点が明らかになれば
おのずとすべきことが分かってきます。

何事にも、本質を捉えようとする意識を持ちましょう。

特に困ったことが起きた時、
原因探しなどではなく、
何が根本的に欠けているのか…
その欠けている部分をどう補い、改善するか。

そういった分析や探求をする癖をつけましょう。

よく考えられる人は豊かな発想ができ、
問題点をそのままほったらかさずに、
あれこれ試しながら、困り事の改善や、
しっくりくる状態を目指そうとします。
本(もと)を務む、本立ちて道生ず。

「本が立てば、進むべき道は自ら開けるものだ」

『現代的論語』では章句をとりあげ、現代に合わせて考えるならこのような言葉だろう、ということを記事にしていきたいと思います。
現代人になじみやすく、イメージしやすい事柄で解釈をしていくことで、もっと論語を身近に、耳が痛い言葉もありつつも身に染みる…そう感じてもらえたらなと思います。
共に論語を学ぼうではありませんか。

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