見出し画像

緩んだ心に喝を入れる言葉4

子どもの学習についてよくある話…
・勉強になかなか集中してくれない
・字を適当に書こうとする
・すぐに他のことに目移りする
・本文をちゃんと読まずに問題を解いている
・ちゃんとしてほしいのに、してくれない
などなど…学習に関する悩みは多々あります。

勉強以前にそもそもの問題ですが、
子どもは姿勢正しく座って勉強していますか?

最近の子ども達はこれでもかと言うほど姿勢が悪い。
・背中を丸めて座っている子
・机に突っ伏するかのような姿勢で、だらしなく座っている子
・足を組んだり開いたり、片足を上げるなどして、両足が揃っておらず、足を置く位置が根本的におかしい子
・椅子にもたれかかって、そのままズルズルと姿勢が崩れていく子
・横向きに座っている子
・正座ができない子
・頬杖ついて座っている子
・字を書いていると、顔がどんどんとノートに近付いていってしまう子

こんな子が大半です。
姿勢の良い子は最近滅多にいません。

仕事で学校を訪問し、各クラスの子達を見た時にいつも残念に思います。

「勉強についていけないんです」
「話を聞こうとしないんです」
「先生の方を見ていないんです」
「集中できないんです」
当たり前です。
勉強する姿勢がそもそも整っていないのですから。

学習への取り組み方、向き合い方に目を向ける大人は多いですが、
昨今は姿勢にまで気が回らない親や教育者が増えました。

クラスのほとんどの子が姿勢保持できず、
崩れており、それが普通となってしまっているのです。
姿勢を正しなさいと注意することすら忘れている。
もっと言えば、正しい姿勢を教えてもいない。

集中をするためにはまずは背筋を伸ばすこと。
背筋を伸ばし、首を伸ばし、前をしっかりと見据える。
正しい姿勢を保つことができれば、本来集中できるのです。

「そんなことを言っても、姿勢を保てません」
それは姿勢を保つだけの筋力を
子どもにつけさせていない大人の責任です。

姿勢を正しく保つためには体の背面(首の後ろ、背中、腰、お尻、膝裏、かかとなど)をまず鍛えなければなりません。

・雲梯や鉄棒などして背中を伸ばし、腕に力を入れて動く。
・普段から背筋を伸ばすよう声掛けする。
・体操をする。
・深呼吸をゆっくりと丁寧にする。
・自力で背筋を伸ばす状態を保てないなら、椅子の背もたれ部分にクッションなどを挟んで、矯正的に背中がまっすぐになるよう工夫する。
・座った状態で両手両足を上げてV字バランスの運動をする。

このようなことをできるだけ毎日、体幹やバランス感覚、背筋を伸ばした状態を身に付けさせる必要があります。

小さい頃から、体をめいっぱい使い、
背中も腕も足もしっかりと伸ばして
運動や遊びをしてきた子は
体幹やバランス感覚が養われており
姿勢も整いやすいです。

一方で、そのような運動や遊び・経験が
乏しい子は体幹もバランス感覚も弱いまま育ち
就学前後から、勉強に取り組む中で
様々な難しさが露わになるのです。

集中して頑張ってほしいなら、
基本の基本である体づくりが重要です。
そして正しい姿勢を繰り返し教えなさい。
そういったことを大人が怠ることなかれ。

根本が整っていないのに
学習のことばかりを問題だと言っているようではいけません。
子どもの状態をきちんと分かっていません。

正しい姿勢、足の位置、目線はどこに向けるべきか、
話し手の方を見ることなど、まずは徹底的に教えなさい。

現代の「できない」子の多くは経験不足、習得不足です。
何でもかんでも能力のせいだ、発達のせいだと言う前に
その子どもの経験を捉え直しなさい。

何を経験して、何の経験が不足しているか。
その点に学習に至るまでの大事な要素が詰まっています。

知識的なことだけでなく、
自分の体や感覚についても、
知らない・経験していないことが多い子ども達…
そんな彼らに教え、導くのが大人の務めです。

姿勢は子どもだけでなく、大人にも共通して言えることです。
だらっとした姿勢で仕事が集中してできるわけがありません。
気持ちも引き締まりません。
大人の背中が丸まっているようでは子どもに手本となりません。

背筋も首筋も丸まっていると、きちんと前を見据えることができません。
覇気のない人にも見えます。
頼りなく見えます。

安定した姿勢は、心も一体となって安定します。
姿勢の乱れは心の乱れ。
心の乱れがあるかぎり集中はできません。

心身共に背筋を伸ばしなさい。
「腰骨を立てよ」

関連記事


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?